• amakara.jp
  • おいしいお店
  • 大人の隠れ家で、ナチュラルワインと季節のアテを。大阪・文の里『葡萄家 まはり』

大人の隠れ家で、ナチュラルワインと季節のアテを。大阪・文の里『葡萄家 まはり』

都心から一歩離れた文の里駅から歩いて3分ほど。ワイン好きが夜な夜な集まるお店が『葡萄家 まはり』です。世界各国から仕入れた80種以上のナチュラルワインに、洋食をベースとしたオリジナル料理を提供しています。

落ち着いて飲める大人のワイン処

お店の外に所狭しと並べられたワインボトル。それを横目に深緑の扉を開けると、タイルが貼られた木のカウンターや「Louis Poulsen」の照明、赤・緑のスツールなど、おしゃれなインテリアが迎えてくれます。

『葡萄家 まはり』内観
天井が高く開放感のあるお店。
『葡萄家 まはり』レコード
心地良い音楽が流れ、店内奥には正木さんが趣味で集めたという山積みのレコードがざっと800枚ほど。
10

センスの光る内装は、デザイナーだったという店主の正木千尋さんが手がけたもの。もともと会社員として働いていた正木さんですが、出張で半年間スイスのジュネーブに滞在する機会があったそう。現地料理をいろいろと食べ歩くなかで、あらためて“食”の魅力に気づき、思い切って料理人に転身することに。帰国後、洋食や和食などを複数のお店で学び、2006年に自店をオープンしました。

『葡萄家 まはり』店主
料理はすべて正木さんお一人で担当。テキパキと調理しながらも、気さくに話してくれます。
10

各国のナチュラルワインが80種以上

“ナチュラルワインがメインのお店”になったのは、「CASE CORINI」というイタリアワインとの出会いがきっかけ。「それまで飲んできたものと違い、滋味深く、ブドウ本来の旨みが引き立っていて。頭をカナヅチで殴られたくらいの衝撃でした」と言い、一瞬でナチュラルワインに魅了された正木さん。

そこから、どんどんナチュラルワインにのめり込み、現在では、イタリアやフランス、日本など世界各国のものを常時80種ほど取り揃えています。 “ワインがおいしく飲めるお店”として口コミが広がり、一度訪れたワイン好きはリピーター率が高いのだとか。

『葡萄家 まはり』ワインセラー
「CASE CORINI」「RADIKON」のほか、入手困難という日本産ワイン「ナナ・ツ・モリ」も。ナチュラルワインは少量生産のため、一期一会の出合いも楽しめます。
10

季節の前菜は15種以上

料理は、もちろんワインに合うものばかり。食材は、奈良・生駒の有機農園などから直接仕入れ、この日もアスパラや花ズッキーニ、竹の子など季節の食材を使った料理が、前菜だけでも15種以上。

「素材本来の味を活かす調理を心がけています」と話す通り、太アスパラ、ルッコラ、生ハム、ゴルゴンゾーラソースは、旬のアスパラをさっと蒸し焼きにして瑞々しい旨みを濃縮。フレッシュな味わいに、濃厚なゴルゴンゾーラソースが絶妙なバランスです。

『葡萄家 まはり』太アスパラ、ルッコラ、生ハム、ゴルゴンゾーラソース
太アスパラ、ルッコラ、生ハム、ゴルゴンゾーラソース1000円。
10

名物のホンマのうなぎパイは必食

次は「アテにおすすめ」という、まはり名物・ホンマのうなぎパイを。「何がホンマ?」と思うも、お皿が運ばれてきた時に納得。パイ生地にうなぎ、ベーコン、薄焼き卵が包まれており、これぞ本当のうなぎパイ! バターの香ばしいパイ生地に、うなぎの脂と旨み、さらにハムの塩味がワインのアテにぴったりです。

『葡萄家 まはり』ホンマのうなぎパイ
まはり名物・ホンマのうなぎパイ900円には、「飲みやすいので初心者にもおすすめ」というイタリアワイン「SATURNIA ROSSO」を。すっきりとした飲み口ながら、ブドウの果実の旨みもしっかり。グラスワイン赤800円前後~。
10

ワインに合う肉料理も

赤ワインに合わせるなら、やっぱり肉料理。希少な「なにわ黒牛」を使ったビフカツは、衣をくぐらせた黒牛を高温の油で揚げて、中はレアに仕上げます。噛むとサクッとした衣の食感の後に、柔らかくジューシーな牛の旨みがじゅわり。
自家製のデミグラスソースはコクがありつつも軽やかなので、肉の旨みとよく合います。

『葡萄家 まはり』なにわ黒牛ビフカツ
数量を選んでオーダーできる、なにわ黒牛ビフカツは50g1480円〜(写真は約120g)。
10

デザートメニューがあるのも女性には嬉しいポイント。自家製バスクチーズケーキは、甘さ控えめなので食事の後でもペロリと食べられます。

『葡萄家 まはり』バスクチーズケーキ
バスクチーズケーキ440円も、正木さんの手作りです。
10

落ち着いた雰囲気で居心地の良い同店には、「ご友人と来る方だけではなく、お一人様で来られる方もいますよ」と正木さん。ナチュラルワインとアテに酔いしれに、ふらりと立ち寄りたい一軒です。

『葡萄家 まはり』テーブル席
10