梅田・バルチカ03の新顔『TASCA フジマル食堂』で、ポルトガルの伝統米料理“アローシュ”ランチを。
気取らない街のポルトガル食堂
手がけるのは、東京や大阪で自社ワイナリーやレストランを展開する『ワインショップFUJIMARU』。
店名の「タスカ」とは、ポルトガル語で気取らない大衆食堂や居酒屋のこと。東天満の姉妹店『ポルトガル料理 アンドリーニャ』がおばあちゃんの味を受け継ぐ伝統的なポルトガル料理を揃えるのに対し、こちらは「若い世代が作るような軽快な料理」がテーマだ。
「海と大地の恵みを丸ごと食べる」をコンセプトに、現地の技術をベースにしながら旬の国産食材を用い、ポルトガルの日常に根付くような素朴で力強い味わいを届けている。
同じアローシュでも異なる味わい
姉妹店の中でもこちらの特徴が、ココット(鋳物ホーロー鍋)で提供するポルトガルの伝統料理「アローシュ」を主役にした平日限定のランチセットだ。
「イタリア料理におけるパスタ、スペイン料理におけるパエージャのように、まずはポルトガル料理の入口になる象徴的な一皿を知ってほしくて」とオーナーの藤丸智史さん。
実はアローシュといっても、たっぷりのスープで米や野菜、魚を煮込んだおじやのような“スープたっぷりタイプ”や、スープ、米、肉を炊き込み、水分をとばすようにオーブンで焼き上げる炊き込みご飯のような“スープなしタイプ”など、さまざま。
その違いを楽しめるよう、平日限定ランチでは2種類からチョイス可能。魚は主に“スープたっぷりタイプ”、肉は“スープなしタイプ”だ。
米に染み込む、魚や肉のだし
この日の魚のアローシュは、サワラやフレッシュトマト、ほうれん草を煮込んだもの。
一般的にポルトガルでは、魚介や米、野菜を水から煮込むが、岡 学(おか まなぶ)シェフはクリアな魚介類のだしを作ってから、具材を煮込んでその旨みを利用する西洋料理の技術を取り入れる。
焼き目をつけた魚の骨から引いたフュメ(魚のだし)に、具材や青森県産カルナローリ米を加えて煮込むことで、香ばしさと旨みを凝縮しているのだ。
「アローシュはカルナローリ米という煮崩れしにくい硬めの米を使うため、炊いた米を汁に入れる日本のおじやとも、芯が残った米を食べるイタリアンのリゾットとも違う印象。お米が徐々にスープを吸っていくため、食べている間に米の硬さや味わいが変化していくんです。その過程を楽しんでほしいですね」と岡シェフ。
一方、同じ料理名でありながら全く異なる表情を見せるのが“スープなしタイプ”の肉のアローシュ。
肉のスープで米を炊いて旨みを吸わせ、オーブンで焼き色をつけて仕上げる肉のアローシュは、散らしたチョリソーの風味や塩気、ピメント(燻製パプリカパウダー)の香りがふわりと立ち上り、一気にポルトガルへ誘われる。
ポルトガルの食文化を最後まで堪能
食後には、プラス料金で注文できるデザートセットも見逃せない。
この日登場したポルトガルの伝統菓子「レイテクレーメ」はカスタード風のクリームに、レモングラスの香りを利かせた一皿。
表面の香ばしい焦がしキャラメルとミルキーな甘みが、ランチの余韻を心地よく引き立てる。
また『ワインショップ FUJIMARU』直営ゆえに、ワインの品揃えも魅力。世界的に注目が高まるポルトガル産ワインもグラスで気軽に楽しめる。
仕事の合間のランチはもちろん、ワイン片手にゆったり過ごすおでかけランチにもおすすめだ。
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- 店名
- TASCA フジマル食堂 Portuguese Wine & Cuisine
- 住所
- 大阪府大阪市北区梅田3-2-123 バルチカ03 3F
- 電話番号
- 06-6655-8866
- 営業時間
- 11:30~14:00LO、17:00~21:30LO
- 定休日
- 火曜
- 交通
- JR大阪駅・各線梅田駅から徒歩5分
- 席数
- カウンター24席、テーブル12席
- メニュー
- コース3800円~、大地の恵みたっぷりヴィーガンサラダ1800円、ケージョフレスコ800円、パスティッシュ・デ・バカリャウ(タラのコロッケ)600円、ピピス(ホルモンのピリ辛煮込み)1000円。
- https://www.instagram.com/tascafujimaru/

writer

佐藤 良子
satoryoko
料理取材に徹して20年の食ライター。歴史が好きなため、料理史の観点から見るレストラン取材がライフワーク。日々賑やかな小学生2児の母。
Instagram@ryocosugar
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