関西モーニング手帖Vol.12/朝から国産牛!『肉食堂 MATSU』のローストビーフサンド
朝7時から肉! 10食限定のローストビーフサンド
本庄東の住宅街にある『肉食堂 MATSU』。表の「モーニング」というノボリが目に止まります。肉のお店でモーニングとは意外ですが、入ってみると朝からご近所さんで賑わっています。
「ここのローストビーフ食べたら、他で食べられなくなるで」と、絶賛するのは常連らしき女性。そのローストビーフはランチやディナーで丼として提供していますが、モーニングでは10食限定のサンドイッチという特別スタイルで出てきます。天然酵母の食パンに、国産牛の自家製ローストビーフを惜しげもなくサンド。低温調理でじっくり火入れして薄くスライスしています。
国産牛とありますが「実際は黒毛和牛並みのランクです」と店主の松岡春男さん。とろりと口の中でほどけ、しっとりした口当たりは感動的。蜂蜜を表面に塗ってから、舞茸のみじん切りや重曹などを合わせた自家製ダレに漬け込んでいます。「舞茸の酵素が繊維をほぐして肉を柔らかくするんです」とのこと。上にかけるのは甘口でほんのりピリ辛のタレ。薄口醤油に三温糖、コチュジャンなどを配合した特製タレです。
「実は息子が銀座の焼肉店で勤めており、そこで学んだ味をうち流にアレンジしました」と松岡さん。ローストビーフ丼にもこのタレを使っており、今では店の要となる主力調味料です。
鉄板で焼くオムレツがふかふかの卵サンド
「卵サンド」も朝の名物。肉とはかけ離れたメニューですが、オムレツを鉄板で焼き上げるという調理法には、やはり肉料理店のポテンシャルが発揮されています。卵は4個使い、マヨネーズと水を加えることでなめらかさを増しているのだとか。マヨネーズにも練乳を加えるなど、必ず一手間がプラスされています。
ローストビーフサンドもそうですが、結構ボリュームがあるので「1個は持ち帰りにします」と言う人が多いそう。「でも、大体の方が『やっぱ食べてくわ』となりますね(笑)」。松岡さんの言葉には納得です。家に帰って温め直すよりも、美味しいうちに食べたーい!となります。
焼肉店経営40年の目利きを活かして
そもそも松岡さん、高槻で40年ほど『やきにくやさん 牛亭』を営んでいたそのスジの人。長年の信頼関係で築いた仕入れルートを生かし、中間業者を省くことで、質のよい牛肉を手頃な価格で提供できるのです。
中崎町のこの地に移る前も天五中崎通で『牛匠matsu』という焼き肉店を経営していたので、行ったことがある方も多いかもしれません。その時も本気の焼き肉店でしたが、「昼も夜も気軽に肉料理を食べてほしい」との想いで、“肉食堂”の冠を付けて2022年5月にこの店をオープンしたのです。
「1日に朝も昼も来る人がいる」、そのランチとは
ランチも「ビビンバ」「ハラミ焼肉定食」「シシリアンライス」など、肉好きにはたまらないメニュー揃い。やはりおすすめはローストビーフ丼で、国産牛か黒毛和牛かを選ぶことができます。黒毛和牛でも2000円を切るので、ちょっと良いお肉を食べたい時に気軽に楽しめるのが有難いですね。
また「タコライス」も隠れた人気で、奥様が沖縄にルーツを持つことから生まれたメニューだそう。挽き肉で作るタコミートは、国産牛と黒毛和牛をミックスしてハンバーグから鉄板で作り、それをほぐしてスパイスで味付けする、肉肉しいミンチです。チーズをのせて、最後にバーナーで炙るので香りが立ちます。「ここのタコライス食べたら、他で食べられなくなるで」と、先の常連さんがまた店主に代わってPRしてくれました。
モーニングを始めたきっかけは、ご近所さんに「ここ喫茶店にしたらええやん、朝からやりぃな」とグイグイ薦められたことも大きな理由だそう。「近隣の方、ビジネスマン、近所の独り暮らしの方々。朝に来られた方はだいたい昼、夜もリピートしてくださいます」と松岡さん。同じ日に朝も昼も来る熱烈ファンがいるというのも、分かります。
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- 店名
- 肉食堂 MATSU
- 住所
- 大阪府大阪市北区本庄東1-6-10 メゾンファミーユ1F
- 電話番号
- 06-7892-1064
- 営業時間
- モーニング7:00~10:00LO、ランチ11:30~14:00LO、ディナー17:00~22:00(日曜、祝日は~21:00)
- 定休日
- 不定休
- 交通
- 大阪メトロ天神橋筋六丁目駅から徒歩3分
- メニュー
- モーニング/トーストセット480円、ミニクロワッサンセット610円、ホットドッグセット630円。ランチ/ビビンバ900円、ステーキランチ国産牛1750円・黒毛和牛1950円、ハラミ焼肉定食1350円。ディナー /コース3000円~(飲み放題+1500円)。
- https://www.instagram.com/nikumatsu0312/
writer

猫田しげる
nekota shigeru
北海道出身。20年以上、グルメ誌、新聞地域面、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」などのweb媒体で記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」と恐ろしくフォロワー数の少ないInstagramをヨロシク!
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