日本料理の技術が光るワンランク上の定食。大阪・箕面『ごはんや まつ』

住宅街に佇む、人気日本料理店で腕を磨いた店主が営む定食屋。名物・チキン南蛮などの定食の味はそのままに、リニューアルした店には老若男女が列をなしている。

店主は北摂の名店出身

閑静な住宅街が広がる箕面・牧落の一角に、評判の定食屋が。
長崎出身の店主・松本拓大(たくひろ)さんは、日本料理店『一汁二菜うえの』の豊中本店や箕面店で計9年腕を磨いた経歴の持ち主。
「まかないを作るうちに、日常の料理の面白さに気づきました。特にチキン南蛮を作ったところ評判で、定食屋をやりたいという思いが生まれました」。2021年5月、『うえの』の姉妹店として『ごはんや燁』を任された。
2025年4月には独立をはたし、場所やおいしさはそのままにリニューアルしたのが『ごはんや まつ』だ。

大阪・箕面『ごはんや まつ』店内
落ち着いた雰囲気の店内には、松本さんが好きな民芸品や愛らしいカルタが飾られている。
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変わらない、という安心感

扉を開ければ、リニューアル前と変わらず、だしのいい香りが漂い、メニュー表には前身から人気の「どて焼き定食」や「から揚げ定食」などが並ぶ。「常連のお客様から、以前と味やメニューが変わったと言われないよう、努めています」とにこやかに話す松本さん。
変わったことといえば、器使いと単品メニューが復活したこと。子どもにも人気の「さつまいもの蜜煮6個」(680円)や「だし巻き1本」(780円)の他、冬のある日は「白子天ぷら」や「白子焼き」「白子ポン酢」など季節の単品メニューが登場することも。定食にカスタマイズできるのが嬉しいのだ。

サービスにも感動!

看板は、松本さんの先の言葉にも登場した「チキン南蛮定食」。
分厚い鶏モモ肉に、「龍のたまご」を贅沢に使うたまご感たっぷりのタルタルソースと黒酢を加えたコクのある甘酢タレが絡んだ一品だ。タルタルソースには微細に刻んだキュウリや沢庵を加え混ぜ、食感と漬物の旨みを加える。

大阪・箕面『ごはんや まつ』チキン南蛮定食
看板のチキン南蛮定食1980円。チキンに絡む甘酢と濃厚なタルタルがたまらない。たっぷりのキャベツのサラダや小鉢のおいしさも人気の理由。
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注目したいのは主菜だけにあらず。サイドメニューの小鉢は「ホウレンソウの白和」や「季節のピクルス」、「カボチャのコロッケ」など、日本料理の仕事を丁寧に施した月替わりの6種から3種がセットに。
「例えば、お客様が2名でお越しの際は、6種の小鉢を3種ずつ、それぞれのお客様に提供して、シェアすれば全品楽しんでもらえるようにしています」という配慮も感動レベル!!
「香の物」まで感動のおいしさで、ツヤツヤに輝く北海道産「ゆめぴりか」のご飯がすすむのだ。

大阪・箕面『ごはんや まつ』塩サバ定食
サバに串を打ち、炭火で皮目はパリッと身はふんわり焼き上げた鯖の炭火焼き定食1980円。
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朝定食もスタート。体が喜ぶごはんを。

「家庭ではできない下処理の丁寧さで、いかに皆さんが知っている料理をおいしく提供するか。そして定食屋なのでボリュームにもこだわっています」と松本さん。
親しみのあるサバの塩焼きは串打ちをしてじっくり炭火焼きで焼かれ、付け合わせには菜っ葉のおひたしが添えてあるなど、随所に輝く日本料理店イズムを発見するたびにたまらなく嬉しくなる。
2026年からは朝定食もスタート!2月は、金、土、日曜7:30~9:30限定で提供。
夜は、日本酒が充実する居酒屋としても使えるから覚えておきたい。
丁寧な仕事を施したおかずとご飯とお汁。体を労わるために通いたくなる一軒だ。

大阪・箕面『ごはんや まつ』外観
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