• amakara.jp
  • おいしいお店
  • ジェラートとマンマ直伝ローマの“おやつ”。 武庫之荘『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』

ジェラートとマンマ直伝ローマの“おやつ”。 武庫之荘『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』

華やかではないけれど、素朴で味わい深く、また食べたくなる―お母さんが手作りするおやつ。そんなおやつがある幸せを実感させてくれるイタリア菓子とジェラートの店が、尼崎・武庫之荘にあります。今日も、お菓子職人である日本人の奥様とイタリア人のご主人が、温かく迎えてくれますよ。

「チャオ!」フレンドリーなご夫婦がお出迎え

阪急武庫之荘駅から北へ数分のところにあるブルーのテントが目印の『ビアンカ』は、イタリアの焼き菓子とジェラートのお店。扉を開ければ「チャオ!」と陽気な笑顔で迎えてくれるのは、トスカーナの名店でジェラートを学んだお菓子職人の古賀裕美さんとローマ出身のアンジェリーニ・ロベルトさんご夫妻。

『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』のご夫婦
ロベルトさんと裕美さん。夫婦漫才のようなお2人の掛け合いも、このお店の人気の秘密。
10

ブルーとイエローで統一された可愛らしいお店のカウンターには、北から南までイタリア各地の焼き菓子がぎっしり。ジェラートは、定番のミルクやピスタチオのほか、ミカンやイチゴ、桃など、農家直送の果物を丸ごと使った物など、常時6〜7種ほどが用意されています。

『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』の店内
ポレンタやとうもろこしの粉を使ったものや、ナッツ類や黒コショウを利かせたものなど、イタリアの日常の焼き菓子が、20種近く並んでいます。
『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』の外観
10

“旬”のジェラートパフェはイートイン限定

ジェラートや焼き菓子をテイクアウトするお客さんも多いけれど、見逃せないのが、イートイン限定の季節のパフェ。冬から春先にかけては佐賀県産のいちごとお米のジェラートを合わせたパフェが登場。お米のジェラートには、硬めに炊いたお米が入っていて、プチプチとした粒感がとてもいいアクセントに。ほうじ茶のクランブルが入った玄米茶のセミフレッドの香ばしさと苦み、底にはすっきりした甘みのいちごのコンポートを忍ばせて、酸味や甘み、苦みのハーモニーで飽きることなく楽しませてくれます。

いちごの季節が終わると次はナッツやコーヒーのパフェが登場予定。晩夏にはイチジク、冬はミカン、秋には栗と、季節によって変わるので「今日はどんなパフェが?」と、いつ来てもワクワク楽しみがつきません。

『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』のいちごパフェ
いちごとお米のジェラートパフェ1400円。「いちごと米で、いちご大福をイメージして作りました」と裕美さん。3~4月ぐらいまでのメニュー。以降はナッツやコーヒーのパフェが登場予定。人気のモンブランのパフェは11月~、「東農園」のみかんのパフェは12~1月。
10

イタリアのマンマ直伝、素朴な焼き菓子

店名の『ビアンカ』は、ロベルトさんのお母さんの名前なんだそう。「ローマの伝統的なお菓子は、どれもお母さんに教えてもらったんです」と裕美さん。ローマのパスティッチェリアで働きながら暮らした2年の間には、お母さん直伝の焼き菓子をはじめ、イタリア各地の郷土菓子も学んだのだとか。「特別な日のお菓子より、暮らしの中で楽しむ“おやつ”が作りたいんです」と裕美さん。イタリア人のお客さんも多く「ローマでも、近ごろはこんなに伝統的なおやつが揃う店はない」と喜んでくれるのだそう。

料理やお菓子には、作り手の人柄が出るというけれど、ここの焼き菓子は、まさしくそれ。定番のものからバレンタインやクリスマスなど季節のイベントに合わせたものまで、一つ一つ愛情たっぷりに手作りした「おやつ」は、素朴で温かくて、自然に顔がほころぶ優しい味わい。贈り物にはもちろん、自分へのご褒美にもぜひ!

『パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ』の焼き菓子
奥から時計回りに、とうもろこし粉のバターケーキ390円はオープン時からの定番メニュー。一番人気のシチリア産ピスタチオクリームのタルト560円。ローマの伝統菓子、ハチミツとヘーゼルナッツのクッキー・モスタッチョーリは290円。
10