京都初?のマニアックな専門店『タイカレーラーメン シャム』

中太のもちもち麺に絡むまろやかなスープは、スパイシーなレッドカレー。京都・円町にあるタイ料理店『シャム』発の、ちょっとニッチな専門店です。

タイの麺料理カオソーイの専門店

阪急大宮駅と西院駅のちょうど真ん中あたりの、四条通り沿い。黄色い看板に大きく書かれているのは「タイカレーラーメン」の文字。2013年にオープンしたこちらは、円町にあるタイカレー専門店『シャム』が手掛けた、タイ北部の郷土料理・カオソーイの専門店です。

「おそらく、京都初で唯一の専門店です」と話すのは、店長の今村洋介さん。元々はイタリア料理店で働いていましたが、当時の縁から店を任され、10数年が経ちました。

『シャム』外観
『シャム』店内
カウンター風のテーブル席は、1席ごとに仕切りが付いています。2名以上で利用する場合は外してもらえるのでご安心を。
『シャム』店長の今村洋介さんと奥様の美奈さん
店長の今村洋介さんは宇治出身。「最初はカレーうどんにしようか、なんて話もあったんですよ」と、奥様の美奈さんと笑いながら裏話を明かします。
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カオソーイは、ココナッツミルク入りのタイカレーベースのスープに中華麺を合わせ、揚げた麺をのせているのが特徴。味の要となるカレーペーストは、もちろん本店『シャム』特製です。

タイ産唐辛子のほか、パクチーやコブミカンの葉、レモングラスなど10種前後のハーブやスパイスを使っていて、辛味の中に爽やかな香りと複雑味が漂う、本場さながらの味わいを楽しめます。

『シャム』のレッドカレーカオソーイ
レッドカレーカオソーイ並950円。写真は低温調理した茹で鶏をのせていますが、ピリ辛い豚挽肉やダブル(鶏豚両方)、肉なしもチョイスできます。
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トッピングは揚げ麺や高菜、オニオンスライス、刻みネギが基本。現地では写真のレッドカレーが主流ですが、こちらではレッドの他に青唐辛子を使用したグリーン、ナッツのコクが利いたマッサマンの計3種を取り揃えているのも特徴です。

夏限定でタイ風冷麺が登場

「夏限定の冷麺も、毎年心待ちにされる方が多いですよ。もちろん当店だけのオリジナルです」と今村さん。

ベースは酸味と辛みが利いたタイの海老入りスープ、トムヤムクンの冷製仕立て。つるりとのど越し滑らかな米粉麺を使用していて、さっぱりといただけます。

『シャム』の冷麺
5~9月末頃まで登場する冷麺並1200円。トッピングはエビのほか、茹でモヤシ、フクロダケというキノコの水煮、トマトなど。見た目ほど辛くなく酸味も穏やかで、食べやすい味わいです。
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『シャム』のヤム・ムー
サイドメニューのヤム・ムー(豚しゃぶサラダ)800円をアテにして、タイのシンハービールに酔うのもおすすめです。
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ほぼ全品テイクアウトOK!

コロナ禍をきっかけにテイクアウトにも力を入れている同店。タイカレーラーメンはテイクアウト用に太麺を使ってアレンジしたつけ麺スタイルをスタンバイしています。

そのほか、鶏だしで炊いたジャスミンライスに茹で鶏をのせたカオマンガイやトートマンプラー(タイ風さつま揚げ)など、デザート以外のフードメニューはすべて持ち帰り可能。色々買い込んで、お家でのんびりタイご飯を楽しむ選択もアリです。

『シャム』のカオマンガイ
カオマンガイのテイクアウトは1000円。たくさん必要な場合は、事前に電話予約しておくとスムーズです。
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