割烹一筋50余年、熟練の技。大阪・谷町六丁目『廉』。

大阪・谷町六丁目にある日本料理店『廉』。熟練の料理人の華麗な手さばきや、調理過程を間近で見ることができるカウンター席は、自分だけの献立を作ってもらうための特等席でもあるのです。

割烹一筋50余年の料理店

大阪・谷町六丁目、地元の買い物客や観光客で賑やかな空堀商店街から路地へ入ったところに佇む日本料理店が『廉』です。カラリと扉を開くと、立派な一枚板のカウンターが目に飛び込んできます。

店を営むのは店主の野原廉志(きよし)さん。心斎橋の日本料理『作一』に40年、そのうちの30年は西店(元『弘 作一』)のカウンターを任されていたという経歴の持ち主です。「還暦を過ぎ、生まれ変わった気持ちで楽しい店を作ろう」と2011年に独立し、この店を開きました。

『廉』内観
野原さんをはじめ、料理人のみなさんが躍動する姿も眺められるライブ感もたまりません。
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リクエストが楽しいカウンター

『廉』お品書き
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浪速割烹の流れを汲むお品書きは約100品。「どんな食材があるのか知ってもらいたいだけで、お客さんの好みで献立をお作りします」と、カウンター越しに会話を楽しみながら、お客さんの要望に応えるのが野原さんの真骨頂。

毎日、木津と黒門の市場に通い、確かな目利きで選び抜いた食材を「よろしければ焼き物を盛り合わせましょうか」「牡蠣は中華風にしてお出しできますよ」と思いもよらない一言に、こちらの心も高まります。

『廉』焼き物3種盛り
「即興でリクエストに応えるのが得意で」と登場したのは「焼き物3種盛り」2700円。左から牡蠣 葱味噌焼き、白甘鯛 自家製唐墨焼き、河豚白子塩焼き。
『廉』このわた茶碗むし
このわた茶碗むし2500円。
『廉』メイチ鯛うすづくり
メイチ鯛うすづくり2800円。
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テーブル席もあるけれど、野原さんの調理する姿や会話が存分に楽しめるカウンター席が断然おすすめ! 「こんなお料理できますか?」なんてリクエストへの回答を待つ時間に、またお酒が進むのです。

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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。