ふわとろの京だし巻き丼が人気沸騰中!京都の魚割烹『ほん田亭』

大きな生簀を店先に構える鮮魚自慢の料理店が、昼限定でボリューミーなだし巻き丼を提供中。夜はぜひ旬魚を味わい尽くせるおまかせコースを。造りや揚げ物、しゃぶしゃぶなどを秘蔵の熟成日本酒と共に楽しめます。

大きな生簀が自慢の鮮魚料理店

京都地下鉄の烏丸御池駅から南東へ歩いて7分。暖簾の向こうに見える大きな生簀を悠々と泳ぐのは、和歌山や兵庫から直送されている鯛や鱧です。飛び切りの鮮魚を主役にした料理店が、大阪・樟葉(くずは)から京都市内に移転したのは2015年。大阪での営業から数えて、今年ちょうど50年を迎えました。

2代目として厨房を預かる本田裕人さんが目指すのは、自慢の鮮魚を生かした、シンプルながら記憶に残る料理です。「目の前で活けの魚を捌く様子を見られる和食店は、今や数少ない存在。目でも楽しんでいただければ」と、カウンター越しに見事な庖丁捌きを披露してくれます。

『ほん田亭』外観
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『ほん田亭』店主の本田裕人さん
店主の本田裕人さんは1970年大阪生まれ。『びわ湖大津プリンスホテル』の和食店に6年半務めた後、25歳で家業を継ぎました。
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昼限定のだし巻丼が大ブレイク中

夜の魚料理をご紹介する前にお伝えしたいのが、昼限定の京だし巻丼です。「魚にこだわらず、ありそうでなかった京都らしい丼物をと始めてみたら、予想以上に人気が出てしまいました」と本田さんは嬉しい誤算を語ります。

丸ごと1本ご飯の上に横たわるふくふくとしただし巻きは、贅沢にも朝採れの卵を1人前あたり4個使用。利尻昆布とカツオ節からとった一番だしを限界まで抱き込ませて、夢のようなプルふわ感に焼き上げています。ショウガを利かせた熱々の金あんがまた相性抜群。2019年の提供開始から5年以上が経った今も、昼時には行列ができる人気ぶりです。

『ほん田亭』の京だし巻丼
昼限定の京だし巻丼は1800円~。写真の鶏そぼろ金あんかけのほか、明太子のせや鰻蒲焼きのせ(1本のせ6500円、半分のせ4400円)など常時5種類がスタンバイしています。
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夜は旬魚のしゃぶしゃぶコースを

本領発揮の夜は、旬魚のしゃぶしゃぶをメインにしたコース料理が基本です。昆布だしにくぐらせていただく魚は、春先は鯛、初夏から初秋にかけては鱧、冬はブリや3日以上寝かせた五島列島産のクエなど四季折々のもの。どれも柚子やスダチなど4種の柑橘をブレンドした特製ポン酢でいただきます。

しゃぶしゃぶのほかに登場するのは、造り盛合せから天ぷら、焼き物など全部で6品前後。魚のストレートなおいしさを様々な調理法で満喫できる内容です。

『ほん田亭』の鯛しゃぶしゃぶ
鯛しゃぶしゃぶコースは6380円~。しゃぶしゃぶの鯛は和歌山県加太から活けの状態で直送されているもの。神経締めしてからひと晩寝かせて、旨みを熟成させています。
『ほん田亭』の造り盛合せ
この日の造り盛合せは、藁焼きした焼津産初ガツオ、徳島産スズキの洗い、静岡・由比産桜エビの釜揚げなど。
『ほん田亭』の鮎の塩焼き
愛知産鮎の塩焼き。「養殖ですが、香りがよくて身が程よく肥えていて旨みもあるんです!」と本田さん。
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秘蔵の熟成日本酒は30年物も!

大の日本酒好きだと明言する本田さんが揃える全国の銘酒も、要注目です。店内の一角で密かに熟成させている日本酒は、ザっと100本以上。古い物だと、30年寝かせているものもあるそうです。「品書きには書いていないので、興味がある方はぜひお問合せください!」と本田さん。実は熱き日本酒党たちが、ここだけの酒を求めて足繁く通うことでも有名です。

『ほん田亭』の日本酒イメージ
写真は秘蔵の日本酒のほんの一部。味の好みや予算に応じて本田さんに選んでいただくのがおすすめです。
『ほん田亭』カウンター席
『ほん田亭』テーブル席
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