京都・祇園の『竹香』で味わう、花街で育まれたあっさり中華
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花街で愛される京風広東料理
祇園のシンボルでもある新橋の西畔に建つ『竹香』の創業は1966年。創業者は、女将として店を切り盛りする由美子さんの父。高華吉さんの一番弟子が開いた『芙蓉園』で10年近く腕を磨いて独立した。
「父は、店を開くにあたって実父に相談。その時、実父と一緒に暮らしていた女性が、当時営まれていた宿の屋号でもある『竹香』の名を残してくれるならと建物を譲ってくれたそうです。さらに、店をやるならもっと広い方が良いだろうと、今の店舗が建つ土地の持ち主が権利の交換を申し出てくれ、店を開くことができたと聞いています。祇園らしい、人情味のあるエピソードですよね」
由美子さんの夫である真司さんが2代目を継いだのは2015年。大学時代にマンドリンコンクールで日本一になった腕前の持ち主で、演奏を続けるための費用を稼ぐために『竹香』のアルバイトとして働くうち、中華料理の面白さに開眼。
「最初は父にスープにされる覚悟でお付き合いをしていたのですが、どんなジャンルでも日本一になる人は見どころがあると父が認めてくれて結婚。その後、プリンスホテルなどで修業。『竹香 古門前店』の営業を15年半続けてから、父の跡を継ぎました」
8割以上が注文するのは
花街で働く人も気兼ねなく食べられるよう、ニンニクや香辛料などを前面に押し出さないメニューの中でも8割近くが注文するのは春巻と酢豚。一般的な小麦粉製の薄皮ではなく、卵を加えたクレープ状の生地で細切りにしたタケノコや豚肉などの具材を巻いて揚げる春巻は、高さんが編み出した代表的な料理のひとつ。表面をサクサク食感にするため、二度揚げしている。
甘酢あんをたっぷりかける「すぶた」には、西陣の老舗『孝太郎の酢』先代が考案した、そのままでも飲めそうなぐらいまろやかな米酢を使う。1cm角の豚肉数個分を片栗粉で固めてから揚げているので、表面がカリカリ。甘酢あんを春巻に絡めて味わうファンも少なくない。
名物メニューの多くは先代が考案したものだが、2代目がブラッシュアップさせた料理もある。そのひとつが「やきめし」だ。
「昔はグリーンピースを入れていたのですが、主張が強すぎるというか、食感の邪魔になる気がしてきて、10年ほど前に入れるのをやめました。空心菜だけの炒め物も夫が始めたメニューです」
上品な味わいを単品で、コースで
人気のデザート「あんにんどうふ」は、プリッとハリのある食感。創業当時から同じスタイルを守り続けていて、薄めのひし形に切り分けてシロップを流し、オレンジ、キウイ、クコの実が添えられる。もうひとつ、7000円以上のコース限定で楽しめる杏仁豆腐がある。『竹香 古門前店』で大人気だった「まろやか杏仁」だ。こちらは杏仁霜を使ってむっちり仕上げた本場風。
「お客様は、1階で単品を食べられる派、2階でコース料理を食べられる派に分かれる気がします。いつも同じ料理を頼んでしまうとおっしゃる方も多いのですが、デザートも含め、コースだけでお出しする料理もありますので、“いつもとは違う楽しみ方”をしていただくのも良いかもしれませんね」
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- 店名
- 竹香
- 住所
- 京都府京都市東山区新橋通花見小路西入ル
- 電話番号
- 075-561-1209
- 営業時間
- 17:00~20:20LO
- 定休日
- 火曜
- 交通
- 京阪祇園四条駅から徒歩5分
- 席数
- 1F/42席
- 個室
- 2F/5室(5~56名)
- メニュー
- やきめし935円、えびかやく巻き揚げ1210円、すぶた1210円、あんにんどうふ550円。コース4000~10000円(5人以上で要予約)。
- 公式サイト
- https://gion-takeka.com/
- https://www.instagram.com/giontakeka/
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