
京都・清水五条『汽[Ki:]』でレバノン料理を朝8時から
垣根のないレバノン料理専門店
「お酒を飲む人もそうでない人も。どんな世代でも、どこの国籍でも。誰もが一つのテーブルを囲み合える場所を作りたくて」と、想いを語るオーナーの長野浩丈さん。フランス料理ひと筋に四半世紀を超えるキャリアを積んできた長野さんが、日本では馴染みのないレバノン料理を選んだのも、理由はそこだとか。
「食材は野菜や豆類中心で、レモン、オリーブ油、ニンニク、ハーブを多用するのがレバノン料理の特徴。レバノンからの移民が世界各地に広げた味は、気取りがなくてヨーロッパや欧米では軽食としてかなりポピュラーな存在。多様性があってどこかヘルシー。間口が広い料理なんです」と言葉を続けます。
朝昼はピタパン付のプレートが主役
朝昼共に、食事は‟メゼ“と呼ばれる前菜的な小皿料理とメインを盛り合わせたプレートに、自家製のピタパンが付くセットが主体です。
メインはスモークチキン、ひよこ豆と数種類のハーブやスパイスを使ったコロッケ風・ファラフェル、その両方の3種から選択するスタイル。
メゼの内容は季節替わりで、赤キャベツのラズベリービネガー和えやキャラウェイが香るザワークラウト、ひよこ豆のフムスなどが6種ほど。これらをギュギュっとピタパンに詰めていただきます。
循環や調和を意識した取組み
自身の店で使うための野菜作りを始めて10年近く経つ中で、自然環境への配慮が年々高まっているという長野さん。
ピタパンが灰色なのは、野菜の皮などを薪窯で炭化させたパウダーを生地に混ぜ込んでいるから。スモークチキンは、薪窯ならではの残り火を生かし、薪でじっくり燻しているそうです。
また、ガラス張りの入り口と天窓からの採光を主な灯りにしているのは、エコな姿勢に加えて「日差しで変わる景色も楽しみの一つに」という考えも。さりげない自然との調和が素敵です。
夜はアラカルト注文もOK
2025年9月からは、アラカルトを頼める夜営業を再開。シャワルマという串焼きやパセリのサラダ・タブレ、クスクスのサラダなど、カウンターに並ぶ10種類前後の一品料理を選ぶスタイルに変わります。
昼とはガラリと変わる景色を楽しむのも、また一興。
レバノンを中心にした中東産のワインはもちろん、自家製コーディアル(シロップ)を使ったノンアルコールドリンクも充実しています。
朝飲みも夜のカフェ利用も大歓迎。
時間も楽しみ方も自由に選べるレストランは、多彩な顔触れで賑わっています。
data
- 店名
- 汽[ki:]
- 住所
- 京都府京都市下京区都市町149
- 電話番号
- 075-582-4224
- 営業時間
- 8:00~9:45LO、11:00~14:45LO、19:00~21:00LO ※夜営業は現在休止中。2025年9月から再開予定
- 定休日
- 不定休
- 交通
- 京阪清水五条駅から徒歩2分
- 席数
- カウンター6席、テーブル15席(夜はテーブル席のみ)
- メニュー
- 朝/チキンとファラフェル1900円。昼/ビーフシャワルマ1900円(ピタ2枚付)。夜/ファラフェル1100円。グラスワイン1000円、ソフトドリンク600円~。
- 外国語メニュー
- 英語
- 公式サイト
- https://gojyorakuen.com/
- https://www.instagram.com/ki.kyoto/
recommend