人が集い繋がる、東大阪の町のコーヒー屋さん『IRORI COFFEE ROASTER』

近頃、小阪はちょっと洒落たショップが増えてきた注目のエリア。「新しいデリカフェができたよ」「あそこにオープンしたイタリアンおいしいよ」―そんな情報が集まるのが、こちら。“人が囲炉裏を囲むような場所”という店名通りのコーヒーショップ『IRORI COFFEE ROASTER』だ。

家族が迎えるホッとするコーヒーショップ

小阪駅前の青いテントが目印。自家焙煎のコーヒーと、手作りの焼き菓子の販売、もちろん店内でゆっくりコーヒーを楽しむカフェでもある。
豆を買いにくる人、カフェラテをテイクアウトしていく人、店内でゆっくり一杯を楽しむ人もいる。
「こんにちは!」と笑顔で迎えるのは井本ファミリー。
「東大阪の町工場の倅です」と人懐こい笑顔の店主・井本忠男さんご夫婦と、“店長”と呼ばれる小学6年生の息子さんの家族で営む、気取らないコーヒーロースターだ。

『イロリコーヒー』のご夫婦
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金型を作る町工場を営む家に生まれた店主の井本さんは、なんと、35歳まで、スノーボーダーとして競技人生を送ってきたとか。
35歳で一念発起し、自転車修理販売の店を始め、サイクルカフェにしようと、コーヒーを学び始めたら、ドはまり。京都のスペシャルティコーヒー豆専門店『カフェタイム』や、滋賀の知る人ぞ知る名店『漕人(cogito)』などに、教えを請い、コーヒー専門店を開くことになったとか。「ブラジルへ買い付けに同行したり、本当にたくさん教えていただきました」と井本さん。

『イロリコーヒー』の井本さん
滋賀県の知る人ぞ知る名店『漕人』の仲介でゲットしたイタリア製エスプレッソマシーン「VOSTOK」が店内奥に鎮座。
『イロリコーヒー』の井本さん
井本さんはプロのスノーボーダーから35歳で一念発起、焙煎士、バリスタに。
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専用ブレンドのまろやかラテが人気

イタリア製のエスプレッソ・マシンで淹れるオリジナル・ブレンドは、優しい味わい。ラテなら、ミルクは島根の「木次乳業」のパスチャライズ牛乳を使用。さらっとしていて甘い、牛乳本来の味がすると評判の牛乳だ。
「このミルクが本当においしいので、これに合わせたブレンドを作るほど惚れ込みました」という井本さん。酸味を感じさせないまろやかな味わいだ。

『イロリコーヒー』のカフェラテとおからドーナツ
日本にパスチャライズ牛乳を広めた「木次乳業」のミルクをたっぷり入れたラテ580円。おからドーナツ280円と。
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『イロリコーヒー』のチャコールラテ
チャコールラテ680円。「ラテアートがきれいに見えるから」と、千早赤阪村の竹炭パウダーを使った黒と白のコントラストが鮮やかな一杯。深めの焙煎の豆を合わせている。デトックス作用もあるとか。
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コーヒー×どら焼き

馴染み客が、コーヒーと共に嬉しそうに味わっていたのは、どら焼き。「コーヒーに合う何かないかなと考えて。回転焼きとかどら焼きとかめっちゃ好きなんですよ。自分が食べたいなと思って。でもコーヒーとあんこって案外合うんですよ」という井本さんが、手作りしているらしい。スチームオーブンで麹作りから始め、自作した甘酒をあんや生地に混ぜているとか。「コーヒーも発酵食品なので相性はいいはず」。アレルギーがある息子さんも食べられるものをという親心が生んだ一品。もちもちした生地もおいしい。「映えませんけどね」と付け加えるお茶目な井本さんだ。

『イロリコーヒー』のブレンドとどら焼き
売り切れ御免のどら焼きは350円。コーヒー540円はその日のおすすめ2種から選べる。
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焼き菓子はほかにも、おからのガトーショコラやアップルパイなど、日替わりで。「卵は、無農薬野菜を配達してくれてた人が始めた養鶏場『放牧飼いピーちゃんの卵』を使ってます」とは、焼き菓子担当の奥様。ミルクも卵も、ひとつひとつ物語があるのが、この店ならでは。
井本ファミリーのあったかなキャラが、囲炉裏を囲むように人の輪を繋げている。

『イロリコーヒー』の店内
地元の人たちの憩いの場にもなっている。夏場はほろ苦いエスプレッソのかき氷も人気とか。
『イロリコーヒー』の陳列棚
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