京都観光の朝ごはんにも!地元密着型ブーランジュリー『ルーク』

京都駅から徒歩10分にある小さなブーランジュリーは、早朝からの営業と幅広い品揃えが自慢。粉の香り豊かなバゲットからナポリタンやきんぴら風味の惣菜パン、デニッシュ生地の菓子パンまで選び放題です。

朝7時オープンの早朝営業

京都の名刹、東本願寺と西本願寺のちょうど真ん中あたり。朝6時頃に西洞院通沿いを歩いていると、パンが焼ける良い香りがふわんと鼻をくすぐります。

「地元の方が朝ご飯を買いに来られることが多くて」とオーナーシェフの戸口温善(とぐちはるよし)さん。毎日朝4時から厨房に入り、せっせとパンを焼いています。最近は海外からの宿泊客が訪れることも増えたそうで、開店すぐの朝7時から8時までの1時間が特に混み合うことが多いと話します。

『ルーク』外観
店があるのは、西洞院七条を北に上がった左手。可愛らしいブリオッシュのモニュメントが目印です。
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約80種類のパンがズラリ!

店主の戸口さんがパン作りを学び始めたのは、高校卒業後から。神戸生まれの有名ベーカリー『ドンク』などで修業に励み、2001年にこちらを開きました。

当初はバゲットやクロワッサンなど素朴ながらも本格的なフランスパンを中心に少数精鋭のラインナップにしていましたが、地元客の需要に応えるうちにどんどんバリエーションが増え続けることに。

「今は少量多品種です」と笑いながら7種類の粉を使い分け、シンプル系から惣菜系、お菓子系まで、1日トータルで80種近いパンを焼いています。

『ルーク』店主の戸口温善さん
店主の戸口さんは1975年京都生まれで、パン職人歴は30年以上。気温や湿度などその日の天候に合わせて水分量や発酵具合を微調整しています。
『ルーク』店内
『ルーク』バゲット
皮はパリっと、中はもっちりとしたバタール368円はフランスパン専用粉を使用。焼き上がりは毎朝10時頃。電話で取り置き予約も可能です。
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『ルーク』菓子パン各種
菓子パンはサクサクのデニッシュ生地だけでも10種類以上。そのほか、フランスパンの生地を使った白餡入りのあん☆フランス革命もおすすめです。
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『ルーク』惣菜パン各種
柔らかいロールパン生地をベースにした惣菜パンは1個281円から。きんぴらごぼうや名古屋風ナポリタン、マルゲリータなど数個ずつしか焼かないので、早い者勝ちです。
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『ルーク』サンド系各種
食パンに水菜をたっぷり挟んだ水菜サンドやコッペパンにスクランブルエッグを挟んだたまごちゃんなど、サンド系だけでも10種前後はあります。
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定番人気は‟カルフォルニア宇治“

数ある商品の中で20年以上に渡って人気を誇っているのが、菓子パンのカリフォルニア宇治です。

こちらは1999年に開かれた第10回カルフォルニアウォルナッツ コンテストでの受賞作を食べやすくアレンジしたもの。宇治抹茶が香るソフトな生地の中に、クルミと大納言小豆がたっぷり入った、優しい甘さの菓子パンです。

『ルーク』のカルフォルニア宇治中身
アレンジ版のカルフォルニア宇治は1個281円。中身はこんな感じ。香ばしいクルミとあっさり炊いた大納言小豆がゴロゴロと入っています。ファンが多いこちらは、比較的多めに焼いているそうです。
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『ルーク』のカルフォルニア宇治
実は最近からコンテスト受賞作品と同じ配合のハード系の天然酵母生地で作ったカルフォルニア宇治も1個497円で販売中。両方買って食べ比べるのも楽しそうですね。
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京都駅から歩いて10分程度という好アクセスなので、観光前後に寄って小腹を満たす軽食にしてもピッタリ。重ねて言いますが、「中には3個ぐらいしか作らない商品もあります」とシェフが明言する‟少量多品種“スタイル。何があるかはタイミング次第のお楽しみにしてくださいね。