関西モーニング手帖Vol.15/スペインの朝粥は魚介の旨み1000%!『ドノスティア梅田茶屋町』

なぜか何度も言いたくなる「アロス・メロッソ」(なりませんか?)。スペインの米料理の一つで、パエリアとはまた違った“スペイン風お粥”と言える郷土料理です。大阪・茶屋町にオープンした『ドノスティア』2号店で、朝から地中海の薫りを感じてみましょう。

ミシュランシェフ念願のモーニング

『ドノスティア』を運営するのは本町のレストラン『ミッテ』で、料理は奈良のイノベーティブレストラン『アコルドゥ』の川島宙シェフが手掛けています。川島シェフといえば、ゴ・エ・ミヨ日本版「今年のシェフ賞」や、農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」シルバー賞に輝いたスペイン料理の名手で、アコルドゥは2022年から毎年ミシュランガイドで2つ星を取得。

『ドノスティア茶屋町店』の内観
高架下にあり、スペインの下町を思わせる賑やかなロケーション。中之島本店のドノスティアはミシュランビブグルマンに選出されています。
『ドノスティア茶屋町店』の内観
カウンター、テーブル席、そして表にはスタンディングスペースも完備!
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2026年7月、「茶屋町あるこ」にオープンした『ドノスティア梅田茶屋町』では、川島シェフのかねてからの念願だったモーニング営業を実施。シェフによると、スペイン人は1日5食が基本で、現地のバルでは朝から晩まで老若男女が食事を楽しんでいるのだとか。

そんな風景を日本で再現しようと、開店時から「ボカティージョ」や自家製パンのセットといったモーニングメニューを用意しています。ボカティージョとはスペインのバゲットサンドで、ハムやチーズなどを挟む定番の軽食です。

『ドノスティア茶屋町店』の外観
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想像を超えてくる、アロス・メロッソ

スペインの米料理と言えばパエリアですが、シェフの推しメニューは「アロス・メロッソ」。自身が修業したバスク地方のソウルフード的な米料理で、魚介などの出汁とご飯を鍋で合わせた「お粥」や「雑炊」のようなもの。

“アロス=米”“メロッソ=蜂蜜のようにとろける”の意味の通り、魚介の旨みがダイレクトに米に染み込んで、リゾットとおじやの中間といった味わいです。

『ドノスティア茶屋町店』のアロス・メロッソのモーニング
モーニングのアロス・メロッソセットは、アロス・メロッソにサラダ、スープ、ドリンク付きで1350円。
『ドノスティア茶屋町店』のアロス・メロッソ
エビやイカやアサリなどの魚介の旨みをこれでもか!というほど濃縮して煮詰めます。
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「アロス・メロッソを日本の朝粥感覚で食べてもらいたい」と川島シェフ。お粥か…と侮って食べると裏切られます(笑)。チーズが入っていないのにとろーんと伸びるぐらい出汁がご飯に絡んで濃厚! 米一粒一粒に魚介の旨みが詰まっていて、アサリやエビやイカなどの具材の味わいもしっかり。

白いソースが付いていて「何?」と聞くと、ニンニクとオリーブオイルベースのアリオリソースとのこと。これを加えるとよりコクが深まります。アロス・メロッソを初めて食べる人も、知っておけば慣れた顔して味変できますね。

『ドノスティア茶屋町店』のアロス・メロッソ
お粥というよりリゾットに近い食感。
『ドノスティア茶屋町店』のアロス・メロッソ
お米は柔らかいですが、わずかに芯が残っていて、食べ応えがあります。
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さりげなくパンも自家製です

パンセットは一見、何気ないクロワッサンとマフィンのようですが、実は天王寺のブーランジェリー『Comfyet(コンフィエ)』も同じ系列店で、パンは全てここで焼き上げています。大きくてずっしりしたクロワッサンと、中にブルーベリーのクリームが入ったマフィンは、想像以上にボリュームがあります。マフィンは持ち帰っておやつにしても良いぐらいです。

『ドノスティア茶屋町店』のモーニング自家製パンセット
モーニングは3種あり、本日のおすすめパンセットも好評。1350円。
『ドノスティア茶屋町店』のモーニング自家製パンセット
パンはその日によって変わります。
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真田山の『Comfyet』は、惜しまれつつ閉店した野田のパン店『Duce mixKitchenbakery』の高木義人さんと『ミッテ』がタッグを組んでオープンしたベーカリー。夕方には売り切れるほどの人気なので、こちらのパンをいただけるのはかなりラッキーです。

『ドノスティア茶屋町店』のモーニング自家製パンセット
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夜のタパスやピンチョス400円台~

1号店同様、茶屋町店でもタパス(小皿料理)をベースに、生ハムやフレッシュな魚介、奈良の野菜を多彩に使った煮込みやローストをバルスタイルで提供しています。

『ドノスティア茶屋町店』のピンチョス盛り合わせ
自家製バゲットに具材をのせたピンチョスは1個から注文OK。
『ドノスティア茶屋町店』の料理
スペインオムレツを作る風景。このビジュアルたまりませんね。
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「ピンチョス」って薄いパンに具材が串刺しになったイメージですが、出てきてビックリ、分厚いバゲットに2人分ぐらいあるトルティージャ(オムレツ)や大ぶりのエビなどがドカッと乗っています。これで400円台からとは。ワイン1杯とピンチョスでサクッと飲んでも良さそうです。

大阪地卵とカニカマ480円、トルティージャ チーズ450円、海老のプランチャ480円などお手頃。
『ドノスティア茶屋町店』のピンチョス
『ドノスティア茶屋町店』のピンチョス
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ちなみにランチはタパス盛り合わせにアロス・メロッソや肉料理といったメイン、スープ、お替わり自由のパンなどがセットで1850円~。スペイン人の真似して1日5食だとしたら、ランチはちょっとボリュームがありすぎですが…。

『ドノスティア茶屋町店』のシェフ
川島シェフは基本的に奈良の店にいますが、こまめにメニュー試作やチェックに来ているそう。写真は、ドノスティアの厨房を任される河合俊宣シェフ。
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グループでの飲み会にはコース的なバルセットも。「本場スペインを味わい尽くす王道バルコース バルセレクション」は、タパスタワーから始まり、魚料理、肉料理、アロス・メロッソまで付いて5000円。+3000円で飲み放題プランも追加でき、ワイン以外にノンアルコールスプリッツァーや直搾りリンゴジュースなどソフトドリンクも用意しています。飲まない人がソンしない(?)飲み放題、スマドリ時代に有難いですね!

『ドノスティア茶屋町店』のピンチョス
ワインはロゼやオレンジワインまで豊富にスタンバイしています。朝飲み、昼飲みもどうぞ。
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writer

猫田しげる

nekota shigeru

北海道出身。20年以上、グルメ誌、新聞地域面、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」などのweb媒体で記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」と恐ろしくフォロワー数の少ないInstagramをヨロシク!

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