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ガリタン、天使のツラミユッケ…“焼肉ソムリエ”提案 唯一無二の焼肉メニューを大阪・福島『萬樹亭』で

ワインのソムリエがいる焼肉店はありますが、“焼肉ソムリエ”がいる焼肉店が大阪・福島にあります。肉好きに一目置かれる実力店『萬樹亭』です。牛肉を知り尽くした店主の焼肉ソムリエがおいしい焼肉を提案してくれ、口福に導いてくれますよ。

天使のツラミユッケ、ガリタン…唯一無二の焼肉

プロスポーツ選手や著名人や海外の方まで、幅広い肉好きに支持を集める『萬樹亭』。店主の萬野 博さんは、食肉加工会社を営む家の次男に生まれ、街場の焼肉屋などでも修業を積んで、28歳の時に地元・松原で独立。2015年に福島に移転し、今年で創業20周年を迎えます。

肉好きに愛される理由が、まず店主の萬野さんの焼肉愛がすごいこと。「肉の選び方はもちろん、新しい肉の食べ方を提案したい!焼肉業界を盛り上げたい!」と、“焼肉ソムリエ”を名乗り、登録商標まで取得しました。

『萬樹亭』の店主・萬野さん
「アイディアを思いついたらまずやってみること。焼肉はこう、という固定概念を捨てることも大切」と話す萬野さん。
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『萬樹亭』の店内
無煙ロースターで清潔な店内。奥のテーブル席は半個室で、接待などにも利用できます。カウンターでは気軽に一人焼肉が楽しめます。
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焼肉ソムリエ・萬野さんのイチオシが、その名もタンにガリを合わせた「ガリタン」。「タンは片面10秒だけ焼いて、ガリを包んでお召し上がりください」。その通りに、国産牛のタンを艶のあるピンク色になるまで網にのせ、ガリをくるりと包んで頬張る。生でも食べられる甘やかなタンと、シャキシャキのショウガの清涼感がクセになります! 「寿司を食べた時に、このさっぱり感を焼肉に生かせないかなと思って、いろんなガリとの相性を考えて試行錯誤しました」。

『萬樹亭』のガリタン皿盛り
ガリタン2200円。辛みの塩梅、食感などいくつかのガリから理想の味を選んだそう。
『萬樹亭』のガリタン焼き
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また、一度食べたことがある人は必ず注文するという名物「天使のツラミユッケ」は、オーダーごとにメレンゲを立て、天使の輪のように盛り、中央には新鮮なツラミをのせた一品。映えるビジュアルと共に、濃厚なツラミをふわっふわのメレンゲが包み込んで、そのとろける食感がこれまたクセになります。

『萬樹亭』の天使のツラミユッケ
天使のツラミユッケ1800円。とろろより軽いメレンゲで、とろんとツラミのおいしさを味わう。※生食になりますので、体調に不安がある時はお控えください。
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ほかも、刻んだタンとネギを合わせ韓国海苔に包んで、ツラミは塩昆布などを合わせるなど、『萬樹亭』でしかいただけないユニークなメニューが目白押し。創作焼肉はしっかりとした肉の目利きがあってこそできることです。

イチオシは八重山郷里牛

部位によって産地は異なりますが、宮崎産を中心に、京都和牛や近江牛など、萬野さん独自のルートで直接足を運んだことのある生産者のものを仕入れています。さらに新しい和牛の開拓にも力を注ぎ、近年のイチオシは「八重山郷里牛(やえやまきょうりぎゅう)」。但馬牛の血統を持ち、ミネラル豊富な八重山諸島で産まれたメスの仔牛を島根の牧場で34カ月前後長期肥育。脂に角がなく、柔らかい肉質が特徴です。特に霜降りやバラなどはしっとりしなやかと、萬野さんも太鼓判を押します。

盛り合わせやコースも充実していますが、焼肉1切れずつ注文できるので、いい部位を数枚だけ楽しみたい人、おひとりさまには嬉しい限り。的確にカットし、それぞれの部位の良さや食感を引き出すために、細かく隠し庖丁を施しているのも特筆もの。余裕があれば、萬野さんが席を回って手厚く焼きのサポートもしてくれます。
肉に真摯、が伝わる萬野さんのお人柄も、訪れる肉好きの心を掴んでいるのかもしれません。

『萬樹亭』のハラミ焼き
京都和牛のハラミ2800円。旨みが溢れる!隠し包丁で余分な脂が落ち、意外にもあっさり。焼き物のタレは、醤油ダレ、味噌ダレ、岩塩の3種類で。
『萬樹亭』のハラミ皿盛り
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。