細部まで作り込まれた名作ビスキュイサンド『CHÉRIE MAISON DU BISCUIT』

洋菓子研究家・小林かなえさんが手がける『CHÉRIE MAISON DU BISCUIT(シェリーメゾンドビスキュイ)』。その名の通り、ビスキュイ(フランス風クッキー)を中心とした焼き菓子が並び、週3日の営業日にはいつも行列ができる人気ぶりです。

京都みやげの新定番

御所南の閑静な一角に佇む『CHÉRIE MAISON DU BISCUIT(シェリーメゾンドビスキュイ)』。お菓子教室やメディア出演で数多くのファンを集める小林かなえさんが、2019年にオープンしたお店です。小林さん自身、おすすめの京都みやげについて尋ねられる機会が多かったことから、「自分が手みやげにしたくなるお菓子を」と考案。持ち歩きやすい上品なサイズ感や缶のデザインなど、細部にまで美意識が注がれたビスキュイのシリーズを生み出しました。「あの人にあげたい!」と大切な人の顔が浮かぶ、まさに京都みやげの新たな定番となっています。

CHÉRIE MAISON DU BISCUIT 店内
2024年に発売したビスキュイ缶や、小林さんの近著「シェリーのお菓子」でもイラストを手がけたヒグチユウコさんの原画が店内で目を惹きます。小林さんが蒐集するカフェオレボウルと並んで、鮮やかな赤が白い空間のアクセントに。
CHÉRIE MAISON DU BISCUIT ヒグチユウコさん原画
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愛が詰まった看板・ビスキュイサンド

ベースとなるビスキュイ・ナチュールの材料は発酵バターと小麦粉、砂糖、塩、アルミニウムフリーのベーキングパウダーのみ。カリッ、サクッと歯切れよく、バターの豊潤な風味が余韻を残します。そこにたっぷりとバタークリームを挟んだビスキュイサンドがこちらの看板スイーツ。

一番人気の「いちご&フランボワーズサンド」をはじめ「ラムレーズンサンド」や「マロングラッセサンド」、さらに季節感豊かな期間限定のサンドも。愛らしいお花の形に型抜きされ、缶の中に整然と詰まったビスキュイサンドを前に「全部ほしくて選べない…!」と悶絶してしまいそう。

「発酵バターやチョコレートなど、あらゆる原材料が値上がりしていますが、これからも絶対に品質を落とすつもりはありません。ビスキュイの生地はデリケートだから、すべて手で型抜きしています。おいしいものを丁寧に作らないと意味がないでしょう?」と真っ直ぐな眼差しで語る小林さん。

いちごとフランボワーズサンド
いちごとフランボワーズサンド3350円。ルビーチョコレートと発酵バターのクリームにドライいちごとフランボワーズを合わせてビスキュイでサンドし、甘酸っぱくリッチな味わいに。
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焼きたてスコーンもぜひ

ビスキュイとビスキュイサンドのほか、ケイク(パウンドケーキ)やマドレーヌといった焼き菓子も見逃せません。
なかでも隠れ名物といえるのが甘い香りを放つ焼きたてのスコーン。イギリス式とアメリカ式の特徴をあわせもつ、さっくり&ふんわりした大ぶりの一品です。焼き菓子の温かな質感を伝えるべく、あえてラッピングせずおおらかにディスプレイされているのも魅力。どのお菓子にも、30年近くにわたる小林さんのキャリアが注ぎ込まれています。

スコーン
生地を型抜きせずざっくりと切り分けて焼き上げたスコーンは、ひとつで大満足のボリューム感。プレーンとショコラ、ベリーを用意。
マドレーヌ、ガトーバスクチーズケーキ
パッケージもラブリーなマドレーヌやバスクチーズケーキなど、目移りしそう。
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外観と小林かなえ先生
お店は高倉通りに面した白いビルが目印。ギャラリーを思わせる、シンプルでクリーンな佇まいです。
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小林かなえさんインタビュー

名作ビスキュイサンドに込めた思い。これからの『CHÉRIE』

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