関西モーニング手帖Vol.14/小皿ぎゅうぎゅう!『御料理うみ』の日曜朝食
13年営業しているのに「新店?」と聞かれる
オーナーシェフの白石涼海さんは神戸出身。洋食から料理人の経歴をスタートし、のちにイタリアンに傾倒。30歳でイタリアへ渡り、ミシュラン星付きレストランなどで働いた後、帰国。神戸のレストランでもさらに研鑽を積みました。
2013年に『イタリアン割烹 海』として自店をスタートし、2020年から『御料理うみ』と店名を変えてリニューアルオープン。和食イタリアンを融合させた独自の料理をコースで提供してきました。
なぜかリピーターは大阪や関東など遠方が多く「いまだに『新店ですか?』と神戸の人に聞かれるんです…」と白石さん。小さな間口で、カウンター7席、ひっそり掲げる暖簾に気づかない人も多いのかもしれません。訪れる客層も、SNS投稿に慣れた若い人より、落ち着いた大人のお客さんがほとんどです。
夢を詰め込んだような大皿から始まる朝食
2026年1月に始めたのが朝食。日曜限定で、夜のコースの4分の1ほどの価格というから超お得です。最初にドンと出てくるのが、大皿に美しく盛り合わせられた前菜。バルサミコ酢を使った鯖寿司、黒豆エスプレッソ煮といった定番料理のほか、活け〆鱧のマリネ炙り自家製カラスミ添え、バルサミコ酢で炊いた神戸ポークの角煮、トマトとキュウリの冷たい茶碗蒸し、水茄子とタコのらっきょうバルサミコ、スパイシーな四万十川の天然手長エビ……と季節の素材を使った色とりどりの料理が整然と並びます。
料理は1月~1月半ごとに変わり、前菜盛り合わせも季節によって変わります。兵庫産にこだわらず、千葉半立の落花生煮、鳴門金時のミント煮、長野の天然鮎のアンチョビソース掛けなど、全国の美味が創意工夫たっぷりの一皿に。
麺類、和牛、土鍋ご飯、酒のアテ3品も
前菜盛り合わせの後は、「蛤ラーメンみたいな素麺」といった麺類、和牛しゃぶしゃぶ、レモン香る土鍋ご飯と、お酒とご飯のお供3品が次々と。ガーリックちりめんや蛸の子燻製など、一つ一つに和とイタリアンの要素を融合させたひと手間がかけられていて、「これ何?」「どうやって作ったんですか?」と聞かずにはいられません。
朝食は大皿前菜、麺類、和牛しゃぶしゃぶ、アテ3種(めんたいバター、タコの子の自家製燻製、うみ特製洋風山椒しらす)、土鍋ご飯まで付いて4500円と、高級割烹としてはかなりお手頃な内容。お酒もプラスできますが、食後にコーヒー&エスプレッソ黒豆餡の抹茶チョコテリーヌのセットを500円で追加することも可能。腹パンでも別腹です!
「まだ出るんかい」と驚かれる夜コース
夜は夜で驚きがいっぱいのコース。前菜2~3品が供された後に、また前菜盛り合わせが登場し(!)、揚げ物か焼き物、一品料理が2種ほど、パスタ、肉料理、土鍋ご飯、デザート。パンまで含めるとおよそ13品。「まだ出るんかい」と嬉しいクレームも多いそうです。
写真は前菜盛り合わせ 八寸仕立ての一例。バルサミコ酢の鯖寿司、黒豆エスプレッソ煮、赤大根、自家製カラスミ、アンチョビやニンニクなどで炊いた蛸のやわらか煮、マグロの山かけなど。文字にすると簡単ですが、一品一品の手のかけようが尋常じゃありません。
イタリアンの経歴が長いのでパスタはお手のもの。具やソースは季節替わり。写真は山椒煎餅と魚介の冷製イチゴパスタで、春にこれを楽しみに通う常連客もいるのだそう。
9月から、新たに7700円のコースもスタートするとのこと。前菜盛り合わせ、ピスタチオ焼き、フォアグラテリーヌどら焼き、肉料理、土鍋ご飯、パンといった6品で、創業当時の価格&内容という超お手頃コースです。
実はスイーツのお取り寄せができます
ちなみに、白石さんが長年名物としている「エスプレッソ黒豆餡の抹茶チョコテリーヌ」は、『あまからセレクション』で購入可能。お店で食べて「贈り物に」とオンライン注文する人が続出するほどの絶品スイーツです。購入はコチラ(↓)からどうぞ!
data
- 店名
- お料理 うみ
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区中山手通3-2-1 トア山手ザ・神戸タワー111
- 電話番号
- 078-600-9168
- 営業時間
- 日曜朝食のみ10:00入店、10:30~一斉スタート、18:00~20:00(入店)
- 定休日
- 月~水曜
- 交通
- 各線元町駅から5分
- 席数
- カウンター7席
- メニュー
- うみの朝ごはん4500円(サービス料なし、2日前までの完全予約制)、おまかせコース7700円(9月~)・17600円・22000円(2名から、サービス料8%別)。日本酒グラス990円~、グラスワイン1320円~、ボトルワイン9000円~。
- https://www.instagram.com/umi7.japan/
- 備考
- 朝食は1名から予約可能、支払いは現金のみ。黒豆エスプレッソ煮、抹茶チョコテリーヌは地方発送可。
writer

猫田しげる
nekota shigeru
北海道出身。20年以上、グルメ誌、新聞地域面、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」などのweb媒体で記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」と恐ろしくフォロワー数の少ないInstagramをヨロシク!
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