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ひとり用メニュー充実!通し営業も魅力のスペインバル 京都『ラ・レチェ』で味わうアルデンテのパエリア

大勢で食べるイメージがあるパエリアを始め、ひとりでも堪能できるメニューが充実しているスペインバル&カフェ。スペイン料理はもちろん、バリスタとしての腕も磨いたシェフはソムリエ資格も持つ。加えてうれしいのが通し営業していること。ランチを食べ損ねたある日の夕方前、カラカラに乾いた喉を潤しつつ空腹を満たすべく、早めの夕食を摂るため足早に歩く。

フレンチからスパニッシュに転身

京都・五条『ラ・レチェ』店内
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フレンチの料理人を目指して調理師学校に通っていた時、「スペイン料理のおいしさに目覚めました」と話す橋本信義さん。京都のスペインバルなどで腕を磨いて、2025年12月に『ラ・レチェ』をオープンした。

店名はスペイン語で“ミルク”の意味。バルには少し不似合いな気もするのだが…?

「若い世代が主に使うスラングで、“マジ?”とか“めっちゃすごい”って褒めるような時にも使うらしく、言葉自体の響きも良い。この店もレストランとしてはもちろん、バル、カフェと、いろんな使い方をしてもらいたくて決めました」

盛りだくさんのタパスにカヴァが進む

1杯目は、グラスのカヴァをオーダー。“お一人様限定メニュー”のタパス盛り合わせも頼み、先にハウスカヴァにしているカタルーニャ産の「ルセントゥム」を注いでもらう。

「このカヴァはやや辛口ですが、泡立ちがきめ細やかなので口当たりがなめらか。軽い酸味がタパスのキャロットラペや紫キャベツのマリネなど、酢を使う料理にも良く合うと思います」

京都・五条『ラ・レチェ』店主
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運ばれてきたタパスは大皿にたっぷり盛られていて、本当に一人用かと確かめたくなるボリューム。なかでも、タコやピーマンなどを加えて、アリオリソースを混ぜたスペイン風ポテサラはアラカルトでも提供されている人気メニュー。ニンニクの風味が食欲をそそり、丼いっぱいでも食べられそうだ。

玉ネギの甘みを引き出してトマトベースのソースをかけたオーブン焼き、コリっとした歯ごたえの砂肝コンフィ、スペイン風オムレツのトルティージャなど、全8品がカヴァを進ませる。あっという間にグラスが空になり、お替りを頼んだ。

京都・五条『ラ・レチェ』タパス盛り合わせ
上から時計回りに、スペイン風ポテサラ、キャロットラペ、紫キャベツとオレンジのマリネ、トルティージャ、砂肝のコンフィ、玉ネギのオーブン焼き、サラダ。中央はオリーブのマリネ。1080円。
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爽やかな香りを添える魚介のパエリア

一人用のパエリアは、魚介、イカスミ、バレンシア風の3種から選べる。迷った挙句、一番人気の魚介を選択する。

パエリアに使うのは石川県の『たけもと農場』で栽培された国産バレンシア米。スープをしっかり吸うにもかかわらず、アルデンテ食感に仕上がる特徴を持つパエリア専用米だ。

トマト、イカの肝などを加えた魚介スープで米を煮込み始めると、辺りに良い香りが漂う。米がスープを吸い込んだら、殻付きの大エビ、ムール貝、アサリ、イカを乗せて、オーブンへ。表面を香ばしく焼きながら、旨みを凝縮させていく。

最後の仕上げとして、直火で炙ったローズマリーを乗せ、素早くドーム型の蓋をかぶせる。これは瞬間燻製の効果を狙ったもので、客席で蓋を開けた瞬間、スモーキー&爽やかなローズマリーの香りが立ち上る演出だ。

程よい歯ごたえがあるパエリア米には魚介の旨みがしみ込んでいる。鍋底にできたオコゲをこそげるのも楽しい。パエリアの相棒に選んでもらったのは、「クネ レアル ブランコ」。スペインのワイン法で最上位に格付けされている、特選原産地D.O.Ca.に認定されているリオハで生産された白ワインだ。

「平均樹齢20年のビウラというブドウ品種で仕込んでいて、フレッシュだけど樽香もある。バランスの良い白ワインです」

その言葉通り、魚介とワインのミネラル感が相性抜群。後味がすっきりするので半分以上食べてしまってから、レモンとアリオリソースで味変するのを忘れていたことに気づく。

「この2つを添えるのはスペインでは一般的。レモンの酸味とニンニクのコクを加えることで最後の一粒まで飽きずに味わえます」

京都・五条『ラ・レチェ』パエリア
パリッと香ばしいオコゲ、旨みの濃い魚介とバレンシア米のハーモニーが魅力のパエリア。1680円。途中でレモンを絞り、アリオリソースを混ぜて味変するのをお忘れなく。「クネ レアル ブランコ」780円
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デザートに合うシェリー酒も

タパスもパエリアも完食。満腹感はそこそこあるものの、今日は昼抜きだったからか、なんとなく物足りない気もする。そこでカタラーナをオーダー。何か合う飲み物はないかと橋本さんに聞く。

「では、甘口のシェリー酒・バロン ミカエラ クリームはいかがですか?オロロソというアルコール度数の高いシェリー酒をベースに、甘口のシェリー酒もブレンドしたアンダルシア産。木樽やレーズンを思わせる香りが特徴です」

キャラメリゼすることで飴状になった表面をパリンパリンと割りながら味わうカタラーナはトロリと濃厚。濃いマホガニー色を帯びたシェリー酒はビロードのような口当たり。甘みのハーモニーで豊かな気持ちにさせてくれる。

〆はホットのラテ。すっきりした苦みが程よく酔いを覚まし、心地よい疲労感と充実感に導いてくれた。

この夜のお会計は、タパス盛り合わせ1080円、カヴァ690円を2杯、魚介のパエリア1680円に白ワイン780円、クレマカタラーナ590円、バロン ミカエラ クリーム690円、カフェラテ550円を合わせて6750円。それにしても今日はよく飲んだものだと、自分でも驚きながら家路につく。

京都・五条『ラ・レチェ』カタラーナ&ラテ
トロっとなめらかなカタラーナ、590円とラテ550円でティータイムを楽しむといった使い方もできる。
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飲んで食べてもだいたい10,000円!

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