果物ごとに仕立てる。大阪・天満橋『Tawanico』のスクエア型のタルト
デンマークの国民食がヒントに
四角い生地の上に、こぼれんばかりに果物が盛り付けられた、オリジナリティあるタルト。「スモーブロー」と呼ばれるデンマークの国民食が、この看板スイーツのアイデアの源だ。
「パンの上に食材を華やかに飾るオープンサンドなのですが、見栄えがいいし、味もすごくおいしかった。それをお菓子で表現できないかなと思って」と、店主の田脇裕幸さんは振り返る。
『Tawanico』は、裕幸さんと、北欧好きの妻・愛香さんが2016年に始めたお店。夫婦で現地を旅する中で出合った料理がヒントになった。
果物に合わせたクリームと生地
また、大阪・南森町の老舗果物屋『フルーツガーデン ハレ』との出会いもあり、「おいしい果物をスイーツとして表現するには」と、タルトという形に行き着いた。
当時は、タルトの上にカスタードと生クリームを絞り、その上に果物を載せるスタイルが主流。そんななか同店では、果物のおいしさを引き立てるため、果物に合わせてクリームも生地も変えて提供することにした。
例えば、当初からファンの多い「洋梨のタルト」。一般的な洋梨タルトのように洋梨をコンポートにせず、生のまま贅沢にのせる。そのおいしさを引き立てるため、クリームにはヨーグルトのような風味のサワークリームを。さらに土台には、アーモンドクリームにカスタードクリームを練り込んだダマンド生地を合わせ、カスタードのコクとバニラの香りを加えている。
イチジクのタルトなら、アールグレイを利かせたダマンド生地、赤ワインやシナモンを合わせたサワークリームを使うなど、それぞれの果物に合わせて味を組み立てている。
さらに、果物はその時々で一番おいしい品種を使用する。洋梨なら、走りの時期は桃のようにやわらかくて甘い「オーロラ」。これからは赤い果肉の「カリフォルニア」や、香りがより強い「ラフランス」などが登場する。
「例えばイチジクは、品種によって甘みがかなり異なるんです。甘味が少ない場合は、きび砂糖のシロップをくぐらせることも」と、品種一つひとつに合わせた微調整も怠らない。その違いを楽しみに、シーズン中に何度も足を運ぶ客もいるとか。
お客さんの声から、新たな名物も
今年から始めた新たなスイーツが、季節のミルクレープだ。年始にイチゴのミルクレープを販売したところ、それが思った以上に好評。客からのリクエストを受けて、リンゴやマンゴー、イチジク……と、旬の果物を使ったミルクレープを展開することに。
ちなみに、新作の開発時には、アパレル出身の妻・愛香さんの鋭いチェックも入るそう。「見た目の洗練度や全体のバランスなど、ざっくばらんな意見をもらいながら形にしていきます」。妥協なき味への探求と、研ぎ澄まされたデザインセンス。そんな二人の感性が重なって、『Tawanico』らしいスイーツが生み出されている。
商品が買える場所は
タルトは、『Tawanico』と、姉妹店の『Towanoa(トワノア)』で購入可能。『Towanoa』は、『Tawanico』を出て、西に向かい30秒ほどの場所にある。さらに、2026年11月には和歌山店もオープン予定で、こちらでもタルトを購入できるようになる。
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- 店名
- Tawanico
- 住所
- 大阪府大阪市中央区大手通2-2-9 サンマンション1F
- 電話番号
- 06-6910-4085
- 営業時間
- 10:00~17:00 ※テイクアウトは18時まで
- 交通
- 地下鉄天満橋駅・谷町四丁目駅から徒歩7分
- 席数
- カウンター4席、テーブル6席
- メニュー
- 洋梨のタルト919円(イートイン936円)、ぶどうのタルト919円(イートイン936円)、いちじくと紅茶のミルクレープ799円(イートイン814円)、ぶどうのロールケーキ760円(イートイン774円)、ハンドドリップコーヒー「トワ」594円(イートイン605円)。
- 公式サイト
- https://tawanico.shop/
- https://www.instagram.com/tawanico/

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