ランチは一律1100円、立ち食いでサクッと味わう名店の蕎麦。大阪・淀屋橋『スタンド ソバ シュハリ』

限られた時間と予算で、つい無難に済ませがちな毎日のランチ。 連載「おしごとランチ、おでかけランチ」では、コスパ重視からちょっと贅沢まで、明日すぐ行ける「ちょうどいい」一軒をご紹介。

記念すべき連載1回目に訪れたのは、ランチ全メニュー1100円という潔さが魅力の『スタンド ソバ シュハリ』。行列必至の蕎麦の名店『守破離』が手がける新業態だ。

行列のできる手打ち蕎麦『守破離』の新業態

素朴さの中にさりげないエッジをきかせた設え。全面ガラス張りの柔らかい光が注ぐ気持ちのよい空間の中央に据えられた岩のような陶器製のスタンドテーブルが印象的だ。

昼は自然光が差し込み、立ち食いとは思えない開放感が広がる。一方、夜には表情を変え、ムーディーな雰囲気の中で立ち飲みが楽しめる。こちらは手打ち蕎麦『守破離』が今年1月にオープンした新業態『スタンド ソバ シュハリ』だ。

『守破離』は、2008年1月に開業した谷町店を皮切りに、堂島店、日本橋店と展開。派手さはないものの、美意識が隅々まで行き届いたモダンな空間で、職人による手打ちした蕎麦を提供している。蕎麦作りは、国産の蕎麦の実を石臼挽きにし、製粉するところから始まる。その蕎麦を求め、連日多くの客が列をなす。

『スタンド ソバ シュハリ』スタンドテーブル
最大12名が利用できる店内中央のスタンドテーブル。「何度見ても飽きず、時がたつにつれ味わい深くなるはず」と、陶器のテーブルを採用。
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『スタンド ソバ シュハリ』店内
天井高5m、ガラス張りの開放的な店内。座り席も用意。
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5種類のランチメニューは一律1100円!

『守破離』の世界観や味づくりはそのままに、日常使いしやすく再構築したこの店舗。ランチタイムに提供されるのは全5種類の二八蕎麦で、一律1100円という明朗な価格設定だ。

既存店に比べ、ずいぶんとリーズナブルな理由は、蕎麦粉の仕入れ先や製粉方法を見直したから。さらに、事前に食券を購入してもらうなど、オペレーションをシンプルにすることで、名店のクオリティを保ちながら、この価格に落とし込んだ。

『スタンド ソバ シュハリ』製粉・製麺室
石臼で粗めに粉を挽く。製粉・製麺室はガラス張りのため外から見える。
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おすすめはかき揚げぶっかけ蕎麦と鴨汁蕎麦

看板メニューは「かき揚げぶっかけ蕎麦」。エビや貝柱、玉ネギ、春菊を使った分厚いかき揚げはさっくりと揚げられ、見た目以上に軽い食べ心地だ。具材は季節ごとに変わり、6月頃までは生と乾燥の桜エビが主役。「干した桜エビを混ぜることで香ばしさが際立ちます」と義志さん。

かき揚げをバリバリと崩しながら温泉卵や刻みのり、大根おろしなどの薬味で、少しずつ味や食感を変えながらいただくのが楽しい。

もう一品人気なのが、鴨のモモ肉がたっぷり入った「鴨汁蕎麦」。醤油ベースのつゆにはほのかに山椒が香る。薄切りされた鴨肉が蕎麦とほどよく絡んで啜りやすく、噛むたびに旨みがじんわりと広がっていく。

だしやつゆのレシピはすべて『守破離』と同じ。「かけだし」「冷かけだし」「ざるだし」と、温度や食べ方に合わせて昆布とサバ、イワシといった青魚の節の配合を変え、丁寧に作り分けている。

蕎麦は量もしっかりありつつも、回転が早いのもランチ利用には嬉しいポイント。おしゃれで開放感ある蕎麦スタンドで安定の一杯をサクッと味わおう。

『スタンド ソバ シュハリ』かき揚げぶっかけ蕎麦
ボリューム満点のかき揚げや半熟卵をトッピングするかき揚げぶっかけ蕎麦。
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『スタンド ソバ シュハリ』鴨汁蕎麦
ほのかに山椒が香る鴨汁蕎麦。
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『スタンド ソバ シュハリ』外観
超高層ビル『オービック御堂筋ビル』の1階に入居。御霊神社の石畳参道に面する。
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amakara.jp編集部

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関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。