松岡 充さん(後編)「たこ焼きは、めちゃくちゃ自信あります」

松岡 充さん(後編)「たこ焼きは、めちゃくちゃ自信あります」

関西ファン !

2024.02.29

文:あまから手帖編集部・伊藤志織

関西ラバーな著名人インタビュー連載「関西ファン!」今回のゲストは、ロックバンド「SOPHIA」のボーカル、松岡 充さん。「地元だけれど、何度立っても緊張する憧れのステージ」という大阪城ホールで、2024年3月10日「SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール」を開催します。前編ではこのライブへの想いや、大好きな大阪のお店について話してくださいました。後半では、こだわり強めな、関西人らしいたこ焼きトークをお楽しみください。

目次

たこ焼きは生地のゆるさが命 両親にお店をプレゼント キープしない方がドラマチック

たこ焼きは生地のゆるさが命

(目の前に置いてあった、あまから手帖2024年1月号「天神橋筋の歩き方。」を見て) 天神橋筋…アマチュアの頃、本当によく行ったな~。もう無くなっちゃったけど、1個20円のたこ焼き屋があったんですよ。

――ばら売りだったんですか?

そう。何個でもいいんです。5個でも。10個で200円。 僕、たこ焼きもよく作るんですよ。めちゃくちゃ自信ありますね。

――すっごく関西人ぽいですね。ぜひ詳しく教えてください。

まず、焼くのは絶対ガスじゃないとダメです。ガスボンベでできるたこ焼き器があるので、それがすごくいいです。カリッ、とろッ、ふわッ!

僕、粉にもうるさいんですよ(笑)

――オリジナルブレンドっていうことですか?

そうです。だしとかも使うんですけど、大事なのは生地のゆるさ。最終的には指で確認します。

たこ焼きって、焼いて、上げて、皿に置いたら、すぐに食べないとしぼむもんなんです。 たまに、ずーーっと丸いやつあるじゃないですか、あれはたこ焼きじゃない。ミニカステ~ラです。

――研究されてるのが伝わってきますね。

はい。でもこれは、この天神橋で食べたり、お世話になったライブハウスがある西九条で食べた味を追求した結果、そうなっていったんです。

両親にお店をプレゼント

実は、うちの両親にはお好み焼きとたこ焼きの店を出したいっていう夢があったんで、店を作ってあげたんですよ。そのとき、僕が「こうじゃないとダメだ」ってレクチャーしたんです。

明石のタコを使いたいと言ってこだわるから、わざわざ仕入れてたんですよ。打ち上げで行ったり、舞台のカンパニーを連れて行ったりもして、すっごく好評でしたね。ただ、材料費がかかり過ぎてるのにめちゃくちゃ安くて、毎年赤字が膨らんでいくから勘弁してくれって(笑)。

キープしない方がドラマチック

――素敵なお話、ありがとうございます。
たこ焼きに限らず、バラエティ番組などでもお料理をしていますよね。日常的にされてるんですか?

しますね。不規則になりがちなので、自分で食べるものは特に。夜遅くても、何か食べないと寝れないときとか。海外でも、レストランに行くんじゃなくて、コンドミニアムを借りて自分で作っています。

――やはり、かなり食事のバランスには気をつけてるんですか?

気は使ってますが…食べたいものを、食べたいだけ食べてます。

――それでその体形をキープできるのがすごいですね。

そりゃ、変わることもありますよ。でも、変わることが人生じゃないですか。 何においてもキープするってつまんないことだと思うんです。「プロならキープする」ってよく言いますが、その状態が当たり前になるってことですよね。頑張るとき、苦しい時があるからやりがいがある、可能性に何回もチャレンジして生きる方が楽しいと思うんです。

例えば、“食”と“スタイル”にしても、何かと何かを秤にかけて、あるときはこっち、あるときはこっち、って選んでいくのが人生なわけで、それを両方同じにしていくなんて面白くないと思うんです。遊びと仕事とか、恋愛と仕事とか。めちゃくちゃ遊んで、めちゃくちゃ仕事するとか、めちゃくちゃ恋愛して、めちゃくちゃ傷つくとか(笑)。それがあっての人生のドラマチックな展開だと思うし、喜びだと思うんです。


――今回のインタビューでは語れなかったこぼれ話を、番外編でご紹介しています。こちらもぜひ!

松岡 充さん

大阪府出身。1994年に大阪でロックバンド「SOPHIA」を結成、95年にメジャーデビュー。200曲以上の全楽曲を作詞し、「街」「黒いブーツ 〜oh my friend〜」、阪神・淡路大震災の際に故郷への想いを込めた「Like forever」など数々の代表曲を持つ。また、テレビドラマや舞台でも主演を務め、俳優としても活躍。仮面ライダーのゲストライダーとして話題となって以降、同シリーズの主題歌を史上最多で担うアーティストでもある。「SOPHIA」としての活動は2013年に休止したが、22年に再開。23年秋に、グループ復活の旗として「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」をリリース。2024年3月10日(日)に「SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール」を開催。詳細

【公式サイト】https://www.7zoo7.com/
【SOPHIA公式サイト】https://sophia-eternal.jp/
【instagram】https://www.instagram.com/matsuokamitsuru0812/


Writer ライター

あまから手帖 編集部

あまから手帖 編集部

amakara techo

1984年の創刊以来、関西グルメの豊かさをお届けしてきた月刊誌「あまから手帖」編集部。 旨いものを求めて東奔西走、食べ歩いた店は数知れず。パン一つ、漬物一つ掲載するにも、関西の人気店を回って商品を買い集め、食べ比べる真面目なチーム・食いしん坊。

Related article 関連記事