焼鳥とブルゴーニュワインを堪能 大阪・中之島『やきとり ばかや。』

気軽な日常のメニューというイメージの焼鳥に、ワインを合わせてごちそうに。今や当たり前となりつつある、焼鳥とワインのマリアージュ。それを約30年も前から提案してきた『やきとり ばかや。』をご紹介します。

焼鳥×ワインの先駆け店

フレンチ、イタリアン、ラーメンにお好み焼き…、食通に支持を集める錚々たる飲食店が並ぶグルメビル「中之島ダイビル」。その中の一軒が『やきとり ばかや。』です。「大好きな焼鳥に大好きなワインは合う」と、店主の石倉知信さんは大阪・九条で創業した約30年も前から、その魅惑的な組み合わせを提案してきた先駆者です。
鶏肉には脂があり、あっさり淡泊なササミ、噛むほどに味わい深くなる部位、濃厚な肝、さらに炭の香ばしい香り、タレ、塩などの味付けや薬味と組み合わせたりと、テクスチャーや味のバリエーションが豊富。確かにワインの多様な味わいと寄り添ってくれます。

木を配したナチュラルモダンな空間にはワインセラーがあり、石倉さんが好きなブルゴーニュワインを中心に約300本がズラリ。「在庫がある限り、お値段は据え置き」と、飲み頃のものを月替わりで、グラスで1000円台とリーズナブルな価格で提供してくれるのも嬉しいですね。

『やきとりばかや。』店主の石倉知信さん
「おまかせいただいたら、ワインはおすすめをお出ししますよ」と石倉さん。月替わりのグラスワインは、スパークリング、ロゼ、白、赤で10種近く用意。
『やきとりばかや。』のセラー
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まずはお得な焼鳥と焼き野菜のセットを

看板である焼鳥は、「ブランドより鮮度重視」と朝挽きの若鶏がメインで、部位によっては滋賀の淡海地鶏を使用。その部位の美味しさがストレートに伝わるよう、備長炭で一番美味しくなる火入れで提供しています。淡海地鶏の手羽先なら15分かけてじっくりと焼くことで、脂の旨みが口の中でじゅわーと溢れ出します。ハートは高温で炙るように焼き、ブリンと弾ける食感に。ササミは生の食感を残すようにジューシーに仕上げています。産地にこだわる焼き野菜もそれぞれの良さを引き出した火入れで、主役級の美味しさに。

まず焼鳥と、旬の焼き野菜が付くセットがおすすめ。焼鳥5品と焼き野菜3種で1540円、焼鳥10品に焼き野菜か手羽先唐揚げは2420円、厳選焼鳥8品に焼き野菜4種が付く3300円があるので、人数やお腹の具合に合わせてオーダーできます。

『やきとりばかや。』の焼鳥とワイン
イチオシの3300円のセットは人数分ご注文を。焼鳥は左からつくね、セセリ、モモ、ねぎま、ささみチーズ、白肝、手羽先、ハート。焼き野菜はマイタケ、加賀レンコン、長芋、大阪産イチジク。ブルゴーニュワインはエレガントなピノ・ノワールでグラス1100円。
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迷うのが楽しい多彩な一品料理

ほかに、アボカドの漬け物、鶏の造り、白金豚のソーセージや鴨肉のタルタル、締めの親子丼やラーメンなど、一品料理がとにかく多彩。セットをオーダーしたら、あとはお好みの焼鳥をお代わりしたり、気分で追加して楽しめるのもいいですね。もちろん、一品料理とグラスワインで2軒目使いも可能です。
心地よく酔えて懐も優しい。安定した居心地のよさで、ワインと焼鳥の楽しみを広げてくれる頼もしき一軒です。

『やきとりばかや。』の淡海地鶏熟成モモ焼き
淡海地鶏熟成モモ焼き2090円。ふっくらとした食感と、ジュワッと広がる脂の甘みが印象的。白ワインと合わせても。
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『やきとりばかや。』の店内
インターフォン付きがユニークなカウンター席を中心に、左側はテーブル席、右側が半個室。
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。