
昼間におでんで吞める駅チカの居酒屋。神戸・三宮『酒房 灘 さんちか店』
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創業60周年の老舗居酒屋
神戸・三宮の地下街『さんちか』内の飲食店が集う“味ののれん街”の西端。地下街が開業した1965年当初から店を構えるのが、おでんや一品料理が楽しめる『酒房 灘』です。暖簾をくぐると、店の中央にはおでん鍋を囲むように配されたカウンター席、その周りには小人数ずつ座れるテーブル席があり、常連客らしい老紳士たちが昼間から一献傾けています。
灘酒の1合瓶がずらり
まずは、新鮮な魚で一杯。造りは単品もありますが、一人なら鯛、タコ、ハマチなどが少しずつ味わえる盛合せがおすすめです。魚ごとに異なる旨みと食感の余韻に、お酒も進みます。
日本酒は、地元灘五郷の酒をメインに地酒も取り揃え、客の好みに応じて提供。ガラスの1合瓶に入った灘の酒は6種類あり、そのどこか懐かしさを感じる見た目に一人吞み気分が盛り上がります。
神戸らしいおでんダネも
看板料理のおでんは、大根、玉子、牛スジなど、定番の具材が15種類ほど。ちくわやごぼう天などの練り物は、創業100年以上の『丸八蒲鉾』の品を、また、焼豆腐やこんにゃくは、創業約150年の『伊賀富』の品を使用するなど、神戸の老舗の味が楽しめます。おでんだしは、道産昆布、カツオ節、サバ節で丁寧に取り、毎日来ても変わらない昔ながらの味を守り続けています。
厚さ4㎝もある大根は、中までしっかりと味が染みており、ちくわや焼豆腐はタネの持ち味とおでんだしが調和した滋味深い味が口いっぱいに広がります。おでんをつまみながら一杯、そして残っただしでもう一杯と、ついつい吞み調子が上がります。
また、お酒好きに人気が高いのが、魚介や野菜などの天ぷら。魚介はエビ、タコ、キス、野菜はサツマイモやカボチャなど10種以上あり、一品から注文できます。キスの揚げたてアツアツを頬張れば、薄衣はサクサク、身はふんわりとした食感で、キス特有の上品かつ淡泊な旨みが広がります。
その他、鰻山かけ、餃子、クリームコロッケなど多彩な味わいの酒肴やご飯ものもあり、しっかりと食べたい時にも利用できるのもこの店の魅力です。
駅近の地下街という利便性抜群の場所にあり、帰宅前や電車の乗り換え時にちょっと吞みたい時や、買い物途中の小腹が空いた時に立ち寄るのに最適な一軒。神戸らしい具材のおでんや灘の酒が楽しめるので、遠方から来る方にすすめても喜ばれそうです。
data
- 店名
- 酒房 灘 さんちか店
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区三宮町1-10-1 さんちか味ののれん街
- 電話番号
- 078-391-5559
- 営業時間
- 11:00~21:00
- 定休日
- 不定休
- 交通
- 阪神神戸三宮駅からすぐ。その他各線三宮駅から徒歩2~3分。
- 席数
- カウンター8席、テーブル28席
- メニュー
- おでん1種150円~、天ぷら1種100円~、造り3種盛り500円。日本酒1合550円~、生ビール(中)550円。
- 外国語メニュー
- 英語
- 備考
- 三宮センター街『さんプラザ』地下にも系列店あり。
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