
ふわふわ食感を叶える、ポークジンジャーのレシピ
名店レシピ
噛みごたえがないほど、ふわふわな食感のポークジンジャーを作るには。そのコツを大阪・八尾の名店『とんかつマンジェ』の店主・坂本邦雄さんに教わりました。ポイントは2つです。
ふわふわ食感のワケは
オン・ザ・ライスで!という常連も多い、大阪・八尾のトンカツ専門店『とんかつマンジェ』のポークジンジャー。1996年に創業した名店の、銘柄豚のトンカツと並ぶ名物です。使う豚は肉質が柔らかく、適度にサシが入るリブロースに限定。肉を柔らかくするポイントはこちらです。
- ①
- 小麦粉をたっぷりつけたら、はたかない
- ②
- 熱伝導率がいい厚手のフライパンを使う
小麦粉をこれでもか!というくらい豚リブロースにまぶし、油の気泡がぷくぷく出る程度の弱火で焼く。小麦粉で膜を作り、肉汁を中に閉じ込めると共に、ソースの絡みもよく一石二鳥。
鋳物でできた無塗装の「おもいのフライパン」を愛用。「熱伝導率が高く、弱火と余熱でジューシーな仕上がりに。厚手のフライパンがオススメです」。
弱火で優しく加熱すると、小麦粉の膜に覆われた肉はふっくら滑らかな口当たりに。リンゴやハチミツを用いた優しいジンジャーソースが、豚肉の旨みをくっきり浮かび上がらせます。
ポークジンジャー レシピ
【材料】(1人前)
豚リブロース…200g
塩…各適量
コショウ…各適量
小麦粉…適量
サラダ油…大さじ1
バター…20g
ジンジャーソース…大さじ6
キャベツ(千切り)…適量
チャービル…適量
●ジンジャーソースの材料(作りやすい分量)
〈A〉
ショウガ(皮付き)…130g
ニンニク…3片
玉ネギ…大1個
リンゴ…1個
〈B〉
カツオだし…720㎖
濃口醤油…360㎖
みりん…180㎖
日本酒…100㎖
ハチミツ…200g
コーンスターチ…大さじ1
【作り方】
- ①
- ジンジャーソースを作る。〈A〉を適宜切り、ミキサーで撹拌する。
- ②
- 〈B〉と共に鍋に入れて中火にかけ、沸騰したらアクを取り除き、火を止める。
- ➂
- 豚リブロースは麺棒などで叩き、火が均一に入るよう平らにし、スジを切る。塩・コショウを片面に軽く振り、小麦粉を両面に多めに付ける。
- ④
- フライパンでサラダ油とバターを弱火で熱する。
- ➄
- バターが泡立ってきたら、③を味付けした面を上にして入れる。
- ⑥
- 弱〜中火を保ったまま、2・3回裏返して焼き上がりを指で確認する。
- ➆
- 豚リブロースの上と周りにジンジャーソースを回しかけ、火を止めて1分半、余熱で火を通す。
- ⑧
- 器にキャベツを添え、⑦を盛り、ジンジャーソースをかける。チャービルを飾る。
ミディアムレアの弾力は指で確認。「頬っぺたに空気を溜め、指で押さえた時の張りと、ミディアムレアの弾力は同じ」と坂本さん。
フライパンが薄い場合は、火を止めて約2分。
■店名
『とんかつマンジェ』
■詳細
【住所】八尾市陽光園2-3-22
【電話番号】072-996-0175
【営業時間】11:00~14:00、17:00~20:00
【定休日】月・火曜、12/31~1/6(12/28は臨時営業)
【お料理】ポークジンジャー1800円、フォアグラとんかつ1810円。生ビール中610円。
https://tonkatsumanger.com/

名店レシピ
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Writer ライター

あまから手帖 編集部
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