はじめての、割烹。

はじめての、割烹。

覆面調査の現場より

2023.04.04

文:「あまから手帖」編集部・米川夏美 / 撮影:塩崎聰

4月号日本酒特集の取材に向けて、北新地の割烹「さか本」さんへ。「割烹で呑む酒は、なぜ旨いのか」を体感するため、ライター団田芳子さんにご一緒していただいた。

目次

割烹って、ドキドキ 割烹で呑む楽しさとは 店舗情報

割烹って、ドキドキ

アラサー世代の私ですが、これまで割烹には行ったことがなく、この会社に入ってから、取材のための覆面調査で行ったのが初めてでした。(幸せな仕事ですよね)

なんだか“割烹”って敷居が高そうなイメージで、何を着て行けば?何を頼めば?わからないことだらけ。

カウンターに座り、長い巻物のような品書きを広げ、どれにしようかと迷っている私に、隣から心強い助言が。

「何から頼んでもいいねんで~。好きなもの頼んだらいいねん。何食べたい?とりあえず名物の、和風コロッケは頼んどこか。これやったら最初はビールやな」。と、大阪中、いや関西中、いや日本中の美味しい店に行き尽くしてきた団田さんが言う。(団田さんの記事はこちらから)

へぇ~頼む順番とかは気にしなくていいんだな。

そうやって注文した和風コロッケは、なんと鮑の殻付きで出てきた。

「さか本」和風コロッケ(撮影:この写真のみ私)

そして一口。美味しすぎる、、、今まで食べてきたコロッケを想像していてはだめでした。まるっきり違うもの。

団田さん!私、最後の晩餐はこれがいいです。

割烹で呑む楽しさとは

「一人でふらっと、食べたいものだけ食べに来てもいいねんで。」

そうなんですね。でも居酒屋での一人飲みデビューさえできていない私には、一人で割烹だなんてとてもとてもハードルが高い。。。

そうすると大将の坂本さんが、「飲み会のあと、締めだけうちに食べにいらっしゃる方もいますよ」と、素敵な笑顔で教えてくれた。

それができるようになった日に、やっと一人前のかっこいい大人になれたと思うだろうな。

「さか本」坂本さん大将の坂本寛之さん。店は2019年に開店。

美味しいお料理を食べたいときに、食べたいタイミングで食べに来られたり、好きなお酒と合わせたり、カウンター越しに大将を交えてお話できるのが、割烹の楽しさなんだなぁと思いました。

「さか本」お酒を注いでいるところ団田さんお気に入りの酒、山名酒造の「奥丹波」木札生酒、とても美味しかった。

そもそもの今回の取材のテーマであった、「割烹で呑む酒は、なぜ旨いのか」については、現在絶賛販売中のあまから手帖2023年4月号の56ページを読んでいただけますでしょうか。団田さんに語っていただいております。

■店名
『さか本』
■詳細
【住所】大阪府北区堂島1-5-4 はつ根ビル2階
【電話番号】06-4256-5541
【営業時間】17:30~22:00(LO)、土曜は~21:00(LO)
【定休日】日曜、祝日
【公式サイト】https://kdgv100.gorp.jp/

あまから手帖2023年4月号/日本酒の味
1冊まるごと日本酒特集。謎に迫るシリーズ「日本酒が旨い理由」では、割烹/蕎麦屋/鮨屋で呑む酒は、なぜ旨いのかを説き明かす。

Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

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