ちらし寿司は必食、古き佳き町の寿司処 京都・三条新町『すし善』。

京都・三条新町で長きに渡り、地元の人や観光客から愛される『すし善』。数あるメニューの中でも、ふわふわの錦糸玉子に目を奪われるちらし寿司は外せません!

昭和14年から続く、町の寿司処

魚屋として始まり、のちの昭和14年に寿司店ののれんを掲げたという『すし善』。現在は2代目の西村善明さん・富枝さんご夫妻と、息子さんで3代目の健吾さんが家族で切り盛りしています。

『すし善』外観
思わず写真を撮りたくなる、素敵な店構え。周辺にはホテルも多く、紹介されてやって来る外国人観光客も。
『すし善』ご家族
(左から)2代目の善明さん、奥様の富枝さん、3代目の健吾さん。
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寿司店としては珍しく午前10時から午後6時までの通し営業。開店前から並ぶお客さんに始まり、1日中客足が絶えることない人気店です。店内のカウンター席からはテキパキと調理する善明さんや健吾さんの姿を眺めることができ、その光景もこの店が古き佳き寿司処であることを教えてくれます。

『すし善』善明さん作業風景
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錦糸玉子が美しい名物ちらし寿司

こちらでぜひ注文してもらいたいのが「ちらし寿司」です。供された瞬間、目に入って来るのは敷き詰められた錦糸玉子とガリのみ…。その見た目に「?」と思う人もいるかもしれませんが、ふわふわの錦糸玉子を食べ進めると、海鮮ネタが現れます。

『すし善』ちらし寿司
「ちらし寿司」1700円。「穴子ちらし」2000円も人気の一品。
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焼き海苔を散らしたシャリの上にマグロ、タイ、ハマチ、アナゴ、イカ、タコを並べて煮詰を塗り、その上にたっぷりと錦糸玉子がのせられたこのちらし寿司。当初、魚の切れ端を使っていたことから「そのままでは見栄えが良くない」と、錦糸玉子で化粧を施したのが始まりだったのだとか。

『すし善』ちらし寿司
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その他にもにぎりや巻き寿司、押し寿司など職人の技が光るメニューが揃います。にぎりは1貫から、細巻きは1本から注文できるのもうれしい限り。

『すし善』盛合せ
にぎり、細巻き、太巻き、箱寿司がちょっとずついろいろ食べられる「盛合せ」1700円。
『すし善』ちらし寿司折詰
「ちらし寿司」は折詰で持ち帰りも可能です。1800円。
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心に留めておきたくなる、『すし善』の風景と寿司の味があなたを待っています。

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。