
薪と炭の2つの炎で繰り出すクリエイション。大阪・西天満『薪炭まだら』
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ライブ感あふれる演出が魅力
「『薪炭まだら』でパフォーマンスする全員がアーティストとしてステージに立つ気持ちなんです」とは、店主の馬渡雄二さん。洗い物や仕込みは“舞台裏”である2階で行い、1階で観せるのは料理パフォーマンスのみ。ほの暗い店内でスポットライトに照らされた2つの焼き台は舞台、それを取り囲むように配されたL字のカウンターは、まさに観客席のようです。
独創性あふれるコース料理
メニューはコースのみで、18時・19時・20時30分スタートの3部制です。手元に配られる短冊型のメニューには、「薪菜」「斑」といった漢字が書かれており、どんな料理が運ばれてくるのか、待っている間にイメージが膨らみます。
料理は週1回変わるそうですが、この日の1品目「薪菜」は、薪の煙をまとわせたサイコロ状の根菜とサザエの前菜。また、目の前の紀州備長炭で焼き上げる焼き鳥と、客を楽しませる料理が続きます。
スペシャリテを意味する「斑」は、もち麦と舞茸を詰めた京赤地どりの手羽先。炭火でじっくり脱水させ、特製のだしと一緒にいただきます。ジビエコースでは、猪のメンチカツが登場。薪の炎で燻して野生味を増した猪肉を、アサリやレモングラス、サフランの爽やかなソースが引き立てます。
「炭火で味を凝縮させながら火入れし、水分を含んだ薪の熱で保湿して食材をリラックスさせます」と、馬渡さん。薪と炭を使い分けて繰り出されるのは、世界各地の料理を織り交ぜ再構築した“作品”といえる料理ばかり。デザート食べ終わる頃には、ステージを観たかのような満たされた気分になります。
2軒目は2階のバーへ
「もう少しこの世界観に浸っていたい」。そんな時は、2階にある『ワインバー 斑』へどうぞ。アラカルトメニューも提供しているので、お酒とアテと共に余韻を味わってみてはいかがでしょうか。
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- 店名
- 薪炭まだら
- 住所
- 大阪府大阪市北区西天満1-7-12
- 電話番号
- 06-6948-8477
- 営業時間
- 18:00〜21:30入店(2階ワインバー20:30〜24:00)
- 定休日
- 日曜、月2回不定休あり
- 交通
- 京阪なにわ橋駅から徒歩3分、各線北浜駅から徒歩5分
- 席数
- 13席(2階ワインバー7席)
- メニュー
- まだら 舌鼓コース(9品)11000円、まだら 焼鳥多めコース(9品)12000円、まだら ジビエ有コース(9品)14000円、ワインペアリング(日本酒混合も可)ハーフ6000円・フル8000円。
- 外国語メニュー
- 英語
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amakara.jp編集部
amakara.jp
関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。
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