【福井】おいしい嶺南の旅①若狭最大のパワスポと鰻でパワーを充填!

美食の宝庫、嶺南エリア。と言われても、あまり耳馴染みのない人も多いかもしれません。嶺南とは福井県南西部のことを指し、三方五湖で育まれた湖魚、若狭湾の魚介、土地の知恵が凝縮した発酵食など、知られざる美味が隠れています。大阪から約2時間の嶺南エリアへ、海と湖の絶景を追いかけながら、心と胃袋を満たす旅へ出かけませんか?
後編は コチラ

「けいさん」で開運祈願し長寿の水をいただく

福井県は北の嶺北と南の嶺南に大きく分けられ、嶺南に含まれるのは、敦賀市、美浜町、若狭町、小浜市、おおい町、高浜町。日本海側にありながら京都や滋賀に近く、古くから都と深く結びついてきた土地です。

食を味わう前に、敦賀市の氣比神宮でパワーと名水をいただく参拝からスタート。北陸道総鎮守と称される古社で、市民からは「けいさん」の愛称で親しまれているとか。朱塗りの大鳥居は高さ約11m。国の重要文化財に指定され、日本三大木造鳥居の一つに数えられています。

氣比神宮
大鳥居をくぐると、街なかにいることを忘れるほど清々しい空気に包まれます。
氣比神宮鳥居
氣比神宮授与品
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入り口にある「長命水」は702年に神宮を修営した際に地下水が湧き出したと伝わり、以来1300年以上にわたって親しまれてきました。祭神の一柱である武内宿禰命が長寿の神として信仰されることから、延命長寿や無病息災を願う場所になったそうです。亀の口から流れる水は飲用可能です。

氣比神宮長命水
遠方からも汲みに来る名水の「長命水」。
氣比神宮
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門前には神楽通り商店街があり、200mの道路に25店舗ほどが軒を連ねています。和菓子店、昆布店、手ぬぐいを多く扱う呉服店など7店が創業から100年を超える老舗。事前申し込みで「老舗まち歩き」ツアーも開催しており、商店主などの案内で散策できます。

氣比神宮門前の神楽通り商店街
商店街のまち歩きツアーでは、普段は入りづらい老舗も案内してくれるので知見が広がります。
氣比神宮門前の神楽通り商店街
氣比神宮門前の神楽通り商店街
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もと消防士が営む!天然鰻を水月湖畔で堪能

国道27号を西へ。海辺の景色を追いながら三方五湖へ向うと、水月湖の畔にモダンな鰻店『うなぎや 茂右ェ門』が現れます。開店は2023年とまだ新しいですが、営んでいる田辺寛之さんの地元の鰻漁への想いは並々ならぬ深さ。もともとは消防士でしたが、三方湖の伝統的な「うなぎ筒漁」の後継者が減っていくことに危機感を抱き、消防士の仕事をしながら漁を覚えて漁師になったというユニークな経歴。しばらく二刀流でやっていたのですが、50歳を機に鰻一筋に転身。店舗を構え、入手困難な三方湖名産の「口細青鰻」を自ら獲ってさばき、蒲焼きにして提供しています。

『うなぎや 茂右ェ門』から見える水月湖
『うなぎや 茂右ェ門』から見える水月湖。
『うなぎや 茂右ェ門』店内から見える水月湖。
店内からこの絶景を見ながら鰻をいただけます。
『うなぎや 茂右ェ門』の口細青鰻
口細青鰻は青みがかったボディで、通常の鰻より大ぶり。
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「口細青鰻」は希少で高価なため、鹿児島や浜松などの名産地から養殖鰻も仕入れて提供しています。約350gの大ぶりな一尾を背開きにし、蒸さずに備長炭で地焼きする関西風。炭火の強い熱で表面はパリッ、厚みのある身はふんわりと仕上げ、タレも甘すぎず辛すぎず、一尾でも食べ飽きない味加減に。田辺さんによると「三方湖は淡水と海水が混ざり合った汽水湖なので鰻の臭みがなく、皮が薄いためパリッと焼き上がります」とのこと。

『うなぎや 茂右ェ門』のうな重
うな重(一尾付け)5500円。天然の口細青鰻の場合は12000円(4月下旬~11月下旬)。
『うなぎや 茂右ェ門』のうなぎ蒲焼き
備長炭はほかの炭に比べて熱の持ちが断然違うそう。
『うなぎや 茂右ェ門』のうな重
頭もまるごと提供。「全部召し上がる方がほとんどです」と田辺さん。
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店の2階は1日1組限定のゲストハウスとして利用でき、夕食は鰻や地元の海のものがいただけるそうです。今回はさらに西へ進みますが、三方五湖を中心に旅程を組むなら、こちらに籠もって「何もしない」を楽しむのも一案です。

『うなぎや 茂右ェ門』の二階
店舗の2階にある宿泊施設「ラシュラン」。最大4人まで利用可能。
うなぎや 茂右ェ門の田辺さん
冬には、伝統漁法「たたき網漁」で獲る鯉や鮒の刺身も味わえるとか。
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海辺の道の駅で、嶺南の食文化に触れる

