黒豆きな粉でバージョンアップ!『中島大祥堂』のお重仕立てのモンブラン

黒塗りの重箱を模した小箱の中身は、3層仕立ての麗しきモンブラン。丹波産の栗と小豆に加え、新たに黒豆を使って進化した和風モンブランは、独り占めしても幸せ。

自ら栗を作り始めて8年以上!

兵庫県丹波に本店を構える『中島大祥堂』の誕生は2015年。大正元年(1912年)創業の和洋菓子メーカーが展開する高級路線の菓子ブランドは、丹波の豊かな実りを生かしたお菓子が魅力。「安心な食」かつ「丹波らしい味」を届けたいという想いを胸に、2017年からは自社で栗園をスタート。年々少しずつ収穫量を増やしているという。

『中島大祥堂』栗園全景
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『中島大祥堂』の栗イメージ
自社の栗園は広さ約1.3ヘクタール。上品な甘みとホックリ感で人気の品種・銀寄が中心。
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お重を模した映えパッケージ

フィナンシェやパウンドケーキ、サブレやロールケーキなど、丹波栗を使用したお菓子を常時10種以上と豊富に揃える同店。不動の人気を誇るのが、2021年秋に誕生した「丹波お重仕立てのモンブラン」だ。

独特の雰囲気がある、黒塗りのお重を模した高級感あるパッケージ。期待を胸にそっと蓋を開けると、金色の内箱に縁どられたモンブランクリームが隙間なくぎっしり詰まったときめくビジュアル。サイズ自体は小振りなものの、スプーンで直にすくっていただけば、ホールケーキを独り占めしているような満足感に包まれる。

‟丹波三宝“を使った贅沢仕立て

パッケージだけでなく、味にも素敵なこだわりが満載。‟丹波三宝“と称される丹波のブランド食材、丹波栗・丹波大納言小豆・丹波黒豆の個性を各層ごとに生かしつつ、一体感ある味わいに仕上げている。

『中島大祥堂』の丹波お重仕立てのモンブラン断面イメージ
「丹波お重仕立てのモンブラン」1個2916円。生クリーム不使用のモンブランクリームは、栗きんとんを思わせる味わい。小豆あんとの相性も抜群。
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3層仕立てのモンブランの一番下に敷いてあるのは、2024年にリニューアルしたふわふわのスポンジ。独特の香ばしさと甘みの秘密は、丹波産の黒豆きな粉。きな粉だけだと風味が強くなりすぎるため、アーモンドパウダーをブレンドして程よいバランスに調整したそうだ。

その上に重ねている第2層の生クリームは、乳脂肪分や砂糖との組合せなど30種類に及ぶ配合を試して辿り着いたという力作。和三蜜という砂糖でコクのある上品な甘みを添え、丹波栗の渋皮煮とあっさりめに炊いた丹波大納言小豆あんを挟んでいる。

トップを飾るモンブランクリームも、もちろん丹波栗を使用。栗本来の甘みとホックリ感を最大限に生かすために、加えているのはごくわずかなシロップだけだ。

丹波食材が華麗なハーモニーを奏でる逸品は、どこか和の趣を感じる軽やかなテイストが印象的。

ひとつひとつ職人が手作りしているため数量に限りがあるけれど、嬉しいことに通年販売。丹波本店だけでなく、淀屋橋店をはじめとする大阪市内の各店でも購入できるほか、オンラインでの取り寄せも可能。1個2916円とそれなりの値段だが、溢れる“栗欲”を満たすには、最適だ。