羽田美智子さんが教える京都。「“サカイの冷麺”は東京にない味!」

長年、京都に通い続け、すっかり地元人のように馴染んでいる羽田美智子さんのおすすめは『サカイ』の冷麺。名物の冷麺といつも一緒に食べるという“あの”メニューも紹介!

京都人は年中冷麺を食べます⁉

冷麺といえば夏の食べ物というイメージがあるが、京都では少し事情が違う。『中華のサカイ』の冷麺は季節を問わず一年中楽しめる人気メニュー。真夏はもちろん、寒い季節にも「今日は冷麺を食べよう」と店の暖簾をくぐる人が後を絶たない。

羽田美智子さん
東京にはない唯一無二の味を求めて、サカイ本店に通っている羽田さん。(撮影:道海史佳)
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「東京にはない味なんです。コクがあるのに重たくない。ほかでは食べたことのない味。一度食べると、また食べたくなる。京都へ来る理由の一つになっています」と、プライベートで京都に来ても立ち寄るというほど、サカイの冷麺がお気に入りの羽田さん。

『中華のサカイ』のメニュー
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昭和14(1939)年創業の中華料理店『中華のサカイ本店』。その看板料理として親しまれてきた冷麺は、一般的な酢の酸味を前面に出した冷やし中華とは一線を画す。

主役となるのは、まろやかでコク深いたれ。ほどよい酸味が全体を引き締め、最後まで飲み干したくなるほど奥行きのある味わいは、多くのファンを魅了し続けている。

『中華のサカイ』の冷麺
冷麺(焼き豚入り)930円。
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もう一つの特徴が、特注で仕立てる太めの麺だ。麺はその日の気温や湿度に合わせて配合を調整し、たれがよく絡むように仕上げられる。もちもちとした弾力と、しっかりとした食べ応えは、この麺だからこそ生まれるもの。独自のたれとの相性を追求した味わいには、長年培われた麺職人の経験が息づいている。

『中華のサカイ』の冷麺
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さらに具材にもサカイならではのこだわりがある。しっとりとした焼豚と、やさしい塩味のハム。二種類の具材それぞれ異なる旨みと食感が生まれ、きゅうりの食感も加わって最後の一口まで飽きることがない。

『中華のサカイ』の外観
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冷麺だけじゃない!もう一つの名物

もちろん、冷麺だけで終わらないのもサカイの楽しみ方。羽田さんは、冷麺(焼き豚入り)と、オムライスをオーダーするのがいつもの鉄板メニュー。「え!? 両方食べちゃうの!?」「オムライスは食べたことがなかった……」と半信半疑で両方注文してみると、これが不思議なくらい、どちらもペロリと食べられてしまう組み合わせ。どちらにしようか悩まなくても、一人でも大丈夫! もしも食べきれなかったらお持ち帰りも可能!

『中華のサカイ』のオムライス
昔ながらのケチャップライスの「オムライス」930円。
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「羽田さん、また好きなオムライスを食べにいらしてくださいね」と、50年以上、店を切り盛りしている土田美津子さん。『喫茶サカイ』時代からの貴重なお話を聞かせていただいた。

『中華のサカイ』の土田さん
にこやかな接客の土田さん。
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『中華のサカイ』の内観
素朴な雰囲気の店内。実は冷麺はHPで通信販売も行っている。
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なぜ、オムライスがメニューにあるのかと言うと、昭和14年、『喫茶サカイ』としてオープンし、戦争を経て、『洋食サカイ』として再オープンした名残。そして、冷麺が新たに名物メニューとなり、現在の中華料理店になったという。

『中華のサカイ』ののれん
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今では、家族連れから学生、地元の人まで幅広い世代が集い、それぞれが”いつもの一皿”を楽しんでいる。

飾らないいつものおいしさ。世代を超えて愛されるサカイの冷麺は、京都のソウルフードと呼ぶにふさわしい味なのである。

羽田美智子さん
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羽田美智子さんはテレビ朝日系ドラマ「夏色の雲が恋と嵐をまきおこす」(土曜23:00~) に出演中!番組情報はコチラ

writer

中野 弘子

Nakano Hiroko

京都コーディネーターⓇ&フリー編集者。京都の月刊情報誌「Leaf」編集長時代に「町家でごはん」を企画。京都の日常暮らしから全国の伝統文化、エンタメなどを多数取材。著書「よそさんが心地いい京都」(交通新聞社)、ペンネーム古瀬ヒロ著「京都謹製きもの和こもの」「京都いっぴん日用品」(淡交社)などがある。

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