
“自家製発酵もん”がユニークな京都・河原町五条『六条院拓磨』
contents
謎めいた外観も演出のひとつ
京都の河原町五条を南に下がると右手に現れる、コンクリート打ちっぱなしのクールな建物。窓もなく中が一切見えないスタイリッシュな造りに不安を抱くかと思いますがご安心を。中に入ると店主・森拓磨さんが笑顔で出迎えてくれます。「謎めいた雰囲気にドキドキするでしょう?堅苦しそうに見えて、店主は優しい。そんな嬉しいギャップを狙っています」と森さん。独特のもてなしは、入店する前から始まっています。
自家製発酵もんが大活躍のコース
「和食は発酵食品や保存食品の宝庫。その素晴らしい技術と食文化を伝えたくて」と目を輝かせる森さん。その言葉通り、全10品前後から成るコースは、自家製の“発酵もん”が大活躍です。
独立前から仕込んでいたという梅干しは、ご飯のお供としてだけでなく、造りに添える煎り酒や梅醤油などの調味料にも活用。先付に登場したヒラメ昆布〆のねっとりした旨みに感動していると、「そちらは奈良漬けの床に漬けた筋子を合わせています」。嬉しそうにネタを明かします。
コース料理の揚げ物に派手な装いの蟹クリームコロッケが登場するだけでも驚きますが、こちらのウスターソースが、またもや自家製。「野菜の糀漬けを使って作ると、なんとも言えない深みが出るんですよ」。屈託ない笑みに、保存食作りが好きで堪らない気持ちが伺えます。
締めのご飯はワガママ大歓迎!
「最後までインパクトのあるコースにしたくて」と、鉄鍋で炊く締めのご飯は最低でも4種類の食べ方をスタンバイしています。しかも、「選べない方は、ひと口ずつ全部でも対応しますよ!」と泣けるひと言付きです。
まずは白ご飯をそのまま。それから、自家製カラスミや自家製のイクラ醬油漬けをのせて…。「あ、今日はすっぽん茶漬けもありますよ」。口福すぎる提案に悩む必要なし。とことん甘えて満腹になるのが、この店を楽しみ尽くす最適解です。
data
- 店名
- 六条院拓磨
- 住所
- 京都府京都市下京区河原町通五条下ル本塩竈町571-2
- 電話番号
- 075-741-6342
- 営業時間
- 12:00~、17:00~(時間は応相談)
- 定休日
- 不定休
- 交通
- 京阪清水五条駅から徒歩5分
- 席数
- カウンター6席
- メニュー
- 昼夜共通/コース13200・22000円。冷酒1合1320円~、瓶ビール小770円。
recommend