蕎麦×スパニッシュの新形態バル。大阪・西天満『SOBA SUZU』

スペイン料理と手打ち蕎麦を融合させた新感覚の蕎麦バル『SOBA SUZU』。タコのガリシア風といったタパスをワインと共に堪能した後は、手打ち蕎麦で締めるのが定番です。

蕎麦とスパニッシュの融合

アンティーク風の木製扉や小窓のある外壁が、おしゃれな雰囲気のこちら。ビストロやカフェのようですが、スペイン料理と手打ち蕎麦を組み合わせた蕎麦バルです。

『SOBA SUZU』外観
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お店を手がけるのは、大阪・西天満で人気のスペイン料理店『DuKKAh(デュカ)』のオーナー・松本詠一さん。「日本で蕎麦打ちを学んだスペイン人が帰国後に店を開いたら、こんな感じになるだろう」というイメージをもとに、店を立ち上げたそう。

シェフを任されたのは、鈴木竜路さん。バルやビストロのほか、自家製粉の蕎麦屋を立ち上げた経験を持つ腕利きの料理人です。

『SOBA SUZU』鈴木シェフ
「毎日、日本で修行したスペイン人の気持ちで蕎麦を打っています」と笑いながら話す鈴木シェフ。
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タコのガリシア風は本場の味

蕎麦前の料理には、そばがきといった蕎麦屋らしいメニューのほか、タパスや蕎麦と生ハムのクロケッタといったバルらしいメニューも。なかでも、「スペインの味を忠実に再現している」と、自信を持っておすすめするのはタコのガリシア風。ピメントン(パプリカパウダー)とオリーブオイルで味付けされたタコを食べると、柔らかい身から旨みがじゅわっと広がります。

『SOBA SUZU』タコのガリシア風、カニのバスク風グラタン、ロゼのチャコリ
タコのガリシア風1980円。奥はカニのバスク風グラタン1540円、ロゼのチャコリ「アストピサ ロサード」グラス1100円。
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締めには自家製そばを

バスクワインと共に蕎麦前を満喫した後は、ざるそばで締めるのが定番。細く繊細な蕎麦をまずはバスクの塩で味わうと、青い香りが鼻を抜け、喉越しが爽やかです。そばつゆは、シェフの好みに合わせて、醤油が強めの関東風。カツオの旨みがしっかりとした濃い目のだしと合わせたつゆは、赤ワインやシェリーと絶妙にマッチします。

『SOBA SUZU』手打ち蕎麦 ざる
手打ち蕎麦 ざる935円。蕎麦は基本的に蕎麦8.5小麦1.5で、福井県産を中心に茨城県からも。
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このほかにも、柑橘やお茶を練り込んだ蕎麦や、大葉やキノコなどを取り入れた季節限定の蕎麦も登場します。この日は、イカスミと黒ゴマを練り込んだ真っ黒な麺「カラスミ蕎麦」がスタンバイ。かえしとアマニ油で和え、仕上げに自家製カラスミをたっぷり削った一品は、締めとしてだけでなく、ワインのお供にもぴったりです。

『SOBA SUZU』カラスミ蕎麦
カラスミ蕎麦2200円。
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『SOBA SUZU』内観
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。