
幸せの黄色い3月号は「みんなの北摂。」特集!
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2/22(木)発売の3月号は黄色いオムライスが目印の北摂特集。テーマは地元密着。取材を進めるなかで地元の人々に出会い、「みんなの」感が強まっていきました。
目次
地元の人が登場する特集に
目次をつくった時点での3月号の仮タイトルは「わが、北摂。」と「北摂ファン。」だった。今思うと前者は硬すぎてとっつきにくいことこの上なく、後者は推し活のニュアンスを柔らかくしてみただけの思いつきだった。
ただ、やりたかったことの根本は変わっていない。北摂外に住む人間なので、単純に「地元の人がたくさん出てくれたらいいな」という思いから考えたタイトル案だった。
そもそも一言で「北摂」といっても北は山深い能勢、南は大阪市内からほど近い吹田や豊中と、取り上げるエリアは広大だ。場所によって見える景色も、住む人たちの生活も、町ごとに共有されている文化も違うのではと想像した。
町の景色はそれぞれ違うはず。
それなら今回はぐぐっと地元の人たちにカメラを寄せてみたい。お店のかたも、できればお客さんも、顔が見えて、リアルな言葉を載せたい。発刊後に「〇〇さん雑誌に出てはるで」と、井戸端会議の話題にあげてもらうイメージ。それぞれの町の人にしか分からない内輪話も散りばめたいと思っていた。
仮目次の一部。初期は「あるある」アンケートを企画していたが、質問を「好きな店」に変更。101人どころか118名の回答を得て、巻頭に掲載。
そんなことをぼんやり思いながら企画を立てていると、タイトル案をみた編集長が一言。
「“わが”じゃなくて‟みんなの“がいいんじゃない」。
その身近な空気をまとった言い回しが、すこんと腑に落ちた。
特集全体をゆるくつないでいく言葉を手に入れると、今度は自然とお店やお客さんたちからキーワードが出てくることがある。
池田の新店「ピッツェリア ダ チッチョ」。なぜこんなにお手頃価格なのかと問うと「みんなのピッツァですから」。
茨木市民にはお馴染みの立ち食いうどん「たつみや」で、訪れるお客さんを撮影。「茨木の人たちはみんな大好き」。
親子連れでも入れるお店を、と時間をかけて自分たちの足で歩いて探した洋食店。出会ったシェフの「洋食は子どもから大人まで、誰でも食べられますからね」の言葉も印象的だった。
昭和洋食を令和に受け継ぐ、町のレストラン「パインズハート」。
そのシェフがつくった優しいオムライスが、今号の表紙を飾る。できるだけ多くの北摂の人たちに届いてほしい!という前のめりな気持ちを、ふんわり卵に包んでいただいて。3月号「みんなの北摂。」をどうぞよろしくお願いします。

Writer ライター

あまから手帖 編集部
amakara techo