路地裏に国産鰻。中津『鰻萬』が待望の直売スタート!

皆さん、朗報です! 大阪・中津の路地にある鰻(うなぎ)の加工場『鰻萬』が、5月から直売を始めました。浜名湖産鰻の弁当や丼が1080円~と、普段のランチにも利用できる価格帯。長らく“謎の建物”と噂されていた『鰻萬』が、ついにベールを脱ぐ時が来ました!

たぶんメディア初!謎の建物に潜入

地下鉄中津駅すぐの『天下一品』あたりを入った路地にある白い建物、誰もが気になっていたはず。『鰻萬』と小さく書かれた看板を目ざとくチェックした人は、鰻の加工場であることは想像していたかもしれません。たまに、鰻を焼き上げる香ばしい匂いがするので、「直売してくれへんかなあ」と思っていた人も多いと(勝手に)踏んでいます。

その通り、3階建てのこの建物は、国産の鰻を自社で仕入れて焼き上げ、百貨店に出荷している工場。『鰻萬』の名で阪急百貨店のうめだ本店にレストランと売店を出店し、千里阪急、川西阪急にも鰻の弁当や総菜などの店舗を構えています。

amakara.jp編集部から徒歩30秒ぐらいの近さなのに、これまで知りませんでした。シークレット・ウナギ・ファクトリーですね!
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鰻業界で65年以上の実績と技術

創業は2006年。代表の石山智浩さんの父親がもともと鰻の仕入れ・加工業を営んでおり、石山さんもその道を継いだのだとか。父と併せると鰻業界での実績は65年以上。古くからのルートが確保されているため、静岡県の浜名湖や愛知、鹿児島などから質の良い鰻が安く手に入るそうです。

桶の中で鰻がビチビチ泳いでいます。
この道30年のベテランが、鰻と格闘しながらさばきの技を披露してくれました。
串打ちは簡単なように見えて難しい。尾に近づくにつれ身が薄くなるので、串が突き抜けないように慎重に。
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トラックで運ばれてくる鰻を水槽で泳がせ、朝5時ぐらいから職人がさばきます。暴れ回る元気な鰻を一瞬のうちに背開きにし、1尾1尾串打ちして、別の職人がガス火で焼き上げます。一度せいろで蒸してからタレに漬け、丁寧に返しながら蒲焼きに。これを繰り返します。いわゆる関東風の焼き方で、タレもサラッとしていて甘みが強くないタイプです。

一度素焼きにし、その後せいろで約30分蒸します。タレにくぐらせて再び10分ほどじっくりと。
こまめに位置を入れ替え、焼きムラがないように調整。
肝焼きも同様に焼き上げます。
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レストランの鰻は店舗で焼くため、活のまま阪急百貨店へ。売店用は焼き上げや真空パックまで済ませ、全店に出荷します。他に、「だし巻玉子」や「うなぎ肝焼」、鰻蒲焼きを乗せた出汁巻き「かばたま」などサイドメニューもあり、これらも全てこの工場で作っています。

蒲焼きのほかに、白焼きにもしています。
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近隣からの「売って」の声に応えた

創業以来そのベールを脱ぐことなく、シークレット鰻店として生き抜いてきたのに、なぜ急に直売を始めたのか。それは「近所の人が『売ってくれへんの?』と言うから……」と石山さん。誰もがそう願っていたのでは? とツッコみたくなりますが、実は一度コロナ禍に直売を考えたものの、体制が整っていなかったため断念したとか。今は機材も導入し、テイクアウトに力を入れようと、予約制の弁当や、焼きたてをパックにした商品の販売を始めました。

社長の石山さん。「鰻が手に入らなくなっていますが、うちは仕入れに困ったことはありません」。信頼の証です!
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国産鰻の弁当・丼が1080円~とお手頃!

もちろん直売と言うからには百貨店よりお得感があります。浜名湖養魚漁業協同組合が自信をもって育てるブランド鰻「でしこ」を半身使った「でしこ弁当」は、肝焼きが付いて2180円。「でしこ」は身がふかふかと柔らかく、時間が経っても固くなりにくいのが特徴。また、鰻と出汁巻きを盛り合わせた「うなたま弁当」は1227円、蒲焼きとしらすの「しらす蒲焼丼」は1080円と、国産鰻がこの価格で食べられるのは嬉しい限りです。時季によって浜名湖、愛知、鹿児島と変わるそうです。

でしこ弁当2180円。工場入り口でできたてを渡してくれるので、ホカホカのままいただけます。
うなたま弁当1277円。だし巻は焼きたてで、ふるっふるです。
しらす蒲焼丼1080円はランチ用に人気。
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「実は、独自の技術で鰻をパックして販売しています。おそらく他にない方法です!」とちょっとドヤ顔の石山さん。普通の真空パックとは全くの別モノで、特殊なフィルムを熱で吸着させて、形を保ったまま密閉させる「スキンパック」という手法だそうです。これにより乾燥を防げ、風味が劣化することなく賞味期限も延ばせるのが魅力。「ふっくら柔らかいまま保存できるので、焼きたての味が再現できます。他にこれをやっている鰻屋さんはないでしょうね」。鰻の半身、一尾、肝焼き、かばたまなどもスキンパックにして販売しています。

スキンパックの鰻は真空パックのものより20%安く、切り身1200円、一尾2900円。かばたま200円、うなぎ肝焼300円。時間内なら予約不要で買えます。
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驚くのが肝焼きのボリューム。鰻何匹分だろうと考えてしまうぐらい、大ぶりな肝が串に連なっています。これもタレをつけながらじっくり焼き上げており、手間は蒲焼きと一緒。これが300円という価格にも仰天です。

うなぎ肝焼は1串300円。鮮度の良さゆえ、匂いや苦みは控えめ。肝が苦手でも「これは別物!」とペロリといけます。
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中津界隈にお住いの方、お勤めの方は、建物の前に看板が出ているので要チェック。今のところ火・木・金のみの営業です。弁当は前日までの予約制ですが、「うなぎ肝焼」「だし巻玉子」「かばたま」、パックの蒲焼きは予約なしでも購入できます。ランチの一品にもぜひ。

真空パックの鰻蒲焼きは半身1200円、一尾3300円。贈答用にもぜひ。
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だし巻玉子は注文後に焼いてくれる。200円という信じがたい価格。
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