大阪天満宮『サザンピーズ』でニューオーリンズの料理とカクテルを。

天神橋筋商店街に隣接し、飲食店も続々オープンしている活気ある大阪天満宮界隈。この街で13年、様々なシーンに人気の“アメリカン”なお店。アメリカと聞いてイメージするのは、ピザ?ハンバーガー?

ニューオーリンズの味って?

「アメリカはアメリカでも、ウチで出すのはルイジアナ州ニューオーリンズの味です」と、店主の植囿(うえぞの)克俊さん。アメリカ南部に位置する都市・ニューオーリンズは、フランスをはじめとするヨーロッパやアフリカなどの影響を受けている地域。現地の食材をもとに発展したのがケイジャン料理で、植囿さんはドライハーブを多用して風味豊かに仕立てられる味はもちろん、「食事を楽しむ文化」にも惚れたのだとか。

メニューは、オクラやキャットフィッシュ(アメリカナマズ)、グリーントマトなどのあまり見かけない揚げ物、スペアリブやジャンバラヤ(パエリアのような炊き込みご飯)などのボリュームある料理にデザートと、約30種が揃います。
名物は、具材がゴロゴロ入ったシチューのようなルックスの「ガンボ」。バスマティライスをブレンドした米と一緒にいただく濃厚なスープで、ブイヨンでオクラや自家製アンドゥイユ(ソーセージ)や野菜、甲殻類を煮込んだ手の込んだ一皿。スパイスやハーブの香りはひと口目から感じるものの、それよりもコク深さと優しい味わいがじわりと沁みます。

「現地の伝統的な味の要はスパイスの調和。メニューはどれも気さくだけど、その奥の“深い”味わいを楽しんでもらえたら」。

大阪天満宮『サザンピーズ』シーフードガンボ
シーフードガンボL1800円。S900円~。
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大阪天満宮『サザンピーズ』マカロニチーズ
マカロニチーズ1200円。アメリカ生まれのチーズ・コルビージャックを使い、ホワイトソースと合わせたシンプルなグラタン仕立てに。マイルドな味わいのプレーンかアンドゥイユを使ったケイジャン風から選べる。
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withカクテルで現地流を味わう

複雑かつ絶妙なスパイス感あふれる料理の数々に、お酒が進むこと必至。「カクテルと合わせるのが現地流。ウチでも“ならでは”のお酒と楽しんでもらえたら」と植囿さん。シェフでありバーテンダーである植囿さんが作ってくれたのは、ジンベースのフルーツリキュール・ピムスとレモネードで作るカクテル・ピムスカップ。ほんのり甘く、スライスしたキュウリが入った見た目にも涼やかな一杯は、ヨーグルトやケイジャンスパイスでマリネして、スパイス香る分厚い衣で揚げた“飲める”フライドチキンによく合います。

バーボンやライ、アメリカンやスコッチなどウイスキーも豊富で、ハイボールでもワイングラスで出てくる水割りもおすすめ。ワインやクラフトビールもアメリカ産を中心にその時々で。どの酒も料理を呼び、料理は酒を呼ぶ…エンドレススタイル!

大阪天満宮『サザンピーズ』フライドチキン
フライドチキン1200円は、鶏肉はもちろん衣にもしっかりと味が付いていて濃厚だが、スパイスの妙で後味はさっぱり。初夏のカクテル・ピムスカップ1200円と合わせて爽やかにどうぞ。
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バー使いも宴会もウエルカム

アンティーク家具の木の風合いが生きた店内。壁やソファのグリーンやネイビーの落ち着いた色合いは、現地を模しているそう。特等席はバックバーが見渡せ、店主との距離が近いカウンター。店内のテレビには野球などスポーツ中継も流れているから、その経過を見に立ち寄る方も。

ひとりでちょっと一杯も、ソファ席でまったりも。基本はアラカルトだが、予算を伝えればおまかせコース4500円~もあり、2階は貸し切りもOK。食前・食後の一杯に、ガッツリ食事も。夜は静かな表参道で、ほんわかしたムードのなか様々なシーンにあった楽しみを。

大阪天満宮『サザンピーズ』看板
営業をしらせるのは看板の黄色い灯。飲食店が増え、徒歩“秒”圏内でハシゴができるのもこのエリアならでは。
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