【福井】おいしい嶺南の旅②隠れ家すぎる美食オーベルジュ&絶品お土産

前編に続き、福井・嶺南の旅はさらに知る人ぞ知る美食スポットへ。家族や友人同士で訪れたい一棟貸しオーベルジュをご紹介します。フグの卵巣を使った高級珍味や、既成概念を覆す絶品「もろみ」調味料も。
前編はコチラ

わざわざ目指して行く価値がある『fuu the FLAG』

前編の『うみんぴあ』は少人数からの宿泊に向いていますが、家族や友人同士など4、5名以上で訪れるなら、隠れ家感満点のオーベルジュスタイルの一棟貸しホテル『fuu the FLAG』をお薦めします。2025年に誕生した、1日1組限定のラグジュアリーな宿。目の前には若狭和田ビーチが広がり、家族や友人で一棟を貸し切ってプライベートな時間を楽しめるのが魅力です。

『fuu the FLAG』外観
表からは全く何の建物か分かりません!
『fuu the FLAG』バルコニー
バルコニーからは海が目の前に。
『fuu the FLAG』内観
カフェのようなお洒落な空間を自分たちだけで使えます。
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この宿を推す理由は、1階にあるレストラン『火の花』の素晴らしさにあります。東京・西麻布『HOUSE』などを手がける谷祐二さんが料理を監修し、小浜市出身の湯浅麻衣シェフが、薪火と炭火で若狭の食材をコース仕立てに。12席のカウンターの目の前で炎が上がり、ライブキッチンで調理シーンを眺めながら味わえます。

『fuu the FLAG』火の花湯浅シェフ
シェフの湯浅さん。
『fuu the FLAG』火の花カウンター
店内はカウンター12席のみ。
『fuu the FLAG』火の花薪
薪火と炭火を使い分け、表面には香ばしさをまとわせながら、中はしっとりと仕上げます。
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季節ごとに変わる料理は創作和フレンチ。福井県産メロンとふくいポークの生ハムに始まり、ふくい甘えびのタルト、永平寺スイートコーンのポタージュ、若狭湾で水揚げされたグジ(甘鯛)の松笠揚げ、若狭牛の窯焼きなど、オール越前・若狭産にこだわった10品ほど。盛り付けの美しさに思わず見惚れてしまいます。食事だけの利用も可能で、このコースが9900円と言うから驚きです。都会の中心地なら2倍の値段はするようなクオリティですが、産地がすぐそばにあるからこそ提供可能なのだと実感させられます。

『fuu the FLAG』福井県産メロンとふくいポークの生ハム
福井県産メロンとふくいポークの生ハム。甘いメロンに生ハムを重ね、甘味と塩味のコントラストで幕を開ける一品。
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『fuu the FLAG』ふくい甘えびのタルト
ふくい甘えびのタルト。タルトも手作りでサクサクと香ばしい。下には土佐酢とエビの出汁で作ったジュレ。
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『fuu the FLAG』永平寺スイートコーンの冷製ポタージュ
永平寺スイートコーンの冷製ポタージュ。平均糖度18度を超えることもある永平寺町特産のスイートコーンを使い、果物のように濃い甘みをなめらかなポタージュに。
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『fuu the FLAG』甘鯛の松笠揚げ
甘鯛の松笠揚げ。若狭湾で水揚げされた高級魚・甘鯛(ぐじ)を、鱗を立たせてパリパリに揚げた魚料理。トマトのマリネやタプナードなどを添えて。
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『fuu the FLAG』吉川茄子の焼き浸し
吉川茄子の焼き浸しは豆腐のクリームで。
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『fuu the FLAG』岩牡蠣青葉の窯焼き
岩牡蠣青葉の窯焼き。高浜町がブランド化を目指している「ふくい岩がき青葉」をニンニクたっぷりのオイルで窯焼きに。
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『fuu the FLAG』若狭牛の窯焼き
若狭牛の窯焼き。福井県を代表するブランド牛をナラ薪の窯でじっくり火入れ。万願寺唐辛子も地元産。紅南蛮の調味料と塩でいただきます。
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器には越前焼、箸には若狭塗箸。お酒も福井の地酒や越前市のワイナリー「SIX THREE ESTATE」のワインを合わせるなど、料理以外にも地元の素材が散りばめられています。宿泊と夕食が一体になったオーベルジュなら、食後にハンドルを握る心配もないので、心ゆくまでお酒も楽しめますね。

