米沢牛オンリーの贅沢焼肉店。大阪・和泉市『焼肉くろちゃん』

出荷数が少ないうえに、関西にはあまり出回らないという米沢牛。大阪・和泉市にある『焼肉くろちゃん』は、そんな希少な米沢牛を、驚くほどリーズナブルな値段で提供する焼肉店です。

「ええ肉を」と、扱うのは米沢牛だけ

日本三大和牛の一つに数えられる、米沢牛。“米沢牛”と名乗るには、「黒毛和種で、出産経験のない雌牛であること」「山形県置賜(おきたま)地域の三市五町での飼育期間が最も長いこと」など、いくつかの基準をクリアしなければなりません。そんな希少な米沢牛のみを扱うのが『焼肉くろちゃん』。

店主は“くろちゃん”こと黒田辰巳さん。19〜35歳まで焼肉チェーン店で働き、「もっとええ肉を」と、たどり着いたのが米沢牛。念願の自店を開いた時には、「こんなええ肉あるよって知らせたい」との思いから、最高級の米沢牛を手頃な値段で提供することにしました。

すると、近隣の肉好きのお客さんの間でその名が知れ渡り、徐々にファンが増えていったそう。2018年には、現店舗の隣に米沢牛専門店を開店し、米沢牛の魅力をより多くの人に伝えています。

『焼肉くろちゃん』店主・黒田辰巳さん
にっこり笑顔が眩しい店主のくろちゃん。
10

旨みとろける肉三昧

米沢牛は1回約30頭しか出荷されず、そのほとんどは東京に行くため、関西では手に入りにくいそう。それなのに、「川沿いの小さい農家さんの牛が良い」と自ら選んだ牛を、なんと一頭買い。そのため同店ではホルモンまで米沢牛。さらには一頭に4kgほどしか取れないブーメランをはじめ、さまざまな希少部位も取り揃えています。

おすすめは、米沢牛をひと通り楽しめるコース。ベーシックな12品8800円コース、ヘレステーキやツラミが含まれる15品13200円コース、シャトーブリアンや肉寿司が含まれる18品22000円コースの3つで、コスパは抜群です。

『焼肉くろちゃん』ハネシタ・ヒウチの角切り
写真はすべて8800円コースより(写真は4人前)。一頭から数kgしか取れない希少部位のハネシタ・ヒウチの角切り。
10
『焼肉くろちゃん』タン
タン。
10
『焼肉くろちゃん』トロテッチャントとシマチョウ
トロテッチャントとシマチョウ。
10
『焼肉くろちゃん』赤身カメノコ
赤身カメノコ。
10

運ばれてくる肉は、見るからに上質。サシ(網目状の脂肪分)が密なタンは、歯応えがあり、ねっとりとした食感。イチボやロースの10秒焼きしゃぶは、まるで液体のように旨みがとろけ、角切りのハネシタ・ヒウチは、噛んで肉の甘みをじっくり味わえます。

『焼肉くろちゃん』イチボやロース
イチボやロースはサッと焼いて、旨みを堪能。
『焼肉くろちゃん』ハネシタ・ヒウチ
モモ肉の中心の柔らかい部位、マルシンのステーキは厚みがあります。
10

writer

amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。