京都・大原の採れたて野菜がコースの主役。古民家レストラン『わっぱ堂』

のどかな里山が広がる京都・大原。『わっぱ堂』はお店の前で獲れた新鮮な野菜や、大原名物の川魚、地鶏、卵などをふんだんに使ったコース料理を提供しています。

里山で獲れた新鮮野菜を

地下鉄国際会館駅からバスで20分ほど。若狭と京都を結ぶ鯖街道沿いに広がるのが、自然豊かな大原です。農産物の栽培が盛んなこちらには、新鮮な野菜を求めて市中の料理人も足繁く通います。

『わっぱ堂』は、大原の獲れたて野菜を使った料理を提供する古民家レストラン。オーナーシェフの細江聡さんは、日本各地で料理の腕を磨いた後、奥様・香代さんのご両親に誘われたのをきっかけに大原に移住。自身の畑で年間約50種の野菜を育てるかたわら、築約140年の平屋を改装し、同店をオープンしました。

『わっぱ堂』カウンター席
細江聡さんと、接客担当の香代さんでお店を切り盛り。カウンター席は焼き代も兼ねています。
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コース料理は大原名物を主役に

こちらの魅力は何といっても、自作の野菜や、川魚、地鶏、卵などの大原名物を堪能できるコース料理。煮物や和え物の盛り合わせ、季節のサラダなど、農薬や化学肥料を使わない露地野菜の味の濃さに驚きます。

『わっぱ堂』前菜の盛り合わせ
前菜の盛り合わせ。奥から時計回りに、聖護院大根と金時人参と揚げの煮物、堀川ゴボウの揚げびたし、菊芋のゴマ和え、ニンジンきんぴら、芽キャベツの辛子びたし。
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『わっぱ堂』岩魚と玉子豆腐、菜の花の椀物
岩魚と玉子豆腐、菜の花の椀物。
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『わっぱ堂』季節のサラダ
季節のサラダ。ドレッシングも季節の野菜を蒸してペースト状にしたものを使い、野菜だけで仕立てる一品。
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歴史にならい、若狭物も

「鯖街道の歴史も大切にしたいと思い、10周年を機に若狭の食材も扱うようになった」と、細江さん。週1ペースで小浜に通っていると言い、メイン料理では、若狭のレンコ鯛を使った品が登場。

『わっぱ堂』レンコ鯛と原木椎茸などの炭火焼きに、地鶏の幽庵焼き
レンコ鯛と原木椎茸などの炭火焼きに、地鶏の幽庵焼き。炭火で焼いたレンコ鯛に自家製の蕗(ふき)味噌がよく合います。
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コース料理の内容は季節によって変わり、4月には山菜、その後には旨みの詰まった鮎やアマゴが楽しめます。四季折々の味覚を味わいに、何度でも訪れたくなります。

『わっぱ堂』外観
“童”からとった店名には、いつまでの無邪気さと初心を忘れないようとの思いが込められています。
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。