関西モーニング手帖Vol.6/どんぶりモーニング! 京都駅前の穴場喫茶『コロラド 八条口店』
コロラドなの? ワールドコーヒーなの?
ここコロラドもそうであるように、“うまいコーヒーの指定席!WORLD COFFEE”の文言を看板に掲げる喫茶店は京都市内に数多くあります。実はコロラドとワールドコーヒーの間には複雑な関係性があり、歴史の起点となるのが、1961年に北白川で創業した『コーヒーショップ白川店』です。
1969年には『ワールドコーヒーショップ白川本店』となり、翌年株式会社を設立。コーヒーの焙煎と販売、喫茶事業を拡大させ、京都市内に店舗を次々に展開していきます。その中でフランチャイズブランドとしてオープンしたのが『コロラド』でした。ゼスト御池や醍醐などにも店舗がありましたが、白川本店が2026年2月末をもって閉店したため、直営店は『コロラド 八条口店』のみとなってしまいました。
全部詰め込んだ“どんぶりモーニング”
八条口店でも白川本店でも名物だったのが、このどんぶりモーニング……もとい、「コロラドモーニング」。今やこれを食べられるのは八条口店だけということです。見ての通りラーメン丼のような器に、トースト、サラダ、ウインナー、卵などが詰め込まれているオールインワン型です。持ち運びしやすいし、食べやすいし、狭いテーブルでも場所を取らない、よく考えれば画期的なスタイルですね。
「タクシーの運転手さんに早く出せるようにと、全部一つのお皿に盛り込んで出したのが始まりのようです」とスタッフさん。オープン当初からあったというから、往時の観光業の忙しさが目に浮かぶようです。
ベーコンエッグもパンにのってます
モーニングは全6種あり、ベーコンエッグモーニングも人気があるそう。こちらもワンハンドで手軽に食べられる系です。急いでいる人が多い京都駅周辺なので、やはり食べやすさは重要ポイントなのかもしれません。
どこか懐かしい味の「喫茶店のランチ」
12時からはモーニング以外にしっかりお腹にたまる食事メニューも用意しています。見た目も映えるハンバーグオムライスは、意外と標高があるわんぱくメニューです。「長時間煮込んだ」とか「秘伝の継ぎ足しデミグラスソース使用」といった本格洋食ではなく、いわゆる喫茶店のハンバーグなのですが、卵2個使ったオムレツの中はチキンピラフで、子供のころのデパートなどの食堂を思い出す味です。
タバコが吸える喫茶店も京都駅付近から姿を消しつつあるため、スモーカーの給煙所にもなっている模様。白シャツに蝶ネクタイできびきび働くお兄さんたちを眺めながら、濃いめのコーヒーで朝からまったりしたくなります。
data
- 店名
- コロラド 八条口店
- 住所
- 京都市南区東九条室町64-4 ムラテック八条口ビル
- 電話番号
- 075-671-7223
- 営業時間
- 8:00~21:00 ※モーニングは〜12:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- コロラドブレンドコーヒー500円、トーストモーニング620円、ナポリタン1000円。
- 交通
- 京都駅八条口から徒歩1分
- 席数
- 30席
writer

猫田しげる
nekota shigeru
北海道出身。20年以上、グルメ誌、新聞地域面、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」などのweb媒体で記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」と恐ろしくフォロワー数の少ないInstagramをヨロシク!
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