関西モーニング手帖Vol.17/通いたくなる奈良・富雄の名喫茶『アーニーハウス』
喫茶店は“空間を売る”仕事
オーナーは猪岡秀文さんと晶子さんご夫妻。1992年、当時は珍しかった映画シアター併設の大きな喫茶店を阪奈道路沿いでオープン。その後、帝塚山に移って17年営業しましたが、またもや引っ越すことになり、4年前にここ富雄へ。偶然にも晶子さんはこの近くの出身で「結局戻って来るなんて。知人も多く、ちょっとくすぐったい感じ」と笑います。
ハリウッド映画のポスター、昭和レトロなグラスやお皿、江戸時代の書架を再利用した食器棚……と、一見まとまりのないアイテムが集結した店内ですが、ちぐはぐ感はないのが不思議。「いい物はエネルギーが高いと思うんです。喫茶店は空間を売る仕事。空間はお客様と私たちの“間”に起こるものだから、好みを押し付けるのは違うなと」。ご夫妻の気配りが、この居心地の良さを醸し出しているのだと知ります。
モーニング時間帯はパンと卵が無料
モーニングの時間帯は無料でトーストと卵(もしくはヨーグルト)が付いてくるのが嬉しいサービス。ドリンクは、コーヒー、紅茶、アーモンドオーレなどのアレンジコーヒー、フロートやジュース、ビール、カクテルまで40種類ほどあります。
コーヒーは創業以来変わらず大阪の『山本珈琲』に頼んでいて、1杯ずつ丁寧にハンドドリップで落としてくれます。飲みやすく、毎日でも飽きない味わいのブレンドです。
レストラン並みにランチが充実
ご近所さんはお昼ご飯を食べに来ると言ってもいいぐらい、ランチの充実度が凄いんです。日替わりランチは「いわしの梅肉しそフライ定食」「冷やしそうめん定食」などバリエーション豊富で、定番の定食も「しょうが焼き」「ハンバーグ」「コロッケ」など10種ほど。焼きそば、オムライス、カレーなども含めるとフードは30種以上がラインアップしています。
ご主人おすすめのみそかつ定食は、さっくり揚がったカツと甘じょっぱい味噌ダレのコラボレーションに感動。お米が甘くてふっくらしており、聞くと「親戚が作っているヒノヒカリです!」。
店主が釣ったアマゴも登場(激レア)
なんとご主人は釣りが趣味で、たま~に自ら釣ったアマゴを日替わり定食として出しているんです。毎週定休日に天川村の奥地まで行き、ほぼ命がけ(?)で釣りに挑むそう。ただし獲るのがかなり難しいため、「知っている人は『今日アマゴある?』と電話してくださいます」とのこと。しかも漁期は3月1日から9月中旬までなので、今年度もう一回味わえるチャンスがあれば奇跡です!
ミルクで作ったかき氷もあります
メニューには載っていませんが、実は去年からかき氷もスタートし、これがまた人気。水ではなく牛乳で作る氷のため、ミルキーな味わいでスイーツのよう。韓国の「糸ピンス」に似た雪のようなふわふわ氷で、頭がキーンとならずお年寄りにも好評とか。
近くに住んでいるならもちろん、遠くても富雄でわざわざ降りて通いたくなる、温かな雰囲気に包まれた店。「お客さんがお知り合いを連れてきて、その方がまた他の方を連れてきて…と口コミで広まっています」と晶子さんが話すのも納得。「近所にあったらいいなあリスト」に加えたい一軒です。
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- 店名
- アーニーハウス
- 住所
- 奈良県奈良市富雄元町2-6-40 川上ビル
- 電話番号
- 0742-51-3235
- 営業時間
- 8:00~19:30(19:00LO)※モーニングは8:00~11:00
- 定休日
- 火曜休、水曜不定休
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amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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