昼も夜も。兵庫の食材、千変万化!神戸『鉄板ビストロQuatre』

目前に海が広がる、山陽電鉄・西舞子駅のほど近くにある『鉄板ビストロQuatre』。王道フレンチから変化球の〆まで、兵庫の食の恵みを使った多彩な鉄板料理が地元の人から愛され続ける、穏やかな港町の気さくな店です。

肉と魚が選べる贅沢なランチ

ホテルの洋食部門での長い経歴を持つオーナーシェフの森下哲孝さんが『鉄板ビストロQuatre』をオープンしたのは2017年のこと。

海に近い舞子という土地柄、明石の昼網を中心に扱います。昼綱とは、午前11時頃に始まるせりを終え、正午頃に店頭に届く鮮魚のこと。また、肉は兵庫県のブランド牛「太田牛」を使ったり、西区『安藤ファーム』のこだわりの有機野菜を添えたりと、出来る限り地元の食材にこだわります。

ランチのメインは日替わりの肉料理か国産牛ハンバーグ、魚介の鉄板焼き、肉や部位を選べるビーフステーキからセレクトすることができます。いずれもたっぷりの野菜が添えられてきてヘルシー。ソテーすることで甘みを増した野菜は単体ではもちろんのこと、メイン料理を引き立てるソースのようにジューシーな味わいに変化するから驚きです。

神戸『鉄板ビストロQuatre』の「海の幸鉄板焼き盛り合わせ」
メインの「海の幸鉄板焼き盛り合わせ」は、スープ、パン、コーヒーか紅茶がついて1800円。この日の魚は、伝助穴子と舌平目、カワハギ。鉄板の上でふっくらと蒸した淡白な身に、同じ鉄板で手早く仕上げたブールフォンデュ・トマト(トマトのバターソース)の爽やかな風味がよく合います。
神戸『鉄板ビストロQuatre』鉄板
カウンターから眺める、シェフの美しい手さばきも見もの。
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おいしいランチを求めてベビーカーでやって来るママも多いそうで、店内には子ども用のチェアも用意されています。アットホームな雰囲気でとびきりの一品をいただけるのは嬉しい限りですね。

変化球の〆まで楽しい夜メニュー

昼はコースが主軸なのに対して、夜はアラカルトで注文できるのがいいところ。「お客さんの『こんなん作って』に応えるので、色々ありますよ」と森下さん。
たとえば坂越(さこし)の牡蛎は1個からでも蒸したりグラタンにしたりと、柔軟に対応してくれます。さらに面白いのは、「明石蛸ブルゴーニュ風」や「明石タコのパートブリック包み」などホテル仕込みのメニューの隣に、「〆のラーメン」や「ボロネーゼ風焼きそば」といった変化球が並んでいること。

神戸『鉄板ビストロQuatre』の「黒毛和牛もも肉ステーキ」
濃厚な肉の旨みを閉じ込める絶妙な火入れは熟練の鉄板さばきがなせる技。ワサビソースやバルサミコでいただく「黒毛和牛もも肉ステーキ」3800円。
神戸『鉄板ビストロQuatre』の「ボロネーゼ風焼きそば」
〆にピッタリの「ボロネーゼ風焼きそば」800円。蒸し焼きにしたもっちりとした焼きそばの上に、煮込んだスネ肉をトッピング。
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「飲んだ後に、〆が欲しくなるんですよ(笑)」。鶏ガラをベースにエビやタイといったその日の出汁で作るラーメンなど、気取らない汁物や麺類に心もほぐれます。
昼も夜も様々な味わいが楽しめる鉄板ビストロ。家族や友人と過ごす楽しいひとときにピッタリです。