路地裏に国産鰻。中津『鰻萬』が待望の直売スタート!
たぶんメディア初!謎の建物に潜入
地下鉄中津駅すぐの『天下一品』あたりを入った路地にある白い建物、誰もが気になっていたはず。『鰻萬』と小さく書かれた看板を目ざとくチェックした人は、鰻の加工場であることは想像していたかもしれません。たまに、鰻を焼き上げる香ばしい匂いがするので、「直売してくれへんかなあ」と思っていた人も多いと(勝手に)踏んでいます。
その通り、3階建てのこの建物は、国産の鰻を自社で仕入れて焼き上げ、百貨店に出荷している工場。『鰻萬』の名で阪急百貨店のうめだ本店にレストランと売店を出店し、千里阪急、川西阪急にも鰻の弁当や総菜などの店舗を構えています。
鰻業界で65年以上の実績と技術
創業は2006年。代表の石山智浩さんの父親がもともと鰻の仕入れ・加工業を営んでおり、石山さんもその道を継いだのだとか。父と併せると鰻業界での実績は65年以上。古くからのルートが確保されているため、静岡県の浜名湖や愛知、鹿児島などから質の良い鰻が安く手に入るそうです。
トラックで運ばれてくる鰻を水槽で泳がせ、朝5時ぐらいから職人がさばきます。暴れ回る元気な鰻を一瞬のうちに背開きにし、1尾1尾串打ちして、別の職人がガス火で焼き上げます。一度せいろで蒸してからタレに漬け、丁寧に返しながら蒲焼きに。これを繰り返します。いわゆる関東風の焼き方で、タレもサラッとしていて甘みが強くないタイプです。
レストランの鰻は店舗で焼くため、活のまま阪急百貨店へ。売店用は焼き上げや真空パックまで済ませ、全店に出荷します。他に、「だし巻玉子」や「うなぎ肝焼」、鰻蒲焼きを乗せた出汁巻き「かばたま」などサイドメニューもあり、これらも全てこの工場で作っています。
近隣からの「売って」の声に応えた
創業以来そのベールを脱ぐことなく、シークレット鰻店として生き抜いてきたのに、なぜ急に直売を始めたのか。それは「近所の人が『売ってくれへんの?』と言うから……」と石山さん。誰もがそう願っていたのでは? とツッコみたくなりますが、実は一度コロナ禍に直売を考えたものの、体制が整っていなかったため断念したとか。今は機材も導入し、テイクアウトに力を入れようと、予約制の弁当や、焼きたてをパックにした商品の販売を始めました。
国産鰻の弁当・丼が1080円~とお手頃!
もちろん直売と言うからには百貨店よりお得感があります。浜名湖養魚漁業協同組合が自信をもって育てるブランド鰻「でしこ」を半身使った「でしこ弁当」は、肝焼きが付いて2180円。「でしこ」は身がふかふかと柔らかく、時間が経っても固くなりにくいのが特徴。また、鰻と出汁巻きを盛り合わせた「うなたま弁当」は1227円、蒲焼きとしらすの「しらす蒲焼丼」は1080円と、国産鰻がこの価格で食べられるのは嬉しい限りです。時季によって浜名湖、愛知、鹿児島と変わるそうです。
「実は、独自の技術で鰻をパックして販売しています。おそらく他にない方法です!」とちょっとドヤ顔の石山さん。普通の真空パックとは全くの別モノで、特殊なフィルムを熱で吸着させて、形を保ったまま密閉させる「スキンパック」という手法だそうです。これにより乾燥を防げ、風味が劣化することなく賞味期限も延ばせるのが魅力。「ふっくら柔らかいまま保存できるので、焼きたての味が再現できます。他にこれをやっている鰻屋さんはないでしょうね」。鰻の半身、一尾、肝焼き、かばたまなどもスキンパックにして販売しています。
驚くのが肝焼きのボリューム。鰻何匹分だろうと考えてしまうぐらい、大ぶりな肝が串に連なっています。これもタレをつけながらじっくり焼き上げており、手間は蒲焼きと一緒。これが300円という価格にも仰天です。
中津界隈にお住いの方、お勤めの方は、建物の前に看板が出ているので要チェック。今のところ火・木・金のみの営業です。弁当は前日までの予約制ですが、「うなぎ肝焼」「だし巻玉子」「かばたま」、パックの蒲焼きは予約なしでも購入できます。ランチの一品にもぜひ。
data
- 店名
- 鰻萬(うなまん)
- 住所
- 大阪府大阪市北区中津1-13-9
- 電話番号
- 090-7878-5223
- 問合せ先
- unaman.dairi@gmail.com
- 営業時間
- 販売・受け取りは火・木・金曜の11:00~13:00 ※弁当、丼は前日までの予約制
- 交通
- 地下鉄中津駅から徒歩1分
- メニュー
- だし巻玉子200円、かばたま200円、うなぎ肝焼300円、しらす蒲焼丼1080円、うなたま弁当1277円、でしこ弁当2160円。
- 公式サイト
- https://unaman-d.com/
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