
秋田食材を駆使した中国料理にも注目 大阪・福島『中国菜 fēve.(フェーヴ)』
contents
秋田の食材×中国料理
ここ数年、調理師専門学校の元講師出身の個性豊かなお店をよく耳にしますが、こちらの『中国菜 fēve.(フェーヴ)』のオーナーシェフ・畑川 豊さんもそう。約11年間、辻調理師専門学校で教鞭をとられたお方です。東京の人気店や大阪『四川料理 御馥(イーフー)』などを経て、2018年“福島のはなれ”大淀に自身の店をオープンさせました。
長年培ってきた確かな技だけでなく、現地にも定期的に足を運んで、自分の理想とする味わいを追及する畑川さん。化学調味料を使わずに手作りの調味料を駆使した清らかな味わいの香港・四川料理が魅力です。
中でもぜひ味わいたいのが、秋田食材を使った一品です。「おそらく大阪で唯一、秋田県出身の中国料理オーナーシェフです」と笑顔で自己紹介する畑川さん。燻製にした大根の漬け物・いぶりがっこの食感がクセになる炒飯、名産のじゅんさいと牛肉入りのとろみのあるスープ、ハタハタの魚醤・しょっつるを使った鮮魚の蒸し物や野菜炒めなど、地元愛が詰まったメニューにワクワクさせられます。特にキハタの蒸し物は、しょっつるのふくよかな旨みを纏った甘みのある皮やほわっと柔らかな身と共にいただけば口福が押し寄せます。
クリスピーチキンは必食
さらに、皆が必ずと言っていいほどオーダーするのが、名物のクリスピーチキン(秘製脆皮鶏)。油をかけながらじっくりと火入れした皮の “ザクザクッ”と軽快な食感が快感! ジューシーな身とのコントラストが見事で夢中で食べ進めてしまいます。コーンフレークやココナッツパウダー、カレー粉などの金砂スパイスでいただく、香港の市場、街市(ガイシー)風に仕上げてあります。
ほかにも、四川の「ピーシェン豆板醤」と葉ニンニクで仕上げる厚みのある辛さと旨みの陳麻婆豆腐は、秋田から直送のあきたこまちの白ご飯にのせて。数量限定提供で焼きたてにこだわる蜜汁叉焼排骨(スペアリブのチャーシュー)など、自慢のメニューが目白押し。
シェフの郷土と中国料理への溢れんばかりの愛がぎゅっと詰まった一軒です。
data
- 店名
- 中国菜fēve.(フェーヴ)
- 住所
- 大阪府大阪市北区大淀中1丁目12-7 メゾンインペリアル大淀1階
- 電話番号
- 06-6485-8281
- 営業時間
- 11:30~14:00(LO)、18:00~21:00(LO)
- 定休日
- 日曜、祝日
- 交通
- JR大阪駅、福島駅から10分
- 席数
- テーブル24席
- メニュー
- 昼/ランチ1000円、コース(8品)5000円~。夜/飲み放題付コース(8品)6000円~、白油鶏(低温調理蒸し鶏)1100円、陳麻婆豆腐(特製マーボー豆腐)1420円、蟹肉海鮮炒飯(蟹レタスチャーハン男鹿のうま塩味)1200円。
- 備考
- ランチはコースのみ予約可。
writer

amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
recommend