
‟つけたれ“が味の決め手。京都の愛され焼肉店『天壇 祇園本店』
1965年に創業した京都焼肉の名門
京都の繁華街・河原町から四条大橋を東へと渡り、川端通りをほんの少し南へ。5階建ての立派なビル一棟が、『天壇 祇園本店』です。創業は1965年、京都市内を中心に10店舗を営む、京都ではお馴染みの焼肉店です。
店舗ごとにスタイルが若干異なり、なかでも高級志向となる本店のこちらは、フロアごとに設えやサービスが異なるのが特徴。開放的な2階は国産牛を単品注文でいただく気軽な利用が中心。全室個室の3Fは、銘柄牛を炭火ロースターで楽しめるロイヤルな仕様、4階は最大130名まで入れる宴席フロアになっています。
秘伝の‟つけたれ“は牛骨ベース
醤油ベースの甘辛い‟もみだれ“で味付けした肉を、焼いてから琥珀色の‟つけたれ“で余分な脂を洗うようにしていただくのが、『天壇』昔からのスタイルです。
京都の焼肉店で‟洗いダレ”とも呼ばれることも多い“つけたれ”は、じっくり煮込んだ牛骨スープがベース。酢の酸味を利かせたさっぱりした味わいで、飽きることなく肉を楽しませてくれます。
今回ご紹介するのは2Fダイニングフロアのメニューで、牛肉はロースを中心にミスジやカルビなどが20種ほど。ホルモンは10種弱という品揃えです。その中で抜群の人気を誇るのが、ごく薄切りにした牛ロースを三枚重ねたミルフィーユロース。溢れる肉の旨みと柔らかさを楽しめる名物です。
一本上タンは焼きしゃぶスタイルで
人気に応えて期間限定品から定番メニュー入りを果たした一本上タンも必食です。本店だけの特別メニューで、縦長に切った上質な牛タンの上にのっているのは、ゴマ油で和えたたっぷりの白ネギ。
そのネギがのった面を上にした状態で炙るように軽く焼き、ネギを包んでいただく焼きしゃぶスタイル。ザクリと歯ごたえの良いタンに絡む白ネギの香味が堪らないバランスです。
更科粉を練り上げた冷麺で締め括り
焼肉のほかのサイドメニューも豊富に揃っています。なかでもおすすめは、冷麺。そば粉の中でも風味が特に強い更科粉を使った自家製手打ち麺は、しなやかな食感となめらかなのど越し。牛骨スープをベースにキュウリや大根、白菜などの自家製キムチが入ったスープは、旨みがありながらあっさりした味わいで、スルリといただけます。ボリュームたっぷりなので、2~3名でシェアするのがおすすめです。
冷麺のほかには、白味噌ベースのチゲやカリッと焼けたチヂミなどもおすすめ。どれも創業時から愛され続けている人気メニューで、どこかノスタルジックなおいしさが魅力です。
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- 店名
- 天壇 祇園本店
- 住所
- 京都府京都市東山区宮川筋1-225
- 電話番号
- 075-551-4129
- 営業時間
- 17:00~22:15LO(土・日曜、祝日は11:30~)
- 定休日
- 無休
- 交通
- 阪急京都河原町駅・京阪祇園四条駅から徒歩5分
- 席数
- 2F/テーブル92席 ※3F・4Fは個室のみ
- 個室
- 2F/5室(2~10名)、3F/10室(2~14名)、4F/11室(8~64名)
- メニュー
- 天壇ロース1650円、近江牛特製ミスジ3300円。生ビール小605円。※メニューはすべて2Fダイニングフロアのもの。
- 外国語メニュー
- 英語、中国語、韓国語
- 公式サイト
- https://www.tendan.co.jp
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