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昼から夜まで通し営業、使い勝手の良いカフェビストロ 神戸・西元町『Sabotage(サボタージュ)』

阪神・西元町駅北、宇治川商店街手前の路地を西に入った所にポツンとある隠れ家ビストロ。元喫茶店を改装した細長い店内には、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。「Sabotage(サボタージュ)」は、店名どおり“ゆっくりしましょう”がコンセプト。ゆるいムードで、初めて訪れた人でもホッとすることでしょう。

魚料理と肉料理、修業先のいいとこどり

「祖母が料理教室をしていたからか、小さい頃から食べることが大好きでした。連れて行ってもらったフレンチのお店で、タピオカが入ったスープがとてもおいしかったのを覚えています」と、店主のウエダコウタさん。居酒屋のアルバイトをきっかけに料理人を目指し、飲食の道へ進みました。

『サボタージュ』店主のウエダさん
店主のウエダさん。「メニューそれぞれのクォリティーを上げて、他では味わえない料理に仕上げるのが目標」とにっこり。
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東京の魚料理専門店で2年半、神戸に戻って肉料理専門のビストロで3年半など、様々なジャンルの飲食店で経験を積みました。出身地である神戸で自分の店を持ちたいと店探しを始めたら、コロナ禍になり、「スーパーマーケットでひたすら魚を卸してました」と苦笑い。2023年、ようやくオープンにこぎつけたと言います。

入り口のドアは古い喫茶店のまま。飾り棚の背景になっている窓は、よく見ると模様が入った昭和レトロガラス。知人の喫茶店から譲り受けたというイスも、シンプルでいて昔っぽい造り。新しいのにどこか懐かしさを感じる内装にほっこり。下町っぽさが残るエリアにひっそり佇む、神戸を愛するウエダさんらしい店です。

『サボタージュ』の店内
レトロなガラスから光が差し込む心地よい空間。ウエダさんは音楽も好きで、店名もBeastie Boysの名曲から名付けたそう。
『サボタージュ』の店内
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シャルキュトリーと魚料理、そしてパフェ

そんなウエダさんが狭い厨房から繰り出す料理はどれも本格派。
得意料理は、まず常時5種類を揃えるシャルキュトリー。中でも豚ソーセージは、豚の舌、肩ロース、背脂に鶏のムネミンチを加え、あっさりした味わいに。提供する時には、ホルモンのソテーをプラスし、マスタードではなく、焼きナスとヒヨコ豆のピュレを添えて、優しい味わいになるよう工夫。ほかとひと味違います。

『サボタージュ』の自家製豚ソーセージとホルモンソテー
自家製豚ソーセージとホルモンソテー1780円。焼きナスとヒヨコ豆のピュレを添えて。ソーセージだけでなくモツ煮ならぬホルモンのソテーが添えられているのがポイント。そして、マスタードではなくフムス風のピュレで味わう。軽めの赤ワインG880円~と。
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『サボタージュ』の牛ハラミステーキ 九条ネギと牛の出汁
牛ハラミステーキ 九条ネギと牛の出汁2980円。牛のだしは2日間、10時間以上煮詰めてソースにしたもの。手間暇かけて、ハラミ肉のステーキに牛の香りをまとわせる技が秀逸。
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さらに、「ぜひ食べてほしいのが、白身魚のクネル」とウエダさん。淡路島から届いた白身魚を丸ごとすり身にしてソーセージのように仕上げたフランス料理。エビだしのソース(ソース・アメリケーヌ)でいただくのですが、「淡路島の魚だからおいしい!」と太鼓判。

メインが選べるランチは予約がベターですが、14時以降はアラカルトメニューがオーダーできます。キャロットラペやパテ・ド・カンパーニュ、チーズのオムレツなどを単品や盛り合わせで、また、フリット、煮込み料理の一皿をワインと、という具合に気軽に昼飲みができます。もちろん夜もゆったり、ワインと料理が楽しめます。
カフェとしての利用ももちろんOK。Sマークのクッキーが映える月替わりのパフェも隠れた人気メニューです。

『サボタージュ』のパフェ
パフェ(小)820円。バニラアイス、フランボワーズのムース、黒蜜のジュレ、抹茶のムースを重ね、ダックワーズ、チュイール、クッキーを添えて。塩クランブルがアクセント。パフェは5月の取材時は抹茶、6月はマンゴーの予定。大2380円、中1380円とサイズが選べる。
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