自社牧場ミルクの豊かな香り広がる。大阪『パティスリー モンシェール 堂島本店』の「堂島ロール」

クリームがたっぷりと詰まった、ひと巻きのロールケーキ。『パティスリー モンシェール 堂島本店』の「堂島ロール」は、それまでのものとは一線を画すスタイルで、一大ブームを巻き起こしたスイーツだ。そのおいしさは、どのように生まれたのか。そして今もなお、多くの人の心をつかむ秘密とは。誕生の背景と、素材や製法へのこだわりに迫る。

「堂島ロール」誕生のきっかけ

『パティスリー モンシェール 堂島本店』が誕生したのは、2003年11月。かつて存在した「堂島ホテル」の廊下の一角だ。オープン記念のセールを行ったところ、ミルフィーユが自信作だったのにもかかわらず、ロールケーキが飛ぶように売れ、生地が足りなくなってしまった。

一方、クリームはまだ十分にある。お店の前には、ロールケーキを楽しみにしているお客様がたくさん待っている──。

そこで創業者の金美花さんが思いついたのが、クリームを生地でひと巻きにするアイデアだった。常識を覆す発想で、パティシエと喧嘩になったそうだが、このロールケーキが客には好評。口コミで話題を呼び、大ヒットした。

『パティスリー モンシェール 堂島本店』内観
店内には、「堂島ロール」をはじめ、生ケーキや焼き菓子、ギフトボックスなどさまざまな商品が並ぶ。
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『パティスリー モンシェール 堂島本店』外観
大阪のビジネス街、堂島に佇む本店。デコレーションは時期によって変わり、取材時はハロウィーンの賑やかなデコレーションが。
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こだわりのクリームとスポンジ

「クリームがおいしい」。そう口コミで広がった「堂島ロール」のクリームは、口にするとミルクの豊かな風味が広がり、すっきりとした甘さが後を引く。フォークを入れると、こぼれそうなほどたっぷりと詰まっているのに、口当たりは軽やか。ついもうひと口と手が伸びる。

「実は、創業者はクリームが苦手で。だからこそ、自分でも食べられるような味わいのクリームを作ろうと考えたんです」と話してくれたのは、広報の岸本さん。

『パティスリー モンシェール 堂島本店』ショーケース
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さらに、「おいしいクリームは、おいしいミルクなしには作れない」と、北海道・中標津町に自社牧場も構えた。牛には栄養豊富な牧草を与え、牛が自分のタイミングで入れるロボット搾乳機を導入するなど、ストレスの少ない環境を整えている。こうした取り組みが、雑味がなく、コクのある生乳を作りだすという。

「クリームにスポットが当てられることが多いんですが、実は生地がとてもおいしいんですよ」と岸本さん。卵の風味がふんわりと香るスポンジは、軽やかな口当たりながら、弾力もあり、たっぷりのクリームを受けとめる。気温や湿度によって焼き上がりが変わるため、毎日微調整を重ねながら、この食感に仕上げているという。

店から近いキッチンで毎日手作り

『パティスリー モンシェール 堂島本店』内観
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素材とともに大切にしているのが「鮮度」だ。同店は現在、北海道から九州まで全国各地に店舗を展開しているが、「キッチンに近い場所にしか店舗を構えない」というルールを徹底。

さらに、「堂島ロール」は毎日一つひとつ手作り。「他のスイーツでは、クリームを6分立てまで泡立てて仕込んでおくことが多いんですが、『堂島ロール』の場合は一気に最後まで仕上げます」。これも、できたてのおいしさを届けるためのこだわりなのだ。

『パティスリー モンシェール 堂島本店』「堂島ロール」
創業者の金さんのおすすめは、冷蔵庫から出して、5分程度置いてから食べること。「クリームが少しとろりとして、おいしさが増しますよ」。
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定番の魅力をさまざまな形で

『パティスリー モンシェール 堂島本店』の代名詞ともいえる「堂島ロール」は、さまざまな形でその魅力を広げている。たとえば、より手軽にワンハンドで食べられるようにと生まれた「堂島ロール ほっそり」や、「堂島ロール」の切れ端を詰め合わせた「ハートをつなぐ はしっこロール」だ。ちなみに、もともと”はしっこ”は、東日本大震災の義援金を集めるために販売したのが始まり。現在は食品ロス削減の一環として、大阪府箕面市のファクトリーショップで1日2回、数量限定で販売している。

本店限定商品も手土産に人気

『パティスリー モンシェール 堂島本店』波照間産黒糖と丹波産黒豆の本店限定ロール
波照間産黒糖と丹波産黒豆の本店限定ロール2430円。
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ビジネス街という土地柄、手土産のニーズが高い本店では、「堂島ロール」以外にもさまざまな手土産商品をラインナップ。いちおしは、「波照間産黒糖と丹波産黒豆の本店限定ロール」。もち米粉を加えた黒糖生地は、もっちりとした食感。中には黒蜜でマリネした丹波産の黒豆や粒あん、黒糖ジュレ、黒糖クリームが詰まっている。黒糖のやさしい甘さに、ゴロッとした黒豆の豊かな風味が重なる、和の趣を感じる一品だ。

『パティスリー モンシェール 堂島本店』ケーク オ フリュイ ルージュ
こちらも手土産で人気の本店限定パウンドケーキ。写真は、ベリー味の「ケーク オ フリュイ ルージュ」1944円。
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『パティスリー モンシェール 堂島本店』バラのフィナンシェ
中之島公園のバラをモチーフにしたフィナンシェ・4個入り「エタニティローズボックス S」939円。
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編集部選☆間違いない関西手土産

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