箱を開けた瞬間ときめく。大阪・中崎町『coucou amande』の華やかなダックワーズ

レトロな街並みの中に、おしゃれなカフェが集まる中崎町。『coucou amande(クク アマンド)』は、そんな中崎町の築80年の古民家を改装したダックワーズ専門店だ。表面はサクッ、中はふんわり・しっとりの個性豊かなダックワーズが出迎えてくれる。

ダックワーズ専門店を開いた理由

ダックワーズとは、アーモンド風味のメレンゲ生地で、バタークリームなどを挟むフランス発祥の伝統菓子だ。数あるスイーツの中で、なぜダックワーズ専門のお店を開いたのか。

「他にはない、珍しいお店にしたかったんです。あとは、自分が食べて素直に“おいしい”と思って」と、オーナーの遅程誉(チ・テイヨ)さんは話す。たしかに、洋菓子店で商品の一つとして見かけることはあっても、ダックワーズを専門に扱う店は珍しい。

『coucou amande』入口
扉一個分の小さな入口は、鳥のイラストが描かれた看板が目印。ちなみに、店名の「coucou」は、フランス語で「やぁ」「こんにちは」といった親しい相手への挨拶。「amande」は、アーモンドという意味。
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『coucou amande』入口の通路
扉を開けて中に入ると細い通路があり、隠れ家のような雰囲気が。
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ふんわり感を残す、絶妙な生地づくり

大切にしているのは、「表面はサクッと香ばしく、中はふんわり・しっとり」とした生地。この食感を表現するための、生地づくりが難しい。

卵白をきめ細かく泡立て、アーモンドパウダーや小麦粉などを加えていくが、ここからの作業が難所だ。混ぜすぎれば、せっかくふんわり泡立てたメレンゲが潰れて生地全体がへたり、焼き上げた後の食感もそこなわれてしまう。かといって、混ぜ足りなければ材料がなじまない。

この絶妙な力加減をつかむまでには、数ヶ月かかることもあるという。

そして、もうひとつ味の要となるのが、バタークリームだ。こちらも毎朝手づくりで、使うのはバター、卵、砂糖のみ。添加物は一切加えない。「メレンゲ生地とクリームの一体感を楽しんでほしいので、バターの比率をやや多めにして、こっくりと濃厚に仕上げています」と、遅さん。

『coucou amande』ダックワーズ製造のようす
こっくりとしたバタークリームをふんわりと絞り、さらに上にキャラメルソースを加える。バタークリームは、一般的に見るダックワーズよりもたっぷり絞ってあり、贅沢な仕上がり。
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『coucou amande』ダックワーズ製造のようす
土台となるダックワーズ、バタークリーム、ソース、トッピングを、一つひとつ丁寧に重ねていく。
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フレーバーは常時8種前後

築80年の古民家で味わう、フランスの伝統的菓子。昔ながらの良さを土台にしつつ、フレーバーやトッピングには自由な発想を取り入れる。店頭には定番から季節限定まで常時8種前後のダックワーズが並ぶが、驚くのは、一つひとつクリームの味わいもトッピングも異なることだ。

看板フレーバーの一つ、「キャラメルマカダミアダックワーズ」は、キャラメル風味のバタークリームに、香ばしいマカダミアナッツ、細かく砕いたダルゴナ、そして甘いキャラメルソースを合わせたもの。仕上げに生地の表面をバーナーで炙り、香ばしいブリュレに仕立てている。カリッとした生地、ザクッとしたダルゴナ、トロリと広がるクリームと、一口ごとに変化する食感のコントラストがたまらない。

「アールグレイ清見オレンジダックワーズ」は、華やかに香るアールグレイのバタークリームに、爽やかなオレンジピール、食感のアクセントになるチョコボールを合わせ、可憐なエディブルフラワーをあしらっている。

『coucou amande』ダックワーズ
手前から、チョコオレオソルトダックワーズ、キャラメルマカダミアダックワーズ、アールグレイ清見オレンジダックワーズ。
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『coucou amande』ダックワーズ箱入り
箱に詰めたときのビジュアルは抜群!
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どれも、見た目が華やかなだけでなく、香りや食感の組み立ても細かなところまで考えられている。ショーケースの前で、「今日はどれにしよう」と迷いながら選ぶ時間も、この店を訪れる楽しみの一つなのだ。

『coucou amande』ショーケース
上段2段にはダックワーズ8種が並ぶ。ダックワーズの他に、フィナンシェやチーズケーキ、ショートケーキも。
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少し冷やして、さらにおいしく

テイクアウトしたダックワーズは、冷蔵庫で少し冷やしてから食べるのがおすすめだという。「冷やすと、メレンゲ生地とバタークリームがさらに馴染んで、一体感が増します」と遅さん。冷蔵保存なら、3日程度日持ちする。

冷凍も可能で、その場合は1ヶ月程度保存できる。食べるときは、冷蔵庫でゆっくり解凍し、バタークリームが半解凍になったところで食べれば、アイスのような食感も楽しめるそう。

“かわいい”から、“洗練”された姿へ

「昔ながらのお菓子を、昔ながらの場所で楽しんでもらう」。そんな店の原点に立ち返るかのように、2026年5月に、商品と内装を大きくリニューアルした。

以前は、クマやウサギモチーフなどのかわいらしいダックワーズが中心だったが、現在はより大人っぽく洗練された姿に。メレンゲ生地も厚みを増し、そのおいしさをしっかり味わってもらえるようにした。韓国風だったインテリアも、古民家の梁や温もりを活かし、落ち着いたトーンに統一した。

大人世代や一人客、男性客もより立ち寄りやすくなり、イートインスペースで、ゆっくりダックワーズとドリンクを楽しむ客も増えたという。

『coucou amande』2階イートインスペース
2階には広々としたイートインスペースがある。天窓から光が差し込み、開放的な空間だ。
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商品が買える場所は

『coucou amande』のほか、系列店『O’mille 新町店』でもダックワーズを購入できる。また、博多阪急など全国の催事・ポップアップストアにも不定期で登場しているため、情報は公式SNSをチェック。

編集部選☆間違いない関西手土産

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