うみんぴあの『SEE SEA PARK』
道の駅と『SEE SEA PARK』は向かい合っています。
うみんぴあの道の駅
道の駅には野菜以外にも地元産の干物やへしこなどの発酵食品といったご当地グルメが並びます。
うみんぴあの『SEE SEA PARK』
『SEE SEA PARK』はガラスの箱を重ねたような建築の中に飲食店、チャレンジショップなどが集まり、地元の人がコワーキングスペースとしても活用。
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地酒飲み放題⁉の絶景リゾートホテル

『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』は2009年に開業し、2025年に館内飲食やスパなどが宿泊料金に含まれるオールインクルーシブのリゾートとしてリニューアル。客室は全て小浜湾に面したオーシャンビューで、大浴場からも目の前に海を望むことができます。

ドリンクやフードのおもてなしはロビーから始まります。チェックイン後は生ビール、若狭名物を使用したカナッペでアペタイムを、夜はへしこ茶漬けと合わせて福井銘酒の飲み比べができるBARタイムを楽しめます。

『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』のオーシャングレーススイートルーム
80平米のオーシャングレーススイートルーム。海の見える浴槽を備えています。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』のロビー
ロビーでは本を読んだり、お酒やコーヒーを楽しんだり自由な時間を。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』のロビーでセルフビール
セルフでビールが飲み放題。キッシュなどの軽食もあり。
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夕食は館内のレストラン『SAVOR(さぼうる)』で。福井生まれで『サバエ・シティーホテル』のトップシェフを10年務めた粟田秀敏料理長が腕を振るうフレンチのフルコースが、フリーフローのドリンクとともにいただけます。夏まつりで食べた焼きとうもろこしの味をイメージしたムース、マグロと山芋を昆布巻きにしたカルパッチョ、若狭湾産スズキに地元野菜を添えたアクアパッツァなど、海・山・里の幸を総動員して一皿に若狭の旬を表現。嶺南は、魚介も野菜も豊富であることを食べて実感できます。

『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』のマグロと山芋のとろろ昆布巻き カルパッチョ。
マグロと山芋のとろろ昆布巻き カルパッチョ。マグロに山芋を合わせ、とろろ昆布で巻いた和の趣のカルパッチョ。マグロの旨みに山芋の食感、とろろ昆布の潮味を重ねています。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の夏まつりで食べた 焼きとうもろこし味のムース。
夏まつりで食べた 焼きとうもろこし味のムース。焼きとうもろこしの香ばしさと甘みを、ふんわりなめらかなムースに落とし込んだ遊び心のあるアミューズ。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』のヴィシソワーズ ロワイヤル
ヴィシソワーズ ロワイヤル。ジャガイモとポロネギを使う冷製スープ、ヴィシソワーズに、洋風茶碗蒸しともいえるロワイヤルを合わせた、二つの舌触りを楽しむひと皿。
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お酒の種類も豊富で、福井県内の地酒が13種ほど。生ビール、樽ワイン、焼酎、ノンアルカクテルまで飲み放題です。ホテル支配人の東能正さんは「地酒は敢えて小さなグラスでご提供しています。色々な種類を飲んでいただき、味を気に入ったら近くで買って帰っていただければと。試飲感覚です」と話します。

『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の自家製鴨のパストラミサラダ。
自家製鴨のパストラミサラダ。鴨肉にスパイスをまとわせて仕込んだ自家製パストラミを、地元野菜を取り入れる『SAVOR』らしく、みずみずしいサラダ仕立てで。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の若狭スズキのアクアパッツァ。
若狭スズキのアクアパッツァ。地元・若狭で揚がったスズキを主役に、魚介の出汁を余さず味わえるアクアパッツァ。御食国・若狭の海の恵みを映したメインの魚料理です。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の経産和牛のステーキ ~ディアブル風~
経産和牛のステーキ ~ディアブル風~。赤身を低温調理でしっとり仕上げたステーキ。マスタードなどの刺激を効かせる「小悪魔風」の仕立てが肉の力強さを引き立てます。
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宿泊者は若狭塗箸作りにも無料で参加できます。漆の下に赤や黄、緑など何層にも色が重なっており、紙ヤスリで削ることで模様を出していきます。伝統的な研ぎ出しという製法だそうです。

『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の若狭塗箸体験
紙ヤスリで削って模様を付ける作業につい没頭してしまいます。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の前
『うみんぴあ』の前には芝生が広がり、近所の人の憩いの場としても愛されています。
『オーシャンリゾートホテル&スパうみんぴあ』の夕日
レストランからもサンセットが目の前に。景色もご馳走ですね。
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後編は、真っ白い箱のような建物の中で美食体験ができる一棟貸しオーベルジュのご案内です。ツウ好みの高級珍味と入手困難な調味料などのお土産もご紹介します。

【後編】福井・おいしい嶺南の旅②隠れ家すぎる美食オーベルジュ&絶品お土産

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amakara.jp編集部

amakara.jp

関西の食雑誌「あまから手帖」(1984年創刊)から生まれたwebメディア「amakara.jp」を運営。カジュアル系からハレの日仕様まで、素敵なお店ならジャンルを問わず。お腹がすくエンタメも大好物。次の食事が楽しみになるようなワクワクするネタを日々発信中。

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