大阪・大淀『浪速割烹 昇』で、‟半月替わり“の季節のコースを

人気上昇中のうめきたエリアにある『浪速割烹 昇』でいただけるのは、季節感と大阪らしさに溢れる日本料理。気取りすぎない色気のある器使いも、ぜひお楽しみください。

うめきたエリアの隠れ家的存在

『浪速割烹 昇』があるのは、大阪駅から歩いて10分ほど、梅田スカイビルのすぐ近く。開発が進む注目のうめきたエリア一角にひっそりと佇む店は、知る人ぞ知る存在です。

築50年の一軒家をリノベートした店は、檜と赤杉の白木を贅沢に使った凛とした空間。程よい緊張感が心地よい非日常へと導いてくれます。

『浪速割烹 昇』の外観
看板が小さくて見逃しやすいので要注意。階段を昇って2階から入る造りです。
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大阪を代表する和食2軒で修業

店主の落合昇(のぼる)さんは、広島出身。徳島の仕出し屋を経て、料亭『𠮷兆』出身のご主人が営む大阪・心斎橋の『懐石料理 桝田(ますだ)』で10年、大阪ならではの食材ともてなしを重んじる大阪・法善寺横丁の『浪速割烹 㐂川(きがわ)』で5年半修業。大阪の和食を代表する名店2軒で技術と感性を丹念に磨き、2016年に独立しました。

『浪速割烹 昇』の店内&店主
看板の見事な手跡は、『懐石料理 桝田』店主の桝田兆史氏によるものです。
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季節感溢れるコースは‟半月替わり“

「『桝田』で学んだ美しい器使いと、『㐂川』で培った素材を慈(いつく)しむ心を、特に大切にしています」と、落合さん。歳時記を意識して構成するコースは、器も料理も半月に一度のペースで替えています。

例えば4月なら、テーマは‟桜“。コースの華とも言える八寸は、ウスイエンドウのお浸しや筍の木ノ芽焼きなど、春爛漫な8品をズラリ。桜模様の香炉や、桜の花びらを模した百合根や大根のあしらい、一枝の桜などで、花見の景色を艶やかに描きます。

『浪速割烹 昇』の八寸
香炉金雲皿の中は、飯蛸とトマトの黄身酢和えと、ホタルイカと菜の花。サザエの器の中は鹿肉の時雨煮です。
『浪速割烹 昇』の揚げ物
フキノトウの天ぷらと鯛の白子ソースを添えた、白甘鯛のウロコ揚げ。蒸したもち米を乾燥・粉砕させた色付きの新挽粉(しんびきこ)の衣で、桜の色合いを表現しています。
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浪速割烹らしい仕立てにも注目

大阪の食文化や伝統を継承する浪速割烹ならではの食材使いや技法も、味わいどころです。

お凌(しの)ぎの温寿司(ぬくずし)は、箱寿司と並ぶ大阪の郷土料理。ハマグリのだしが利いたふわとろの玉子が、ホッとする味わいです。

また、関西で昔から高級魚として扱われているオコゼは、この日は椀物で登場。オコゼのアラを酒蒸ししてとった潮だし仕立てと豪快な盛付で、素材感をグッと強調します。

『浪速割烹 昇』のお凌ぎ
この日、八寸の前に供されたハマグリの温寿司。酢飯に混ぜ込んだ行者ニンニクの香りが程よいアクセント。
『浪速割烹 昇』の椀物
オコゼの潮汁は、翡翠ナスとコゴミと共に。オコゼの強い旨みと上品な味わいを生かした一品です。大阪の名所や風物を描いた浪花百景を描いた輪島塗の器で。
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話題に事欠かない料理は、場を盛り上げること間違いなし。大阪駅からアクセスしやすく、6名まで入れる個室も2階に完備。祝いの席や少人数での会食にもおすすめです。

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