新店のデビューが続く話題のエリア・京都駅南『SUNS(サンズ)』で、名物のローストビーフに舌鼓
注目エリアにオープンしたダイニング&バー
5月にオープンしたばかりの『SUNS』は、西院にある創作料理店『かおりぐさ』の2号店。京都市内の人気店などで経験を積んだ荒東碧(あらとう・あおい)さんが店長を務めている。
東寺道に面した店舗は天井が高く開放的。荒東さんが腕を振るう様子が眺められるカウンター席のほか、大きなテーブル席も備えている。
「通りからも店内が見渡せるので入りやすいと良く言われます。ご家族連れはもちろん、最近は女性のひとり客も増えています」
まずはグラスの生ビールをオーダー。喉を鳴らしながら飲んでいると、お通しが到着。ツルムラサキに、九条ネギ、小松菜、タコ、異なる歯ごたえ次々に現れるテッパイ(鉄砲和え)を肴にしながらメニューに目を凝らす。さて、今夜は何を食べようか。
必ず食べたい看板メニュー
実は、頼むべき看板料理がある。それは和牛のローストビーフだ。
「サーロインやヒウチ、内モモなど、使う部位は時々で変わります。塊の状態で下味をつけて、数時間かけてじっくり低温調理しています」
分厚く切り出したローストビーフの中心部は薄い桃色。リンゴや玉ネギ、ニンニクなどを使い3日かけて仕込む甘めのソースをたっぷりかけ、フライドオニオンとハーブをトッピングする。
慌てて、グラスの赤ワインを追加。ひと口大に切り分けてやわらかな肉質を味わう。イタリア産のフルーティなワインとの相性も良し。それにしても、このローストビーフが790円はお値打ちだ。
「来店される全員に召し上がっていただきたい一品。そう位置づけているのでリーズナブルな価格で提供しています」
旬に合わせて顔ぶれが変わる一品料理
カプレーゼなどの冷菜から麻婆豆腐をはじめとする温かい料理、揚げ物、オーブン料理、〆まで、旬の食材に合わせて内容が変わるメニューは20数種。なかでも人気のポテサラは芋の種類だけでなく副材料も変えて表情を一新させる。
「今はトウモロコシの甘さと粒感が楽しめるジャガイモのサラダに目玉焼きを乗せています。もう少し季節が進んだら海老芋のポテサラにする予定です」
限界までだしを加えて焼き上げる「ぷるっぷるだし巻き」にはたっぷりの大根おろしが添えられる。箸で切り分けると湯気が立ち上る。熱々をほおばるとだしがジュワッとあふれ出した。
ひとりでもあれこれ頼めるのがうれしい
もうひとつの名物はステーキ。ローストビーフと同じ肉を焼いては休ませる。それを繰り返し、ミディアムレアに仕上げていく。ひと口大に切り分け、素揚げしたレンコン、サラダを添えて提供される。表面をしっかり焼くことで香ばしさが増した肉の相棒に選んだのは、自家製ジンジャーサワー。グラスの底には薄切りのショウガがどっさり。八角やシナモンを利かせたスパイシーな香りが楽しめる。
大きめにカットしたジャガイモを揚げて表面はカリッと、中はホクホク食感に仕上げたフライドポテトには、合挽肉で作るデミグラスソースを絡め、チーズをトッピング。肉味噌を思わせるソースがジャガイモの甘みを引き立て、ジンジャーサワーと相性も抜群だ。
「このソースは合挽肉を炒める時、可能な限り脂を取り除いて、肉肉しい食感に仕上げています」
価格、雰囲気ともカジュアルながら、手間は惜しまない姿勢が伝わり、徐々にファンを増やしている。どの料理もポーションはそれほど多くないので、一人でもあれこれ頼めるのもポイントだ。
〆は、チキンラーメン+αと書かれた謎メニューが気になりつつも、大葉としらすのガーリックチャーハンをオーダー。ふんわり卵入り、大葉の香りが良い仕事をしていて、気づけば皿が空になっていた。
この夜の会計は、お通し500円にグラス生ビール500円、ローストビーフ790円、グラスの赤ワイン450円、とうもろこしの目玉焼きポテトサラダ580円、ぷるっぷるだし巻き450円、ステーキ1400円、フライドポテトのデミグラスチーズ450円、自家製ジンジャーサワー580円、大葉としらすのガーリックチャーハン750円で、合計6540円。満腹をさすりながら駅に向かった。
data
- 店名
- SUNS
- 住所
- 京都府京都市南区東九条中殿田町11-9
- 電話番号
- 050-5869-0656
- 営業時間
- 17:30~24:00(23:30LO)
- 定休日
- 月曜
- 交通
- 地下鉄京都駅(八条口)から徒歩5分
- 席数
- カウンター6席、テーブル18席
- 外国語メニュー
- 英語

writer

小林 明子
kobayashiakiko
京都在住フリーライター。缶入りクッキー、ワッフル、薯蕷饅頭、そば餅…、これらの名店に徒歩で行ける京都市の烏丸御池近くに生まれる。自動的に甘いもの好きが出来上がりました。
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