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“そば屋で飲む”楽しみが詰まった大人の一軒。大阪・東三国『そば・料理 あたり屋』

閑静な住宅街に佇む『そば・料理 あたり屋』。多彩なそば前でキュッと1杯、頬も気持ちも解れたらつるりとした喉越しのそばをチュルリ。そば屋で飲む楽しみがここにはあります。

そば前も大充実!“飲む”が楽しいそば屋

大阪・新御堂筋の喧騒はどこへやら。東三国駅から歩いて5分、凛とした佇まいも目を惹く『そば・料理 あたり屋』が現れます。この店を営むのは、店主の土井康義さん。和食の料理人をしていた頃、「料理の仕上げにそばを出したい」と湧き上がった思いを胸に大阪・西天満の名店『なにわ翁』で修業を重ね、その後2007年に地元である東三国に自らの店を構えました。

『そば・料理 あたり屋』外観
店主の土井さんに店名の由来を尋ねると、「決して詳しくはないのですが、落語に出てくるそばの店からいただきました」と話します。
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もちろん注目すべきはそばですが、そば前の充実ぶりにも目を見張るものがあります。定番メニューだけで約13種類、季節メニューは30種類に迫ろうかというほど。そば屋のみならず和食や小料理店でも腕をふるってきた経験を活かすことはもちろんですが、「アテを作るのが好きなんです」と土井さんは笑います。

『そば・料理 あたり屋』店主・土井さん
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『そば・料理 あたり屋』酒器の棚
店主の土井康義さんの趣味になりつつあるというのが酒器集め。いくつかるかわからないという圧巻のコレクション。
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繊細な味付けのそば前と喉越を楽しむそば

シメのそばにつなげるそば前、おすすめの一皿が鴨ロース。野生味控えめなハンガリー産の鴨を焼いてから真空加熱し、醤油ベースのタレに漬け込んでから再び真空保存するという手間のかけよう! 見た目からもわかりますが、口に含むとそのしっとり感に感動する一皿。そして欠かせないにしんの旨煮は、昆布で挟み込み圧力鍋で炊かれた身が口の中でホロリ。どちらの料理も繊細な味付けで、もう一口…と日本酒が進みます。

『そば・料理 あたり屋』鴨ロース
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『そば・料理 あたり屋』にしん旨煮
しっとりとした口当たりに感動する鴨ロース1200円。甘み控えめ、あっさりとした味付けで箸が進むにしん旨煮800円。ほかにも焼き味噌や出し巻玉子、そばがきに天ぷらと、メニューを見ているだけでも心が躍ります。日本酒の品揃えも豊富です。
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そしてシメにはそばを! 「食べ飽きない普遍的なそばを打ちたい」と、そばの実を丹念に石臼で挽き手打ちされる二八そばは、その味をダイレクトに感じられるざるで。ツルツル・ピカピカ、細めの麺を啜ると、つるりとした喉越しにまた驚きます。“そば屋で飲む”、その楽しみが詰まった『そば・料理 あたり屋』、休日にゆったりと訪れたい一軒です。

『そば・料理 あたり屋』ざるそば
土井さんが「ぜひ食べてください」と話すざるそば900円。そばは冷が6種、温も6種定番でラインアップ。そのほかに季節のそばも。
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