『fuu the FLAG』ふくいサーモンとイクラのピラフ
『HOUSE』が得意とするストウブ料理の流れをくむ一品。ふくいサーモンとイクラのピラフは鍋で炊きたてを提供。
『fuu the FLAG』越前十割おろしそば
もう一つ、選べる〆は越前十割おろしそば。蕎麦職人に細打ちで特注しています。粗めのおろしでつけ麺風に。
『fuu the FLAG』デザートは若狭の塩キャラメルと塩バニラアイス、濃厚なプリン、へしことクリームチーズのクラッカーのせ
デザートは若狭の塩キャラメルと塩バニラアイス、濃厚なプリン、へしことクリームチーズのクラッカーのせ。
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旅の余韻を持ち帰る。「千夜の軌跡 福珠」

嶺南の食の奥深さを家でも堪能したいなら、発酵の土産を持ち帰りましょう。まずは高浜町のふぐ料理旅館『五作荘』が作る、フグ卵巣の酒粕漬け「千夜の軌跡 福珠(ふくじゅ)」です。超高級珍味で、20gで1万円という価格です。それでも求める人が絶えないのは、やはりその希少性と味にあります。

フグの卵巣は強い毒を持つため本来食用にはできませんが、創業者・今井清隆さんの祖父の五作さんが、へしこの製法から着想を得て無毒化に成功。2年間塩漬けにした後、さらに1年間酒粕に漬け込みます。鯖江の加藤吉平商店が醸す純米大吟醸「梵」の酒粕で、少量でもキャビアのような凝縮した旨みが舌に広がります。まさに時間と手間が作り上げる唯一無二の珍味です。

『五作荘』の「千夜の軌跡 福珠」
「千夜の軌跡 福珠」20g 10800円と高価ですが少量でも驚くほどの旨み。
『五作荘』の前菜
『五作荘』料理のみのコースは19800円~。焼きふぐまで付く「豪華ふぐづくしコース」は25300円。前菜で「福珠」を使った3品盛り合わせがいただけます。宿泊は1泊2食29700円~。
『五作荘』今井悠介さん
清隆さんの長男の悠介さん。「千夜の軌跡 福珠」は2025年、プロの一流料理人「料理マスターズ」のコンテストでブランド認定商品に選ばれた。
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もろみの概念を覆す〝食べる醤油〟

もう一つは、その近所の『千成屋醤油店』が作る「醤油屋もろみ」です。一見、他にもありそうなもろみなのですが、食べてみるとこれまでのもろみの概念を覆されます。大豆の粒がまるごと残り、食感もしっかり、そのまま食べても美味。醤油の奥深い熟成感があり、とがっていないまろやかさが特徴です。福井県産の大豆、大麦、米を使った、いわば「食べる醤油」です。

『千成屋醤油店』が作る「醤油屋もろみ」
粒の大きさに驚く、「醤油屋もろみ」。柚子、山椒入りもあり、1瓶110g864円。
『千成屋醤油店』の今井さん
販売はなんと「うちの玄関先に来ていただくか、カタログギフトなどですね」と『千成屋』の代表・今井徹さん。通販で扱っているサイトもあるので探してみてください!
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白いご飯はもちろん、冷奴や野菜、焼いた肉や魚など何にでも合います。福井県産の柚子、山椒入りもあり、お土産にも最適。旅先では瓶ものを敬遠しがちですが、常温保存ができるのが便利。帰宅した後の何気ない食卓に嶺南の記憶を呼び戻してくれます。

『千成屋醤油店』の商品
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有名な観光地ばかりではなく、地元の息遣いが感じられる食を巡るちょっと上級者向けの旅。福井の南に隠れていた味を知るほどに、さらに奥深い嶺南の魅力を探りたくなるはず。お腹を空かせて出かけてみましょう!

火の花のイメージ
火の花のイメージ
五作荘外観
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【前編】福井・おいしい嶺南の旅①若狭最大のパワスポと鰻でパワーを充填!

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