名物ランチは海鮮を豪快に味わう「ばくだん丼ぶり」、大阪・ウラなんば『本格炉端焼き人夢叶思』
押し寄せる食感に浸りたい「ばくだん丼ぶり」
道具屋筋から一本入った路地裏にひっそりと佇む『本格炉端焼き人夢叶思』。ランチタイムの看板は数量限定の「ばくだん丼ぶり」だ。
登場した途端、目に入るのはまるでスパークする花火のように色鮮やかで贅沢にのったイクラ。周囲には美しく角切りにされた沢庵や大葉、海苔、ワサビが盛られている。そのイクラの下に潜む魚介のタタキこそが“爆弾”だ。
爆弾は、本マグロ入りのネギトロをベースに、コリコリとした水ダコの吸盤やプチプチとした海藻、シャキシャキとしたキュウリや白ネギなどが混ぜ合わされ、まさに爆弾の如く塊となってご飯の上に置かれる。口へ運ぶとネギトロの旨みに混じって、あらゆる食感とイクラの塩気やコク、大葉やワサビの香りが押し寄せる。
さらに山盛りの具材を支えるご飯までおいしいのがファンの心をぐっと掴むポイント。鳥取県の農家から直送されるツヤピカのコシヒカリか十六穀米を選べるというから嬉しい。
仕掛けられた3度の味変
「ばくだん丼ぶり」には、試してほしい食べ方がある。まずは「刺身醤油だと醤油の味が勝ちすぎてしまう」との思いで選んだというスッキリとした出汁醤油をかけて。
次いで別皿に盛られた、ごまだれがけの刺身(この日はハマチ)を丼にオン。濃厚なコクをプラスする。
最後は卵とだしを絡めた山芋のとろろを流し、ずずっと掻き込むように締める。
間に冷奴や漬物をつまみながら楽しむ3段階の味変。最後のひと口まで食べ手を飽きさせない設計に感激する。
ウニを豪快にのせた「うにのせ ばくだん丼ぶり」もあるので、ゴージャスに決めたい日にはぜひ。
10年ぶりに復活!甘醤油ダレで味わう「鹿児島黒豚重」
この他にも、ウニイクラ丼や生本マグロ丼、海老天丼、アナゴ天丼など、多彩なランチメニューがあるが、ファンの熱い声に応えて約10年ぶりに復活を遂げた注目のメニューが「鹿児島黒豚重」だ。
遠赤外線の焼き台を巧みに操り、絶妙な火入れで焼き上げるのは、脂が甘く、肉の旨みが濃厚だという鹿児島県産黒豚の肩ロース。1食につき110〜120gもの肉を惜しみなく使い、鰻の蒲焼をイメージしたという醤油ベースの特製甘ダレに浸しながらジュジュッと焼くと、香ばしさが店内に充満。食欲を激しく刺激する。
薄切りにすることで焼き上がりは柔らかく、黒豚の脂の甘みとタレの奥深いコクがご飯に染み込み、箸が止まらなくなる。膳には紅白なますやキムチ、もやしナムルといった野菜が添えられ、箸休めとして食べたり、丼にのせたりして味変できるのも最高だ。
どのランチにもつく味噌汁も紹介しておきたい。
こちらの味噌汁は、毎日引くだしを冷まし、豆腐やボイルワカメ、新タマネギといった具材を入れてから味噌を溶き、注文が通ってから加熱。
こうすることで味噌の麹の風味が豊かで新タマネギがシャキシャキに仕上がるのだとか。高級日本料理店のような手間と配慮に感激してしまう。
吉本芸人や著名人が愛した、臨場感あふれる特等席
「なんばグランド花月」や「大阪府立体育館」に近い立地から、古くは芸人やその関係者、力士など、多くの食通たちがお忍びで通った歴史を持つ。それに加え、現在は近所で働くオフィスワーカーや国内外の観光客が入り混じる空気感も面白い。
ウラなんばの歴史を見守ってきたこの空間で、五感を満たすちょっと贅沢なおでかけランチを楽しんでみてほしい。
data
- 店名
- 本格炉端焼き人夢叶思
- 住所
- 大阪府大阪市中央区難波千日前14-26
- 電話番号
- 06-6630-9557
- 営業時間
- 11:00〜13:30LO(土日は14:00LO)、17:30〜22:15料理LO
- 定休日
- なし
- 交通
- 南海・地下鉄なんば駅より徒歩3分
- 席数
- カウンター8席、テーブル9席
- メニュー
- 昼/うにいくら丼4500円、生本まぐろ丼1700円、海老天丼1400円、アナゴ天丼1600円など。夜/本日のかま焼き1080円~、特製グラタン1518円、牛すじと焼き豆腐の煮込み858円。生ビール550円~。
- 外国語メニュー
- ランチは英語・韓国語
- 備考
- ※ランチは予約不可
writer

佐藤 良子
satoryoko
料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
Instagram@ryocosugar
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