路地奥の気さくな割烹、京都・祇園『祇園 大季』

祇園・巽橋(たつみばし)からすぐの路地奥にある京都・祇園『祇園 大季』は、カウンターメインの本格的な割烹。アットホームな雰囲気の中、小鍋や天ぷら、にぎり鮨などを自分のペースで楽しめます。

バンコク帰りのオーナー店主

『祇園 大季』がオープンしたのは、2018年。京都で生まれ育った店主の藤林大さんは、腕利きの寿司職人として海外でも活躍する父・三男(みつお)さんの姿を見て、自然と料理人の道へ。京都や東京の割烹で修業した後、縁あってオーナー店主としてタイ・バンコクで高級和食店を15年営業。帰国を機にご両親と共に店を構えました。

京都・祇園『祇園 大季』の店内
店主の大さんは1975年生まれ。東京の和食店『孝明ARIAK 有明店』では、2代目・和の鉄人として知られる中村孝明氏から指導を受けたそう。
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祇園『祇園 大季』の外観
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「前菜盛合せ」が突き出し替わり

「注文後の待ち時間がないように」との気遣いから、突き出し替わりに「前菜盛合せ」が登場。その後に単品を自由に注文するのが、『祇園 大季』の基本スタイルです。

濃厚なあん肝や牡蛎と菜の花のお浸し、ナスとニシンの煮物など、5品前後の季節料理を少しずついただける前菜盛合せは、おひとり様にも嬉しい内容です。

祇園『祇園 大季』の前菜盛合せ
「前菜盛合せ」2000円。この日は海老芋の唐揚げや空豆の塩茹でなど。
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やりすぎない創作料理が色々

ズラリと並ぶ品書きには、かぶら蒸しがあれば、ステーキや赤味噌風味のタンシチューもあり。海外での調理経験も豊富な大さんが作る料理は、和食の定番から創作性を加えた一品までバリエーション豊富です。

「食べ疲れしないように」と、あえてフォアグラの風味とボリュームを控えめにした「フォアグラ茶碗蒸し」は、世代を問わず人気の一品。筍とワカメを使う若竹煮をアレンジした「筍とハマグリの小鍋」は、毎年登場を待つ方が多い、春の名物料理です。

京都・祇園『祇園 大季』のフォアグラ茶碗蒸し
「フォアグラ茶碗蒸し」1200円はとろとろの食感。上にはフカヒレが入ったカツオ風味のあんがかかっています。
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京都・祇園『祇園 大季』の筍とハマグリの小鍋
「筍とハマグリの小鍋」は3500円前後。菜の花とワカメもたっぷり。にゅう麺や雑炊で締めることも可能です。
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父直伝のにぎりもおすすめ

「なんだかんだ、親父の味にしていますね」と今は独りで庖丁を握る大さんが三男さんから味を引き継いだ鮨は、つまみにも締めにも最適。ほんのり人肌のシャリは、甘すぎない塩梅です。

脂乗り抜群の生本マグロの中トロのほか、やはり三男さん直伝の煮穴子、プリプリの活車エビなどにぎり鮨は常時20種前後が揃っています。

京都・祇園『祇園 大季』のにぎり
にぎり盛合せは5カンで3000円前後。写真は活車エビ、煮穴子、生本マグロ(中トロ)、イカ、ウニ。
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品書きにないエビフライもOK

「好きな食材を好きな調理法でいただくのが、割烹の醍醐味ですからね。できる限りご要望にお応えしますよ」と大さん。

活車エビなら、にぎりのほか、品書きにはない塩焼きでもエビフライでも、笑顔でOK。常連ともなれば、海鮮炒飯やパスタのリクエストもできるとか。通うほどに愉しくなる、祇園でおすすめの隠れ家です。

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